ワークショップ・セレクション

※詳細はワークショップのテーマをクリックしてください。
※すべてのオンラインで開催いたします。

1日目:6月12日(土)12:30〜15:00

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No.

ワークショップのテーマ / ファシリテーター / 定員(記載がない場合は上限設定なし)

#1-1

オンラインワークショップにおける問いのデザイン / 塩瀬隆之 / 300名

#1-2 「組織内ファシリテーター育成の工夫と可能性」について~日能研の事例から~ / 川嶋直 武石泉 /45名
#1-3 【図解で対人関係スキルを磨く!】 『図で解りあえる技法 〜人間関係からマーケティングまで使える8つのフレームワークの使い方を学ぶ〜』 / 多部田憲彦 /40名
#1-4 「いきなり話しだす人 それをさえぎる人」 ~NLPメタプログラムで会議のイライラをなくそう~ / 楯岡かおる / 100名
#1-5 オンラインに最適化したアクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)により組織内及び実践コミュニティーでの学びを加速させよう! / 竹ノ内壮太郎 ニシイサチコ /24名
#1-6 ステークホルダのニーズと価値を考えたビジネス企画 / 山崎浩樹 井置昌志 小西昭子 森澄人 / 20名
#1-7 ファシリテーターのプレゼンスを問う! ファシリテーションの「道具」として、あなたは役に立っているか? / 荒金雅子
#1-8 フィンランド式ファシリテーションの原則 ~ハイインパクトで成果が出るワークショップをデザインする~ / Pepe Nummi 渡辺誠 大国兼道 鈴木愛子 /100名

2日目:6月13日(日)9:30〜12:00

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No.

ワークショップのテーマ / ファシリテーター / 定員(記載がない場合は上限設定なし)

#2-1 「ビジネス×合意形成」型ファシリテーションを考える / 白川克
#2-2 災害時の情報共有会議の事例を知り、オンラインでの記録サポートを模擬体験しよう / 浅羽雄介 浦山絵里 遠藤智栄 遠藤紀子 杉村郁雄 鈴木まり子 疋田恵子 平山猛 山田真司 / 30名
#2-3 リベレイティングストラクチャー 誰でも直ぐ使える!コミュニケーションの構造をシフトさせるツールボックス / 山田竜也 / 48名
#2-4 システム思考×TOC×ファシリテーション~このかけ合わせから何が見えるだろうか?~ / TOC×Facilitationサロン withカズ / 20名
#2-5 ファシリテーション×AI ~AIをファシリテーションに活用する!~ / 白松俊 水本武志 一木茂 林加代子
#2-6 エリアマネジメントのファシリテーション / 田坂逸朗 / 60名
#2-7 ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ for ファシリテーター ~ファシリテーターの根幹を省察する~ / 三田地真実 長橋良智
#2-8 最大公分母の意思決定 コンバージェント・ファシリテーション / 酒井麻里 / 30名
#2-9

リモート環境での『見える化』を究める / 加藤彰 ちょんせいこ / 96名

<ワークショップ#1-1>
オンラインワークショップにおける問いのデザイン

メインファシリテータープロフィール / 塩瀬隆之(しおせたかゆき)
京都大学総合博物館 准教授。博士(工学)。大阪・関西万博日本館基本構想ワークショップデザインおよびファシリテーションほか、ワークショップデザイン多数。ファシリテーションの知見を日本科学未来館「おや?っこひろば」やNHK Eテレ「カガクノミカタ」の監修で活用。著書に『問いのデザイン(2020)』、『インクルーシブデザイン(2014)』(いずれも学芸出版社)。

