第56回例会「あなたの中のリーダーシップ」〜場と集合知を使った個人的意見の確立法四国サロン

例会の詳細

テーマ

「あなたの中のリーダーシップ」
〜場と集合知を使った個人的意見の確立法〜

日程

2013年12月21日(土)13:00〜17:00 (受付開始12:45〜)

会場

アイパル香川・第2会議室(香川県高松市番町一丁目 11‐63)

ファシリテーター

メインファシリテーター:山本 武史さん(たけし) (FAJ四国サロン運営委員)
サブファシリテーター:山際 彰宏さん(ぎわさん) (FAJ四国サロン運営委員)

ねらい

(はじめての方向け)
人によって解釈の違う「リーダーシップ」という言葉の理解をファシリテーションを通じて、個々で深めていく。

(ベテラン向け)
“合意形成しない”個人的見解を深めるためのファシリテーションを効果的に行う際のポイントを見極める。

内容

 ・場を使って、今の定義を感じる。
 ・対話(ワールドカフェ)を通じて、みんなの意見に触れる。
 ・自分との対話を通じて、自分の意見を確立する。

例会の様子

レポート(参加者:ヨーコの感想を交えたレポ形式です)

12月例会は、「あなたの中のリーダーシップ」がテーマでした。副題は、場と集合知を使った個人的意見の確立法というものです。この「場」と「集合知」に、実は深い意味があったのです。


チェックインの後、最初の問いは「リーダーシップについて、どう思うか?」。会場のフロアには「安定させる」「頼れるもの」「私を迷わせる」…といった8つのキーワードが置かれ、参加者は自分の直感で選んだ言葉の前に移動します。

そもそもリーダーシップとは何?というもやもやを抱えた私は、論理的に考えることをあきらめ、感覚的に選びました。何を選んだかメモしといてくださいねというMFさんの一声後、かわって「リーダーシップ」の紙が「マネジメント」に替えられます。う〜ん…、どう違うんだ、というもやもやをさらに重ねます。

この足元のキーワードに向かって移動することで、キーワードを選ぶという行為は同じだとしても、書いたり・しゃべったりして選ぶことよりも、より感覚的に選べるように感じました。身体を動かすことで、よりシンプルに考えることができるのかもしれません。ちなみに張り出されていた当日スケジュールでは、この時間は「場を使った視点確認」というものでした。


次のワークでは選んだキーワードごとにグループを作ってのワールドカフェ。問いは「リーダーシップを発揮するために必要なことは?」

私のいるチーム「私を迷わせる」の場では、例えば、リーダーシップとリーダーは違うんじゃないか、チームがあれば、リーダーが必要だよね、とか。目的のない場でもリーダーする人はいるよね?、意図しているか、調整しているかは分からないけど。上下関係のない場だと自然発生的なリーダーがいる。などなど。どうも、リーダーシップとリーダーの違いや組み合わせが気になっていました。今回、他のグループでも出ていましたが、例えとして、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長がリーダーシップのあるリーダー。ワンピースのルフィはどうなんだろう?、リーダーシップとかリーダーという定義が共有できずに、微妙にずれた感覚でした。


ワールドカフェのメンバーを一人を残して動かして、では?「リーダーシップを発揮するために必要なことは?」というお題でグループでの対話。

ビジョン、熱意、表現力、覚悟、やる気、人徳…。ただ、私のいるグループでは、リーダーシップを発揮した状態ってどんな状態?と深掘りしていき、「はい終了」とMFさんから声がかかったときには、少し物足りない気持ちでした。


最後に、自分との対話。

それぞれにリーダーシップについて、この4時間で感じたことを発表し、シェアしていきます。

チェックインのときに、参加者の皆さんが目的をコメントされていましたので、そこからの変化について語る方もおられました。この時間にリーダーシップについて得られた何かを話される人もいました。リーダーシップという、よく使われるが実は曖昧な言葉にじっくり取り組んだ4時間でした。

この日の「場」はMFさんから投げかけられる言葉について、解説も付け足しもなかったので、そのせいか「場」に浮かんだ「リーダーシップ」という言葉が参加者によって受け取り方が違うように思いました。「場」でできあがる「集合知」は論理的なすっきりしたものである場合もありますが、きっと今回のように、もっと感覚的な「集合知」ができあがるのも、自分の意見の確立には必要なのではないかと思います。人が意見を持つのは、論理の結果だけではないですからね。

ちなみに、私は、「リーダーシップってリーダーだけが持つものではない」というスタート時の意見を、もやもや後、やっぱりそうだ!と再確認できました。宙に浮かんだ「集合知」が、なんとなく意見を定着させてくれることがあるのでしょうか。


MFのショーンさん、サポートFのぎわさん、ありがとうございました。