第6回例会「うそつけ!」in高松四国サロン

四国サロン第6回例会議事録(2009年10月、高松)

10月例会にご参加いただきました皆様、ありがとうございました♪
例会の議事録です。

10月度の例会は関西支部の副支部長、宮田さんをお迎えしてのワークでした。

その面白さ、楽しさ、学びの深さ、気づきといえば、添付文書
(『ファシリテーション入門』 堀 公俊(著) 56ページに掲載)の
「ファシリテーションが応用される6つの分野」をすべて網羅するような内容で、
参加されたみなさんは、左脳と右脳を総動員しての悪戦苦闘!?
状態でした。

何かの都合で10月度の例会に参加できなかったみなさん、
以下の議事録をじっくりご覧いただき、その奥の深さをご堪能ください。
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FAJ四国サロン2009年10月度 例会 議事録
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■日時 :2009年10月24日(土) 13:00〜17:00
■場所 :高松市生涯学習センター まなびCAN
■参加者: 会員14名(F含む)、一般4名
■ファシリテーター :宮田さん(関西支部)
■担当運営委員:浮田さん、西田
■テーマ:「うそつけ!」
■内容

◆ワーク1
・ボールを用いて、アイコンタクトによるキャッチボール
・ボールを用いて、相手の名前を呼んでのキャッチボール
・仮想ボールでのキャッチボール
・ボールを2個にしてのキャッチボール
・ボールを3個にしてのキャッチボール
・ボールを2個にし、1個を仮想ボールにしてのキャッチボール
・ボールを1個にして仮想ボールを2個にしてのキャッチボール

<振り返り>
・ボールを用いてのキャッチボールと、仮想ボールでのキャッチボールの違いは?

◆ワーク2
・5枚のカード(赤・青・黄・緑・茶)の色が判別できないよう、
裏返しにして参加者ひとり一人に、それぞれ1枚ずつ配られる。
・すべての参加者はそのカードを見ずに、自分の額に当てて、
「私、何色ですか?」とお互いに、他の参加者に対して自分の額に当てている色を聞いて廻る。
・質問された参加者はその色以外の色、つまり他の4色の中から1色を選んで答える。


・答えを得た人は「ありがとうございました」とお礼を述べて、次々に他の参加者に聞いて廻り、自分の額に当てている本当の色、真実をつきとめてFに報告する。
・Fは報告された色が合っていれば「よし」として、残りの参加者を観察するように促し、虚偽(不正解)であった場合は、「戻れ!」と促す。その参加者は再び場に戻り、自分の額に当てている色が何色であるかを残りの参加者に尋ねて廻る。

◆ワーク3
・参加者全員(13人)が立ったまま輪になって眼をつぶり、Fがその中の2名だけを他の参加者には分からないように、真実のみをいう人、つまり、「私何色ですか?」と問われたとき、その相手に対して額に当てられた本当の色を言う人(役割)として指名する。
・その他のルール・方法はワーク2に同じ。

◆ワーク4
・輪になった状態で椅子に腰掛けたまま、順に、1,2,3と番号をかけて3チームを編成し、それぞれウソチーム、だましチーム、ニセチームに別れる
・ウソ・だまし・ニセチームのそれぞれ1人ずつ、計3名で、各々どのようなウソをつくかの作戦を練る。
・ウソ・だまし・ニセチームの順に、1チームずつ、サークル状に設置された中央の椅子に腰掛けて、作戦タイムで練りこんだウソを発表する。
・他の2チームは、発表チームを囲むようにその外側に分かれてサークル状になり、椅子に腰掛け、発表を聞く。
・発表が終わった後、観察チームの参加者は、誰がどのようなウソを言っているか?