ワークショップの概要
ファシリテーションを覚え始めて間もなくは、時計と進行表を交互に見比べるだけで一日が終わってしまう。参加者が苦悩する表情を見のがしてしまったり、集中力を欠いたグループが雑談しても諫める声掛けもうまくいかなかったりする。それでも真剣な表情で相手の目の前に立ちさえすれば、さすがにグループの誰かが気づいて、当初予定していた進行に自ら戻ってくれたりもする。しかしコロナ禍が事態を一変させる。人と人が出会い、膝詰めで交わす議論は、ただただ密。ワークショップの多くが中止または延期され、開催が決まったとしても対面禁止でオンライン化を余儀なくされた。かくして、オンライン上でワークショップはうまくいかないと忌避されてしまう。

参加者が苦悩するのはオンラインのせいか、そもそもの問いがうまくデザインされていないのではないか。集中力を欠くのはオンラインのせいか、そもそもワークショップの進行がうまくデザインされていないのではないか。画面を通じて参加者の表情を見ることはできないのか、画面を通じてファシリテーターの終了時間への焦りを参加者に伝えることはできないのか。オンラインのコミュニケーションには、オンラインなりのコツがあり、対面ワークショップで培ったコツのうち転用可能なものと転用不可能なものの両方が当然ながら存在する。

本講座では、どのようにオンライン上で参加者同士の信頼関係を構築すればよいか、いかにして主題を深く考察したくなる会心の問いをデザインすればよいかについて、学校、企業、省庁など多様なパートナーと開催したオンラインワークショップの実践経験から概説する。

<ワークショップ#1-2>
「組織内ファシリテーター育成の工夫と可能性」について ~日能研の事例から~

ファシリテーター / 川嶋直  武石泉(日能研調査開発室/NPO法人体験学習研究会)

メインファシリテータープロフィール / 川嶋直(かわしま ただし)
1980年代に財団法人キープ協会(山梨県北杜市)で環境教育事業を組織内起業。以降30年間に渡り参加体験型環境教育プログラムの開発と人材育成を行う。「KP法」や「えんたくん」などの参加型コミュニケーション手法の普及に努めながら、企業・組織の人材育成を行う。著書「就職先は森の中」(1998年)、「KP法」(2013年)、共著「えんたくん革命」(2018年)、「社員全員をファシリテーターに」(2019年)他。2010年から日能研の社員研修に関わる。

ワークショップの概要
「組織内ファシリテーター育成の工夫と可能性」について、日能研の社員研修事例(2011年〜2016年)をご紹介しつつ、その後の社内のコミュニケーションの変化や、どうして日能研でそうした研修が可能だったのかについてお伝えします。また、研修で使った(一部は研修で生まれた)ファシリテーションの工夫(私達は「道具箱」と呼んでいます)もご紹介します。

以下今回のワークショップの詳細です。大きく2つのパートに分かれます。
前半のパートでは、書籍『社員全員をファシリテーターに〜学び合う会社に育てる研修設計〜日能研ファシリテーション・トレーナー・トレーニングのすべて』(2019年みくに出版)で紹介した社員研修の概要をお伝えします。「お金をかけて有名講師を呼び、研修を丸投げしてうまくいった時代は去った。社員による社員のための、日能研のファシリテーション・トレーナー・トレーニングのすべてを公開」(同書の帯の文章から)にもあるように、研修を内製化することにチャレンジしたスタッフがお話します。この研修を経て社内がどのように変化していったのか、どうしてこの研修が可能だったのか等についてもご紹介する予定です。

後半のパートでは、同書の第2章で紹介している、研修で実際に使われたファシリテーションの道具箱(技や工夫)のうちのいくつかをご紹介します。限られた時間でオンラインということもありますが、参加型の場づくりに必要な考え方のエッセンスを少しでもお伝えできればと思います。
ワークショップの構成は、「話題提供」→「小部屋での意見交換」→「質疑応答」というシンプルな構成を繰り返す設計です。
可能な範囲で『社員全員をファシリテーターに』を事前に目を通しておいていただけると、このワークショップの理解も深まるかと思います。

