第201回 定例会 レポート オンライン読書会 書籍「地域共創のすすめ」東北支部

レポート

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■テーマ
オンライン読書会 書籍「地域共創のすすめ」

■日時
2026年1月27日(火)19:30〜21:30※平日夜開催

■会場
ZOOM(オンライン)

■ねらい
対象書籍の読書会を通じて、人をつなぎ、新たな協働を生み出すためのファシリテーションやコーディネーションの理論と価値を、事例やコラムを交えて解説し、共創に関わる全ての人に役立つ一冊を、読みながら深める。

対象書籍
「地域共創のすすめ」人がまなぶ、人がつながる、地域がつながる(北樹出版)
武田真理子、伊藤眞知子、 加留部貴行 (編著)
<概要>
東北公益文化大学の「地域共創コーディネーター養成プログラム」の実践記録
学び、出会い、対話を通じて、参加者と地域に成長と変化を生み出してきた「大人の学び合いの場」を紹介
※東北公益文科大学・地域共創コーディネーター養成プログラム運営委員会は、FAJ主催のファシリテーション・サミット富山2024「サミット宣言」実践者表彰の受賞者です。

コメンテータ
 加留部 貴行/FAJフェロー
 松永 隆/FAJ会員
ファシリテータ
 遠藤 智栄/FAJ会員
■企画運営メンバー
久保田和宏、今野香代子/FAJ東北支部運営

■参加者
参加者数:22名(内訳:FAJ会員/17名、一般5名)
企画:5名  計27名

■当日の流れ
・オープニング・趣旨説明
・加留部さん、松永さんインタビュー
    関わり方と発見したこと
・グループ対話①/地域共創と私(1)
   1-2章の感想と印象的だった部分
・グループ対話②/地域共創と私(2)
   3-4章の感想と印象的だった部分
・グループ対話③
   地域共創、自分はこれからこうしたい
・ふりかえり
ーーーーーー
・オンライン茶話会

■当日の様子
スクリーンショット 2026-01-27 212405.png  スクリーンショット 2026-01-27 213037.png 

■参加者アンケート(回答:14名/回答率:63%)
1)満足度
とても満足した:50%
まあまあ満足した:50%
あまり満足しなかった/満足できなかった:0%

2)よかったと思うこと
 a. 参加のしやすさ・場の雰囲気
  本を読んでなくても参加できるハードルの低さがよかった
  読んでる人も読んでない人も話しができた。
  MF(モデレーター/ファシリテーター)の中立性が担保されていて、安心して参加できた
  本を読んだ人から未読の人に説明してくれたこと
 b. 著者・実践者の「生の声」
  加留部さんの実践者としての話が学びになった
  著者・関係者の思いを聞けた
  苦労など、大変な状況もお伺いできた。長期的に関わっていくことの大切さを知った
  リアルな体験者の方のお話が聞けた(学ぶだけでなくやってみることの大切さ)
  地域協創の取り組み例を知る機会が持てて良かった
 c. 多様な視点・対話による気づき
  感想が聞けた / みなさんのお話しを聞けたこと
  同じ本でも感じ方が違う(多角的な視点)
  本の感想をお互い話す時間があって、その後の質疑応答の流れが心地よく、深く理解できた
 d. 読書へのきっかけ・満足度
  本の感想会が良かった
  とっつきにくい本のきっかけをたくさん作ることができた

3)改善した方がいいと思うこと
 a. 未読者・未購入者への配慮と事前ガイド
  読んでない人がどのように参加すればいいかのガイドがあっても良かった。
  読んでないと話に参加しづらいと思ったので、「なんとなくこんなことが書いてある」という概要をまず共有できるといい。
  本を持っていない人には(物理的・心理的に)少し辛かったのではないか。
 b. ツール・画面操作のサポート
  冒頭の名前の変更については、口頭だけでなく画面共有で案内しても良かった。
  ブレイクアウトルーム(グループワーク)の内容も、何らかの形で可視化できると良い。
 c. 時間配分
  対話や発言の時間を、もう少し長めに確保してほしい。
 d. 特になし(満足・肯定)

4)自身の仕事や環境に関連して、実践できそうなアイデアや手法
 a. 会議運営・チームの仕組み
  モヤモヤを話す会議とドンドン進める会議を分ける。
  ファシリテーターとコーディネーターの組み合わせ方について考えてみます
 b. 対話の姿勢・コミュニケーション
  思いを言語化し、違いを認めながら、その意図を考えて話し合うことを実践したいです。
  周りの地域に良い関心を持って関わりを持っていきたいと思います。
 c. 具体的な手法の導入
  読書会をオンラインですること🤭
 d. 個別の応用・内省
  自分なりに参考になる内容があったので、実践できるようにしないと考えています。