各々、ウソを言ったと思われる人に近寄り、「ウソはこの人!」と、その人に向けて指をさす。
・観察者全員が各々、ウソの発表をしたと思われる個人(一人ひとり)を取り囲んだ後、観察者それぞれが、ウソと感じた証拠・論拠を挙げる。その後、発表者が真実を語る。

◆ワーク5
・ワークに参加したい4人のみが中央にサークル状に歩み寄り、椅子に腰掛け、あらかじめ大法螺?が記載されたカードを受け取り、そのカードの内容にしたがって,真実っぽく話す。


・他の参加者は、観察者としてその内容や発表者の態度・表情を見てフィードバックを行う。

■感想(主観的・客観的視点も含め、見えた・聞えた・感じたこと)

◆ワーク1
・ボールが無いときのほうが、オーバーアクションで、しかも、表情豊かで、楽しくキャッチボールをしている。
・ボールがあるときは、ちゃんと手元を見て受け取っているが、仮想ボールのときは手元を見ていない。
・実際にボールを用いたキャッチボールをしているときも、途中まではボールを見ているが、手元に来たときはボールを見ていない。

◆ワーク2&3
・全員がウソを言いあっているときは、比較的混乱なく終了した。
・早く正解を報告し、観察者としての立場から参加者の表情を見ている人にとっては面白いワークとして目に映る。一方、取り残された参加者の表情や態度には困惑と疑惑の色がありありと。
・直感で自分の色をFに申告する人、論理的思考で消去法を用いてFに報告する人など多士済々。
・2名の真実のみをいう人が現れると、参加者は混乱に拍車がかかる。具体的には、
−直感のみで、4回もFにダメだし(場に戻るように促される)を言われる人。
−隣の人が真実をいう人、と見抜いて(気づいて?)一発で正解を言い当てる人。


−1回目のワークでは消去法で論理的に正解を割り出した人でも、2名の真実を告げる参加者が混じったことにより、混乱して当惑する場面・姿も!

◆ワーク4
・発表者のノンバーバルからウソを見抜く人、また発表の内容の論理性(理論)に疑念を持って、ウソの内容を指摘するなど観察者の視点も様々。
・一方の発表者は、大きな項目としてのウソに固執する人と、小さな項目にウソを1つだけ加える人と、これまた様々。
・大学生時代のアルバイトの経験が、現在の仕事につながっているという視点、発表であったなら、より信憑性が高くなるのでは? というフィードバックも観察者から提供される。
・アルバイト先の外国の地名を特定する場合に、日本語の言葉を反対から読んで創作するというオーソドックスなウソも見破られる。

◆ワーク5
・このワークは、時間的余裕がなく、中途半端になって、深く掘り下げることができなかった。残念!
・このワークの狙いは何か? また、カードに記載された内容はどこまで、文言(語句)を入れ替えても許容されるのか? 思わず噴出すような内容を引き当てた場合にはどのような態度や表情で取り繕うのか?
などなどモヤモヤ感を残したまま時間の関係で終了。

■アンケートから
・人はウソはつけそうで、なかなか実践には難しいと思いました。
・ウソつきから人の話、行動はつながっていると改めて思いとてもとても面白かった。
・ウソの中からホントをさがすために、相手に意識を集中することを学べた。
・全体的に楽しめたことと、他人の言動を注意して観察するという主旨が分かった。
・うそをつくのは難しい。
・ウソをつく人、きく人、お互いにとっても集中している感じがした。
・「ひとつだけウソをつく」などと事前に伝えることで、集中して聴くことができる。
・人の話をきちんと聴く練習になるなと思った。
・話をするとき、内容だけでなく様々な非言語、周りの協力によって加わるニュアンスがあることに気づいた。
・これをヒントに別バージョンで「ウソワーク」をしてみたいです。
・人生はウソのつみかさね。人生観を感じさせるようなオチになるといいかも。
・ウソに本当が一部混ざると人は混乱する。
・普段あんなに堂々とウソをつくことがないので、意外性のあるワークでした。
・ウソをつくことの難しさ改めて学びました。
・自分は表情では人のウソに気づけないことに反省。
・うそとリアリティーと紙一重の感じを体験できおもしろかった。
・最後に観察することの大切さに気づけました。
・「うそ」を切り口にしたワークの面白さに集中してしまい「うそ」をつく時の人の様子や「うそ」をみんなで成り立たせる「間」など観察不足だった。
・よくわからなかったけれどエネルギー使い果たしました。
・うそをつかないことを前提として生きていると、うそをつくのが悪いことのように思えてくる。
でも、こういうワークをやってみると、良い悪いではなくなってくるから不思議だなぁと思う。
快感な部分もあるのは何?!
・ウソをつくには、本当(リアル)な知識がいる。
・時間をかけてモヤモヤが育ちそう!