<ワークショップ#1-3>
オンラインで図解「しっくりきますか?」〜オンラインだからこそできる図解ファシリテーションの探求〜

メインファシリテータープロフィール / 多部田憲彦(たべたのりひこ)
(一社)日本図解協会代表理事、産業能率大学経営学部「生産管理」「図解で思考力を鍛える」の兼任教員、千葉県銚子市観光大使。光ファイバーメーカーのタイ工場に赴任中「図解」で現地スタッフに教育指導を繰り返し6ヶ月で改善業務を完了させる。自動車メーカーに転職後も海外のメンバーと協働する機会に恵まれる。競争から共創の時代へコミュニケーションを図解し図解でご縁をつなぐをモットーに、2018年に日本図解協会を設立。

ワークショップの概要
【このような方が対象です】
ファシリテーターとして、オンラインにおける図解の有効性を探求されたい方。

【期待できる効果】
構造化するための図解ではなく、場をつくりつなげるツールとして、相手の思いを受けとめ引き出すツールとして、グループワークを通じて図解の有効性を体感いただけます。

【概要】
図解は情報を構造化し整理するためのツールでもありますが、「対話」をよりスムーズに進めるために非常に有効なツールです。コミュニケーションの目的を共有し、自分と相手の共通項を見つける。MECEを意識して客観的に、抜け、漏れ、ダブりのない状態にする。具体的なイメージを共有するため、抽象と具体を行き来しながら理解をすりあわせる。相手と分類基準や各項目の中身を話し合いながら、協働で図解を完成させることにより、お互いの考えのかみあっているところやズレているところが可視化され、しっくりくるまでズレをチューニングすることができます。

【グループワーク案(予定です)】
1)共通項・違い探しゲーム(ベン図形)
2)オンラインとリアルのメリット・デメリット(マトリクス図形)
3)具体→抽象→具体のステップでアイデアを発想(ロジックツリー図形)
*オンラインツールとして、ZOOMとGoogle Slideを使用予定です。
*2~4人に分かれて、ブレイクアウトセッションを使用予定です。

【特記事項】
1)2020年4月11日に関西支部で開催した内容(https://www.faj.or.jp/base/kansai/event/2020411-3/)と重複します。
2)ファシグラではありません。あらかじめワークショップ用に図解の枠を提供させていただきます。

<ワークショップ#1-4>
「いきなり話しだす人 それをさえぎる人」 ~NLPメタプログラムで会議のイライラをなくそう~

メインファシリテータープロフィール / 楯岡かおる(たておかかおる)
電気通信大学通信工学科卒業後、㈱東芝にてシステムエンジニアとして働く。顧客のニーズを引き出し、チームで開発する中で、コミュニケーションやリーダーシップの重要性に気づきキャリアチェンジ。人材開発、組織開発系ワークショップの企画、運営、講師を務める。
1998年~コーチング 2007年~NLPも応用した企業や大学でのワークショップ、個人セッション 2012年~FAJ会員

ワークショップの概要
話し合いが心地よく進む時と、なんだかやりにくい時ってありませんか?

・予定通りに進まない
・そもそも論を話したい人と具体論を話したい人のバトル
・先に大枠を決めようとしているのに、細かい内容についての質問が飛び交う
・中身がよくわからないのに、全体構成なんて決められない
・たたき台出して検討しようとしたらダメ出しの嵐で進まない
・問題点あげてから解決法探すのと、夢や目標を先に出してもらうのとどちらがいいの?
 
