第157回定例会レポート 「アート×ファシリテーション 〜対話型絵画鑑賞から考えてみよう!~ 」東北支部

第157回定例会レポート
■テーマ
アート×ファシリテーション
〜対話型絵画鑑賞から考えてみよう!~
■日 時
2022年2月5日(土) 13:00~17:00
■会 場
オンライン(Zoom)
■ねらい
アートを通じた対話から多様な視点を体感する
■話題提供者 
ぷーさん
■企画メンバー
ゆっきー、えめちゃん、かよ
■参加者
参加者14名(会員13名 + 非会員1名)
■<当日のながれ>
12:50~参加者ログイン
―――― 13:00~17:00――――
1.オープニング
2.チェックイン
3.情報提供
4.ワーク1~身近に感じるアート
5.ワーク2~対話型絵画鑑賞
6.ワーク3~対話(アート✕ファシリテーション)
7.ふりかえり
8.エンディング
――――――――――――
17:10~ 茶話会
<参加者の声>
  • 同じ絵を見ても感じるものは全員異なること。自分の感じたことを言語化するのが難しいということ。
  • 一つの絵でも、人によって、見方も感じ方も違うことに、気づかされた。特に、正反対もあったこと。
  • 全員の感じ方がオリジナル。違うから楽しい。
  • 感じたことを発言しやすくする、発言した内容を受け取るなど、ファシリテーションのスキルが生かす部分が多いと思いました
  • 1人だけで見るときは自分の気持ちや過去の記憶が影響する、誰かの気づきを得ていくと、自分のことから離れていけて、純粋に絵から受ける印象に集中していける感じがしました。
  • アートだから感じるのではなく、感じることすべてがアートなんだ!五感を通して感じたことと、自分が大事にしていることの差をメタ認知することで、「違った見方」に気づく。違ってるだけでなく、「その差」は何だろうと考えてみる事が、本質を見つめる近道になる。日々精進!
  • 第一印象で得られることと、じっくり見てから気づくことがある。普段の自分は、第一印象で受け取ったことだけで、それがすべてと思ってしまっていないだろうか。もっと相手をじっくり時間をかけて見たときに、本当に大事なことに気づけて、本質的な対話ができるんじゃないだろうか。
  • アートはみずからのBeing(Identitity)を振り返れ、普段の生活やファシリテーションの振りかえりにも生かせる。
  • アートの感じ方は人それぞれでいいと思うが、対話から本質を見抜き、その先へ進めていくのがファシリテーションだと思いました
  • アートには縁遠いと思っていましたが、鑑賞するという事以外に色々なメリットがあることが分かりました。少しずつ触れていきたいと思います。
  • グラフィックレコーダーとして、アート×ファシリテーションに興味があったので、体験できたのでよかったです。対話型絵画鑑賞だけで終わらず「アート×ファシリテーション」の話が出来たのもよかったです。
  • 全体で一人ずつ全員が話すのは、時間がかかりすぎる。半分ぐらいの人数ならいいのかも。
  • 休憩時間のブレイクアウトルーム、茶話会もブレイクアウトルームを作ったのがよかった。
  • いつも斬新なテーマに挑戦されていて凄いなと思います。今回も大変勉強になりました。
●集合写真
FAJ02.png
<担当者のコメント>
■ぷーさん
リアル開催の中止を受けての急遽オンラインに切り替えになりました。
その中で、以前から一度やりたいと思っていた「対話型絵画鑑賞」のワークショップをチャレンジできたのはよかった。ファシリテーターのスキルアップを図るのに、観察力、そしてそれをどう解釈するか、また、他人の意見を受け入れることなどの訓練になるものだと実感しました。私自身、実体験が3回だけしかなかったけれど、企画メンバーとの打ち合わせを通してワークショップに組み上げることができました。
参加者の反応も予想以上に良いものでした。人数は多すぎると発言の活性化が損なわれるという反省点もありました。トータルで考えて、アートのパワーを感じ取ってもらった定例会となり、良い問いかけをすることができたと感じている。
ぜひ、アート×ファシリテーションのパート2を実施したいと考えています。
■ゆっきー
日常、絵を見る機会はありますが、対話型絵画鑑賞のワークを通じ一つの作品に約50分間向き合う経験は初めてでした。参加者が見る視点やその背景を聞くことは多様な視点に気づくことだけではなく、さらにその人の心にまで関心が向くことに気づきました。今回のゴールである"アートの力を感じる"ことはもちろん、そこに介在する"対話"の大きな力も感じました。アートやアート思考はこれからの時代、物事の捉え方や選択をしながら生きていくために重要な思考であることを再認識する定例会であり、アートに触れることを増やしていきたいです。
■えめちゃん
 アートの響きに誘われて参加した定例会企画チームでしたが、まさかのリアル中止!美術館から広瀬川を望んで西公園を優雅に歩き、新たな発見をする自分を想像していたのですが...
でも、アートなワークはオンラインでも実現可能でした!一人ひとりの解釈を深掘りし、違いを理解する過程は別の楽しさがあり、企画&運営をしたからこその発見やチャレンジができました。チームの皆様ありがとうございました。
次回、リアルなアート定例会が実現できるのを楽しみにしています!
■かよ
 アートと聞くと美術館に行かないと見られないような思い込みがありましたが、今回、身近なところにもアートが存在し、そのアートがあることで自分の気持ち、心が豊かになるというか、ワクワクするような気持ちになるという気づきがありました。日頃の生活でも「これアートだな」とアートを探し、なぜ、そう思ったのかを言語化することで、自分のものの見方や考え方に気づくことができそうと思えましたし、また、参加者の皆さんの探した「アート」とその持ってきた理由を聞くことでその人の価値観や背景などにも触れることができたと感じています。ワーク1の担当をさせていただきましたが、もっと丁寧な説明、配慮が足りなかった点が多々ありました。次回はもっと丁寧にしなやかに進められるようチャレンジしていこうと思います。ありがとうございました。