第154回定例会レポート 「安心安全の場を作る!〜グランドルールをどう使うか〜」東北支部

第154回定例会レポート
■テーマ
"安心安全の場を作る
〜グランドルールをどう使うか〜"
■日 時
2021年11月6日(土) 13:00~17:00
■会 場
オンライン(Zoom)
■ねらい
安心安全な場について考え、方法を模索する
グランドルールに対する理解を深め、実践するポイントを探る
■企画メンバー
わかな、ぷーさん、ゆっきー、とみ
■参加者
参加者11名(会員11名 + 非会員0名)
■<当日のながれ>
12:30~参加者ログイン
―――― 13:00~
1. オープニング
2. アイスブレイク
3. Work1 自身の体験の振り返り
・あなたは『安心・安全』ではない経験をしたことはありますか?
・その経験はどのような場面でしたか?
・その経験であなたはどのように感じましたか?

4. グランドルールの解説
そもそも安心・安全の場ってどういうことなのか
5. Work2 話し合うためのグランドルールを決めよう
グランドルールの解説を踏まえてグループでグランドルールを決める
6. Work3 グランドルールを意識しながら【テーマ】について話しあう
高校生にファシリテーションの良さを伝えるキャッチコピーを決めよう!!
7. Work4 グランドルールを決める上で大事だと思うポイントについて話しあう
安心・安全の場を作る基礎となるグランドルールを決める上で大事だと思うことについて、Work3を振り返りながら話し合う
8.ふりかえり
9.エンディング
〜 17:00 ――――

<参加者の声>
  • テーマ選定の主催者側の思いの説明が詳しかったのでよく理解できた。
  • 初めてグランドルールに注目し、深められた。また、20分間の休憩時間で「雑談時間」を過ごせた。
  • 絞ったテーマで安心安全について理解を深められました。
  • 休憩中のブレイクアウトルーム良かったです!休憩もこまめに作っていただき良かったです。
  • 「安全安心な場」「グランドルール」とはについて考えるきっかけをつくってくれたこと。
  • 安心・安全な場にも、「心地悪い状況や対立関係」があり、それを乗り越えるためのグランドルール」設定が狙いだったとしたら、ワークの前提をそうなるように設定しておいた方が良かったかもしれません。FAJの定例会というある意味「利害関係や対立のすくないメンバ」が集まっているのでそれ自体がある意味、安心・安全の場なので、「グランドルール」による制約をもうける意味が減少していたように感じました。とはいえ、勉強になりました。
  • グランドルールの作り方の見直しができた。
  • ゆるやかな雰囲気で参加できた、素晴らしいメンバーとの出会いがあった。
  • 安心安全という旬なテーマで話し合えた。グーグルによると「「心理的安全性を高めると、チームのパフォーマンスと創造性が向上する」とのことで、組織改善の一番のキーの様な気がします。
●集合写真

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<担当者のコメント>
■ゆっきー
「安心・安全の場」に対する自分の理解が企画メンバーと打合せを重ねていく中で変化していきました。それは同時にグランドルールの重要性に大きく気づくことにもなりました。ワークショップや会議など話し合いに用いられるグランドルールはその場に存在する属性、特性によって決め方(誰が決めるかなど)は異なります。しかしどの手段であってもグランドルールが決まるプロセスには"目的"をより深く理解できる、チームであればその理解を共有できる側面もあります。今後開催される定例会などではグランドルールの視点から目的やゴール達成の効果を検証し活かしていきたいです。
■ぷーさん 
Googleの「安心・安全の場」における社内調査のドキュメントを読んだ時から、「安心・安全の場」というテーマで定例会が実施できればと考えていました。今年入って実施した「Liverating Structure](ファシリテーターの道具箱2)の導入部から、グランドルールと空気の関係に気づき、プログラム化できる機会を漫然と求めていたようです。今回は、定例会のテーマとして上がった時、どう結びつくか考えが固まる前に関与を決めていました。企画チームと話し合いながら、そのぼんやりとしたプログラムのアイデアを一つのワークショップの形にでき、みんなで実行できたことが成果でした。その中で、新たな問いかけから、第2弾をやってみたくなる展開になったのも、研究するというFAJの定例会の考えに沿っていたと感じました。企画チームでの話し合い、準備などにしっかりできたことが新たな問いへ繋がり、研修がつづいくていく機会になりました。
■わかな
「なぜ安心・安全と思えない場が多いのだろう」という自分の中のモヤモヤから始まった今回のテーマ。打ち合わせで、メンバーそれぞれの想いやイメージをじっくり共有し議論を重ねました。当日はいくつものチャレンジを織り交ぜたプログラムとなり、東北支部らしさが出ていたのではないでしょうか。ある参加者の方から「グランドルールを育てる」という言葉もいただきました。グランドルールをどのようにつくってどう育て、安心・安全の場をつくるか、今後もこんな問いについて考えていきながら第二弾をぜひ企画したいです!
■とみ
企画に参画した当初はどのような形で「安心・安全の場」を体験してもらえるだろうと考えましたが、よくあるディベート形式でしか発想がありませんでした。しかしディベートでは結局、忖度もあればありがちなグランドルールに沿った話し合いになり、「安心・安全の場」として適切なのかわかりませんでした。そこで「安心・安全の場」について解説をして定義を理解した上で、独自のグランドルールを作成し、それに沿った話し合いを行うことで体験できればと思い、当日ファシリテーションを行いました。結果的に、多くの気づきをえれたことが企画参加の1番の収穫です。