2019年4月中部支部定例会で話題提供しました。TOC×Facilitationサロン

『お話スッキリかみ合わせ力ワークショップ~お話がかみ合わさっていくって、どういうことだろう?~』

開催概要

  • 日 時:2019年4月20日(土) 12:45~17:30

  • 会 場:東桜会館 第2会議室

  • 話題提供者:FAJ中部支部お話スッキリかみ合わせ力Workchop隊 with TOCxFacilitationサロン(くに、数学大好きとしちゃん、カルロス、ぐっちょ、(カッキー))

  • 参加者数:ファシリテーター(チーム) 3名 + 参加者 16名(参加者の内 会員17名 +見学者2名)

テーマ概要

話し合いの場において、こんな経験はありませんか?
・発言の意味が曖昧で分かりにくい発言があった
・筋が通っていないように思える発言があった
・思い込みによる発言があった
・そもそも何を言っているかが分からない発言があった などなど。
このような「かみ合っていないと思われる発言」の解釈を、人それぞれに任せると、余計なトラブルにつながることがあります。こんなときは、話し合いの場にいるみなさんの認識がかみ合うように問いかける「チカラ」が大切です。
TOCxFacilitation サロンでは、この「チカラ」のことを「お話スッキリかみ合わせ力」と名付けました。この「チカラ」は、問題解決の場はもちろん、ありとあらゆる話し合いの場で活用できると考えます。論理的にかみ合うように促すことにより、話し合いの場にいるみなさんの相互理解を促したり、建設的な話し合いを実現したり、しませんか。
この定例会では、「お話スッキリかみ合わせ力」を紐解き、より建設的な話し合いや、相互理解を促す働きかけ方を、参加者のみなさんと探究します。

プログラム

  • オープニング
     ワークのオリエンテーションとサロンの紹介の後、起きてからの出来事を思い出すアイスブレイク。

  • ミニレクチャーとプチワーク
     ①話を構造化して考えるためにTOCのブランチのミニレクチャー。
     ②論理性を検証する4つの視点(CLR)のミニレクチャー
     ③朝起きてからの出来事をブランチにしてCLRが確認する練習。

  • お話スッキリかみ合わせ力体験
     ①シンポジウムで実際に行ったF力測定を実際にやってみる。
     ②意図開きとレクチャーの学びを参考にグループで自己採点

  • サロンからの問題提起とグループワーク
     話し合いがかみ合わさっていくために、ファシリテーターはどんな働きかけをしたらよいかを考える対話。

  • クロージング

  • 振り返りアワー

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参加者コメント

自分のファシリテーターとしてのあり方や、やり方について整理できました。
TOCという題材×ファシ、気付きが多かったです。
ブランチは自分の頭の中の整理に役立つことを改めて理解できました。
得られた知見が多かった
CLRの概念が確認できたこと、その使い方を考えることができたのが良かった。
"かなり頭を使いました。
ブランチを使ってなかったけど、使ってみて経験してみてよかった。他の場面で使ってみたいと思った"
他グループの意見を聞くことで、これまで自分の班で考えてきたことに対して、さらに幅が広がった
漠然ですが、新たな気づきを得られました。参加してよかったです。
改めてファシリテーションの基本を感じることができた。かつ、CLRの視点を意識します。
手作りの感じ
TOCわかった
ちょうど、自分の仕事場での問題だったので、大変役に立ちそうです。
自分の考え方が具体化されたように思われ、スッキリしました。もやもやが残ったのがかえって良かったかと
ロジカルシンキングが苦手な私にとって大変勉強になりました。
TOC自分の考えを整理するのに役立つと思いました。身につくには、練習がひつようですね。ありがとうございました。
ロジカルの大切さに気づきがあった
グループでの話し合いの問いを変えれば、TOC×Fについてもっと議論ができたのではないかと思います。
グループワークの問が大きかった。ちょっと戸惑った、でもなんとかなった
プログラムの進め方にじゃっかん、混乱が見られましたが、これも調査研究ということで気づきについてまだもやもやがあります。
パワポ資料の提供があれば HPへPDFでアップするとか
リクエストとして、TOC fEの使い方について、研鑽を続けてください。
今日のワークはこれで良かったと思います。
"フィードバックは必要か?
これを書くことが義務化してないか?"
わかりません
対話の時間が短かった

担当者振り返り

やってみて感じたことは、参加してる人により身近なものに感じてもらうためには、もう少し会議などの場で出てくるような事例にすべきだったということ。できごとの繋がりを考えることを話し合いの繋がりへ応用することは、すぐには直結しにくいことなんだという気づきがありました。
また、後半の対話の中で、そもそも?み合わせる必要があるのか?何をかみあわせるのか?という言葉や、かみ合わせるより、未来志向で話し合ってはどうか?と言ったコメントをいただいたことから、この視点でかみ合わせることの本質的な意図を伝えていくには、その前提となるプロセスも含めて再考の余地があるということに気づかされました。
とはいえ、冒頭の、アイスブレイク的に朝の出来事を個々に考えてもらう時の投げかけは、話し合いの繋がりを示す事例がとても分かりやすく伝わったと思われるし、TOCのブランチやCLRのレクチャーについては、以前に比べるとだいぶ洗練されてきたという進化もあった定例会でした。
今回の定例会は、お話スッキリかみ合わせ力をやってみようという中から生まれたプログラムで、CLRをしっかり使えるようになりたいというニーズが背景にありました。
その為、まずはミニレクチャーをしっかりとやってから測定という流れを作りましたが、その前提には、「ん?」と思った時に、その違和感をメンバーと共有し、建設的にスッキリと相互理解ができるようなファシリテーターの働きかけを考えたいという想いがあります。ここについては、今一度再検討し、北海道での再演に向けて準備したいと思います。