第161回定例会レポート 合意形成の倫理ースッキリしないあなたと『合意の正体』を考えるー東北支部

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第161回定例会レポート

 ■テーマ
2022年7月2日(土)(第161回)定例会 合意形成の倫理
-スッキリしないあなたと『合意の正体』を考えるー

■日時
2022年7月1日(土)13:00~17:00

■会場
オンライン(ZOOM)

■企画の狙い
2022年東京サミットセレクトWSテーマを東北支部で開催した内容。
東北支部での定例会で行った企画の狙い

  • 当初2時間の内容を4時間にし、内容を少々やさしくてして参加できなかった皆さんへ学びの機会を提供することにより、サミットで参加できなかった多くのメンバーが参加できるようにした。
  • ファシリテーターとして、キーワードである「合意形成」について、根本的に哲学的なアプローチからその難しさを感じてもらい、実際の場面で真剣に考える機会になること。
  • 日頃のミーティングでもその合意はどうなっているのか、振り返る機会になる。

■話題提供者 
きよさん(坂本清彦)

■企画メンバー
(グローバル委員会)OK、キム、イシカワ、しげ、よしみ
(東北支部)かべちゃん、かず、キム(兼務)

■参加者
20人(会員 名 + 非会員 名)

■当日の流れ
13:00 挨拶(東北支部)
13:05 オープニング(本日のワーク説明、目標、狙い、グランドルール)
13:15 レクチャー1「合意形成をめぐる哲学・倫理学Ⅰ」
13:40 ワーク1 
14:05 休憩10分
14:15 レクチャー2 「合意形成をめぐる哲学・倫理学Ⅱ」
15:15 休憩15分
15:30 ワーク2
16:10 ワーク2の共有と全体振り返り
16:45 エンディング、クロジング
16:55 休憩10分
17:05 茶話会

■参加者の声(アンケートから一部抜粋)
・裏切られました。もっと深い話でした。持ち帰れたこと、ありました。
・予想を良い意味で裏切られて大満足です!
・研鑽につながるので大いに活用できると思います。
・無茶ぶりで結果を残すワークかな。
・活用としては難しい
・難しい
・ワーク2での重要ポイント〈基準軸を考える〉〈発散と収束〉〈決め方を決める〉〈プロセスを大切にする〉など、実生活に即応用可能な枠組みを持ち帰らせていただきました。
・プロセスを支える土台としての倫理は大切
・もやもやって考えを深めることと思えるようになったこと。
・謎が深まり、もっと勉強したいと思わせてくださいました。
・倫理や哲学について知らない事が多すぎと知りました。ほんの入り口でもないのかも知れませんが、自分の無知に自分であきれたので、本を読んでみようと思いました。
"自分の今後に活用できそうです!
・講義そのものは難しく、消化しきれなかったが・・ 
最後の「差異に関する哲学」
私たちは異質、多様なものをどう「同一視」しているのか
異質なものの「集合体(Assemblage)」としての合意」の部分が、とても腑に落ちた!
・ファシリテーションを哲学から話し合う場を作りたいね〜
・コンベンションを意識してみる
・いろいろな人の意見をどう知るかと言う方法についても工夫が必要だと知りました
・ファシリテーターの集まりなので、自身のFTに自信がある方は、企画にケチつけて終わっている気がしましたが、それもまた会議や集まりの難しさをリアルに体感しているわけなんで、異質と反復、中動態、コンベンションをもとに包括して考えていきたいと思いましたー。
・やはり合意形成は難しい。
ここに参加した皆さんの中にもいろいろな視点があるのだと実感できたこと。
・講義内容も爽やかな難解さでした(笑)

■担当者のコメント
<話題提供者として:坂本清彦(きよさん)>
「講義」の担当として、背景知識が一様でない参加者に対して、説明の方法は工夫の余地があったし、そのためにもう少し準備をすべきだったと感じます。
一方で、こちらの丁寧さを欠く説明ゆえに「腹落ち」とまではいかないものの、説明した「概念」は思っていたより多くの参加者に響くところがあったようで、それは収穫だと思います。
グローバル委員会として自画自賛になりますが、参加者がファシリテーションの現場にすぐに役立つスキルやわかりやすい知識を求める気持ちも理解できる一方、ファシリテーションという営みそのものについて考える契機となったなら、支部定例会やワークショップのあり方に一石を投じられたのではないかと思います。

<グローバル委員会委員長:大国 兼道(OKさん)>
「6月の東京サミットの結果を踏まえ、さらにブラッシュアップして実施しました。2度目の参加者もいたり、今回の参加者のイシュー度の高さに助けられました。このテーマをさらに進化させるインスパイアをいただけて感謝しています。

<キム>
グローバル委員会の2022年東京サミットで行った2時間内容を東北支部で4時間内容にするということで、少々心配はありました。しかし、東北支部の皆様の快く受入れていただいたことと、かべちゃんとかずさんのご協力で、スムーズにことがながれたので、何より感謝です。難しいテーマであるので、どれだけ関心があるのかも未知数でありましたが、思って以上に参加者の方の反応からやって良かったと思いました。
さらに、次のことへのアイディアも頂き、ありがたい時間でした。

<東北支部メンバー:かず>
 今回、サミット終了後、東北支部で開催することとなった段階から、企画メンバーに参加しました。
そのため、プログラムの主な部分よりは、当日の進行についてサポートしてたため、半分、参加者側の気分でしたので、内容について学びながらも、ワークショップの進め方なども学ばせて頂きました。これを機に、今後も自分なりの合意形成の倫理を突き詰めていきたいと思います。

■参加者の状況
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