■企画ふりかえり(KPT)(Wrap-up会議時/20206.2.16)

Keep:今後も継続すべき良かった点

  • 全国規模の集客と広域な繋がり: 全国ML(メーリングリスト)へのプッシュにより、東北・九州・関東など広域から22名の参加を実現。特に企業系やベテラン層など、普段の支部活動とは異なる層の関心を引くことができた。

  • オンライン開催の意義の再確認: 物理的な距離を超え、かつての仲間との再会や新しい出会いを生む「結節点」としての機能を果たした。

  • 著者・専門家を招く企画の牽引力: 著者の生の声を聞ける場は集客・学びの両面で強力なフックとなった。

Problem:今回見えた課題・改善点

  • 未読参加者への対応と「読書会」の定義: 未読者への配慮が過剰になると、読書会本来の「読んで対話する」主体性を損なう恐れがある。「手取り足取り」教える場ではなく、参加者の自立を促す設計が必要。

  • 著者への配慮とレベル設定: 著者を招く際、参加者の準備不足が著者の熱意を削ぐリスクがある。企画側が「どのような場にしたいか」をより明確に定義し、参加者に求めるレベル感を事前に伝える工夫が求められる。

  • タイムマネジメントと対話時間の確保: 運営側の説明や全体の流れに時間を取られ、参加者同士、あるいは著者との深い対話時間が十分に確保できなかった。

Try:次に向けて挑戦したいこと

  • 活動の「年表化」と「生態系」の可視化: 単発のイベント記録で終わらせず、10年、20年という時間軸で人や活動がどう変遷してきたかを整理する。活動を「生態系(エコシステム)」として捉え直し、文脈を可視化する。

  • 「しつこい」継続と熟成: 新しい手法に次々と飛びつくのではなく、ぬか床をかき混ぜるように、同じ本やテーマで対話を重ね、学びを熟成させていく。

  • 地域発の実践ストーリーの共有(群像劇): 定例会で学んだ後の「その後」の試行錯誤を語り合う時間を設ける。一人ひとりの泥臭い実践を「群像劇」のように紡ぎ、応援し合える関係性を作る。


■企画メンバーのチェックアウト・コメント(Wrap-up会議時/20206.2.16)

加留部さん(コメンテーター)
久しぶりにFAJの公式な場に関われたことに感謝します。私たちの学びの起点は、本来「現場での困りごと」にあるべきです。地域ごとの現場感から生まれる悩みを起点にプログラムを組むことで、活動の根っこがどっしりとした、具体的で地に足のついた学びになります。今回のような場が、先々で新しいエピソードが生まれるきっかけになれば嬉しいです。今回の成果は、ぜひ地元の庄内の皆さんにも報告したいと思っています。

松永さん(コメンテーター)※後日、記載


遠藤さん(ちえさん)(ファシリテーター)
読書会当日、および今日のふりかえりを通じ、FAJの会員同士が「定例会で学んだ後、現場でどう実践し試行錯誤したか」を語り合う場の重要性を改めて実感しました。加留部さんの仰る「群像劇」のように、一人一人の泥臭い実践ストーリーを丁寧に聞き合うことで、深い相互理解や応援し合える関係が生まれます。今後の定例会でも、単に手法を学ぶだけでなく、こうした「実践の分かち合い」の時間を仕組みとして取り入れていきたいと感じました。

今野さん(かよちゃん)(企画メンバー)
将来、会社員を終えて地域活動に深く関わっていく自分を想像したとき、今回の読書会のような「地域との関わりを深める学び」は不可欠だと感じました。今回限りで終わらせるのではなく、ふりかえりの場でちえさんが提案されたように、この本をさらに深める定期的な場作りや読書会の継続に結びつけていきたいです。このチームでの対話は私にとって大きな学びとなりました。この繋がりを大切に、次のステップへ進んでいきたいと思います。

久保田(宮かず)(企画メンバー・テクニカル担当)
私自身、加留部さんの著書を知りながらも読む機会を逃していましたが、今回の企画が良いきっかけとなりました。本からの学びを深めるだけでなく、ふりかえりの場で話された「熟考し、育てていく」という視点を大切に、今後も繰り返し読み込んでいきたいです。全国と繋がれるオンライン企画として非常に手応えを感じましたので、ぜひ来年以降も継続して開催したいと考えています。

■企画メンバー(Wrap-up会議時/20206.2.16)

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上段(左から):遠藤さん/加留部さん

下段(左から):今野さん/久保田


レポート作成:久保田(宮かず)