設立趣旨書

  • 日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を目指してつくられた民間非営利団体です。
  • 2004年1月に、内閣府より特定非営利活動(NPO)法人の認証を受けました。

設立趣旨書 (平成15年8月30日)

1 趣旨

21 世紀は、「自律分散型(ネットワーク型)社会」の時代です。ビジネス、社会活動、教育・文化活動、国際交流など、多様な場で多様な人々が協働しあうためには、中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、チームの成果が最大となるように支援する、ファシリテーション(共創支援)が不可欠なものとなっていきます。ファシリテーションは、21世紀のグローバル社会を支える最も重要なスキルといってもよいでしょう。ファシリテーションは、欧米では既に広く普及しているにもかかわらず、日本では一部の外資系企業や先進的なまちづくりの場で活用されているにとどまり、普及が著しく遅れています。このままでは、多様な人々のパワーを十分に活かすことができず、社会の多元化・分散化に対応できなくなります。ファシリテーションを普及させるには、個人や団体の枠組みをこえた、大きな活動にしていかなければならず、ファシリテーションを一過性のブームに終らせないためには、長期的な視野に立った公益的な活動を立ち上げなければなりません。そのような観点に立ち私たちは、特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会を立ち上げ、ファシリテーションの調査・研究、ファシリテーター教育、協働プロセスの支援、ファシリテーターの交流などを通じて、日本にファシリテーションが普及し定着していくことを目指していきます。そうすることによって、ビジネス分野においては、生産性・モチベーション・リーダーシップ力を向上させ、社会的な分野では、市民社会・地域経営・国際交流の質を高め、教育の分野では、多面的な視点を持つ人材が育成されることを願っています。そして、協会の活動を通じて、多様な人々が協調しあう自律分散型社会の健全な発展と、協働の精神の増進に寄与していきます。

2 申請にいたるまで経緯

平成15年5月より、有志により特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会の設立準備会を立ち上げ、平成15年8月30日、設立総会の開催を経て、設立に至った。

平成15年8月30日
特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会
設立代表者 堀 公俊