2025年11月 東北支部定例会・レポート
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■テーマ
「ふりかえり」の道具箱 〜やってみて分かる実践の工夫〜
■日時
2025年11月1日(土)13:00~17:00
■会場
トークネットホール仙台 第4研修室
■ねらい
・ファシリテータとして、ふりかえりの基本的な手法の学び、それぞれの手法を体験し、
使い分けと組合せを駆使しながら、自分なりのインストラクションができるようになる
■話題提供者
宮かずさん
■企画運営メンバー
宮かずさん、かべちゃん、キムさん、まっつ
■参加者
1名(会員1名)+話題提供・企画メンバー(4名)合計5名
■当日の流れ
・オープニング・趣旨説明
・アイスブレイク・自己紹介
・代表的な振り返り手法(YWT、KPT、PDCA)の紹介と活用のワークショップ
模擬会議例をまとめる作業を各手法ごとに実施
・「なぜなぜ分析」などの分析手法の紹介と振り返り手法との組み合わせについての
ワークショップを実施
・体験や対話した内容から振り返り手法を選択うして、実際にこの定例会をふりかえるワークショップを実施
・エンディング
■当日の様子
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■参加者の声(一部抜粋)
・参加者が少なく、「役割」を持って参加できたこと
・可能ならば「参加者を増やすアクション」をしたほうがよい
■振り返り
Keep (継続・良かった点)
・毎回ふりかえりを丁寧に行う
・定例会で使用する振り返り手法の資料をQRコードで配布した
・ワーク中心の定例会づくりを行う
・ふりかえりの3手法をワークショップ形式で実践的に比較できた
・東北支部のオリジナルテーマだった
・参加人数が少なかったが、半面じっくり話ができた
・振り返り手法だけでなく、問題解決手法との組み合わせに言及できた
・現場で即戦力になることを想定したテーマを扱う
Problem (課題・問題点)
・もっと多くのメンバーに参加してほしい
・会場がとても寒い(会場が冷暖房機の切り替えで暖房が使用できなかった)
・寒さ対応を事前に参加者へ伝えられたら良かった
・同伴者優先の参加方法もつくっていく方がいいのか
・同じ会議内容をベースに3つの振り返り手法を実践したため、後半になるほど会議の内容
理解がこなれて完成度が上がった面もあり、純粋な振り返り手法とは言い難い点もあった
Try (次に試すこと・改善策)
・皆が参加したくなる企画を提供する
・参加人数を増やす工夫をする
・原因分析手法を中心に据えた企画を実施する
・フォーマットをプレゼントする
・定例会そのものの資料提供をQRで提供してみる
・定例会資料をQRコード配布する際は、定例会告知文にスマホを使用することを周知する文面を入れる
・3つの手法の紹介の順序を変えてみる
・基礎的なことをテーマとする
・3連休での定例会は他のイベントとの重複が増える可能性があるので、避けて開催する
・東北支部オリジナルのコンテンツを作成したら、他支部のオリジナルなコンテンツとばーたすることで、定例会のコンテンツの幅を広げると同時に、支部相互間でコンテンツのさらなるブラッシュアップを試みる
■企画担当者コメント
(かべちゃん)
「ふりかえり」を探求したい仲間が、各々ふりかえり方の違いを共有しながら、3つの違いを体験してもらえるよう、ワークを検討しました。宮かずさんがChatGPTを駆使してくれたので、これまでより早く、面白い定例会になったと思います。
一緒にワークに参加することができたので、「ふりかえり=現状確認、その次に原因分析して、改善につなげる」という新たな気付きを得ることができました。
(キム)
ふりかえりのやり方によって、結果が明確に見えることもあることで、知っている内容でありながら、視点を広げる企画だったのではと思いました。
時間、レベル、状況や内容によってもどんなふりかえりをするのか方法を選んで利用することのメリット・デメリットが実感できたと思いました。
さらに一つのみではなく、複合して利用することにより、より深いふりかえりができることを参加者も味わった感じだったので、このふりかえりの企画のふりかえりまでも、迷うことなく進めることができて、企画のメンバーとして大いに活用できる企画だったと思いました。
(宮かず)
会社ではこれまで、ふりかえりの機会があまり多くありませんでした。しかし、いざ活用しようとしても「どのように説明したらよいのか?」「どんな場面でどの手法を使えばよいのか?」という疑問があり、今回の企画を提案しました。特に"使い分け"については情報が少なかったため、ChatGPTとも相談しながら、資料による説明に加えて、参加者同士で使い分けや組み合わせ方を考え、共有し合う定例会に仕上げました。
参加人数が少なかったのは少し残念でしたが、「自分ならどのようにふりかえりを行うか」というアイデアや実践例をお互いに意見交換でき、とても有意義な時間になりました。私自身としても成功だったと思います。
今後も、単なるレクチャーや体験にとどまらず、各ファシリテーターが「自分の現場でどのように活用していくか」を考え、実践につなげるワークショップ(定例会)を企画していきたいと思います。
(まっつ)
「ふりかえり」という行動を今後の改善に確実につなげることを目的に、その手法について考察する定例会を開催しました。
コンテンツは、宮かずさんが準備してくださった定例会のスライドをもとに、企画メンバーでブラッシュアップを重ねて構成しました。ベースがしっかりしていた上で検討を重ねたので、細部にまで配慮の行き届いた内容に仕上がったと感じています。
ここまで「ふりかえり」に特化した内容を扱うのは私にとって初めての経験であり、企画担当としても多くの学びを得る機会となりました。
ただ一つ残念だったのは、定例会の参加者が1名にとどまったことです。
今回はワークショップ形式での参加型プログラムを多く取り入れていたため、参加者が多ければ多いほど、より多様な視点や気づきが共有できたのではないかと思います。