第163回定例会【テーマA】レポート  ファシリテーション力を高めるリフレクションを考察し、モデル化を試みる実験東北支部

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162回定例会・レポート

■テーマ■
ファシリテーション力を高めるリフレクションを考察し、モデル化を試みる実験

■開催日■
9月3日(土)13時~17

■会場■
オンライン

■目的■
「リフレクションのやり方」を探求することを目的とし、特にファシリテーション力を高めるリフレクションについて体験的に確かめるワークショップを行う。

■話題提供者■
中島久樹、八住敦、リフレクションチーム(共にFAJ会員)

※リフレクションチーム:やまちゃん(山根弘和)、さかなが(阪長俊之)、ようちゃん(佐竹陽一)、ゆり(中西百合)、ジャスミン(八住 敦之)、なかしー(中島久樹)

■東北支部担当者■
ゆり(中西百合)、えめ(柴田恵美)、ようちゃん(佐竹陽一)

■ワーク参加者■
FAJ会員:18人(3人/チーム×6チーム)

■当日のながれ■
開始 終了 項目
13:00 13:05 定例会開始、事務局挨拶
13:05 13:10 はじめに、運営紹介
13:10 13:18 ストーリー、問題意識、タイムスケジュール
13:18 13:33 ファシリテーターのリフレクションについて
13:33 15:38 リフレクションカードセッション
15:38 15:48 休憩
15:48 16:39 ルーブリックセッション
16:39 17:00 ラップアップ(本日のまとめ、リフレクション)
アンケート案内、事務連絡

■当日の様子■
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■参加者の声(一部抜粋)■
★リフレクションカードワークの活用可能性の理由を教えてください。★
・リフレカードを使った振り返りプロセスの考え方は様々なものに応用ができそうです。
・おかげさまで、何をするか、1つ決まりました。
・ツールがキッカケになり、話しやすくなる。

★ファシリテーターのリフレクションに効果的だと思った事があれば教えてください。★
・第3者のサポートは、リフレクションにとても効果的
・サポーターの意見。自分以外の視点
・やはり「問い」のカードが良く出来ていたと思いました。これまでのリフレクションでは全くこんな問いは出てこなかった!リアルでやりたい。また、他のリフレクションカードも見てみたい!

★本日の気づいたこと、印象に残った事があれば、何でも自由に教えてください。★
・自分自身のファシリテーションを振り返ったことがなかったので、とても新鮮でした。
・オンラインでの工夫もたくさんあり...事前準備が大変だったろうなあと思いました。
・若い方や、経験の浅い方々が続々いらっしゃるのがうらやましいと思いました。

■担当者コメント■
・普段は使わないような問いから、ファシリテーター同士でのリフレクションだけに、とても深い内観につながっていきました。もちろん、さまざまなリフレクションの方法があると思いますが、自分自身では思いつかないようなアプローチからリフレクションできるというのが、カードの良さだなと改めて思いました。
・自分のファシリテーションと他のファシリテーターの考えや行動を振り返り、深めることができました。つい自己流になりがちだったり、自分の振り返りはしなかったりで、こんなリフレクションは久しぶりでしたし、新たな視点もあり、自分の成長のためにも必要だと感じました。楽しかったです。
・リフレクションカードワークも過去2回の開催を経て、ブラッシュアップされた形で参加者を迎えることができた。
・開始後10分過ぎに、途中参加者がZOOMに入られたが、声掛けができず、退席してしまった。ワーク中なので、チャット等で声掛けすればよかった。
・3回の試行をもとに、リフレクションカードワークの実用運用のために更なる改善に努めていく。

■話題提供者振り返り■
・参加者のファシリテーションスキルに違いがある中でリフレクションのプログラムを実施したが、初心者よりも、むしろ熟達者の方が大きい気づきを得ていたという感触があった。単にリフレクションのスキルがある、というのではなく、場をしっかりと観察する眼の豊かさが影響していることが一つの要因だとわかった。初心者にもっと場を観ることを上手く導いてあげることでファシリテーションをより理解し、面白くなる様、プログラムの改善を続けていく。
・FAJメンバーで構成するリフレクションチームにて、ファシリテーターのリフレクションをモデル化、ツール化するため、1月に中国支部、5月に関西支部、そして9月に本定例会である東北支部での定例会でしたが、3回を通してファシリテーターのリフレクションについて知見を深めることができるプロジェクトでした。ファシリテーターのレベルにより、深めたいテーマが異なること、実際の現場をどの程度リアルに具体的に語れるかにより、リフレクションの深度が異なることなど数多くの気づきがありました。私達は特にファシリテーター初級者〜中級者のリフレクションを支援できるツールを作りたいと考えていますので、定例会の経験、データをベースに、再度ツール、リフレクションモデルをブラッシュアップしようと思います。定例会にご参加いただいた皆様、一緒に運営してくださった支部の皆様、あらためてありがとうございました。