これらは、ファシリテーターがうまくやりさえすれば、解決する問題でしょうか?
人間の物の見方、情報処理のやり方にはいくつかの傾向があり、それによって自然な物事の進め方は違います。
その傾向を明らかにするのが、NLP※のメタプログラムです。
メタプログラムを理解することで、自分にとってどんな進め方が快適なのか、同じような進め方でも全く逆の感じ方をする人がいるのはなぜなのかがわかります。また、ファシリテーションを学び始めた人が陥りがちなあるあるも、このメタプログラムに起因しているものがあります。オンラインへの適応の仕方にも影響がありそうです。
この定例会は、2013年FAJのNLPファシリテーション研究会プロジェクトから生まれ、その後も回数を重ねる事により、多くのファシリテーターの知見が集まってきました。

2020年からはオンラインで開催しています。今回は、これまでの定例会等で集まった様々な知見も共有し、自分と他者との根本的な個性の違いを理解し合い克服する、効果的なファシリテーションを探ります。
(これまでの定例会では紹介しなかった、オンラインに最も影響しそうなメタプログラムも扱います。)
 
※Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略。
人間が見たり聞いたり体験したことを、各人がどのように認識し、どう考え行動するかを研究し、体系化したもの。
元々は欧米を中心にセラピー(心理療法)の分野で急速に広がり、現在では、ビジネスシーンでも幅広く活用されています。

<ワークショップ#1-5>
オンラインに最適化したアクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)により組織内及び実践コミュニティーでの学びを加速させよう!

ファシリテーター / 竹ノ内壮太郎 ニシイサチコ

メインファシリテータープロフィール / 竹ノ内壮太郎(たけのうちそうたろう)
ものづくりの中小企業経営のかたわら、社内外での人材開発の手法としてファシリテーションを活用する。その過程で参加型読書会メソッドのアクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)を開発、2017年にマニュアルを一般公開、累計約6,000ダウンロード達成、社内外で年間70回以上のABDを実施している。(一社)アクティブ・ブック・ダイアローグ協会代表理事、三和研磨工業(株)代表取締役社長、2005年より日本ファシリテーション協会会員

ワークショップの概要
みなさんは、オンラインでの効果的な学びの場を企画をするとなったとき、ファシリテートの難しさを感じておられるのではないでしょうか?

ABDのプロセスを織り込むと、コンテンツは、著者の叡智がつまった本そのものをベースとし、それを分担して、読んでまとめるという各自の作業で、一気に頭に無理なく入れます。そして、プレゼンすることによって、話し伝え、アウトプットを行い、全体で協働して学んでいきます。ここで不思議な仲間意識、連帯感のようなものが生まれてきます。その上で、主体的にインプット・アウトプットされたことをベース、つまり前提条件が整った状態で、生成的ダイアローグを行って、しっかり自分のものとしていきます。人と人との結びつきを広げ、実践コミュニティーを作っていくことができます。
組織内でABDが使われている事例も広がりを見せつつあります。企業内新入社員、管理職研修から入社試験まで、大学でのゼミから大教室での授業まで、中学生のキャリア教育、教員が文科省の学習指導要領をABD実施等、多種多様な使われ方されています。

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今回は参加者が主体的に学ぶスイッチが入るABDの特性を活かし、学びの場のデザインのしかたと、オンラインでのABDワークショップ実施方法、さまざまな現場での応用方法について、体験的に学ぶワークショップを行います。

「オンライン研修ハンドブック」中村文子・ボブ・パイク著日本能率協会マネージメントセンター刊をテーマ本としてオンラインABDを行った上で、私自身の豊富な実施事例をふまえ、参加者主体の学びの場を作っていくときのポイントを一緒に探求します。

ABDをさまざまな現場で実践的に使うことにより、学びのスピードは確実に加速させることが可能であると考えております。組織学習をめざす幅広い層の方々の参加をお待ちしています。
アクティブ・ブック・ダイアローグ®公式マニュアル→ http://www.abd-abd.com/

参加される方は、上記指定テーマ本を3日前までに用意(購入・図書館より貸出等)し、事前に指定箇所のサマリー作成作業を行なった上で参加いただく形になります。作成要領を、参加申込者に3日前にメールにて送付いたします。

<ワークショップ#1-6>
ステークホルダのニーズと価値を考えたビジネス企画

ファシリテーター / 山崎浩樹 井置昌志 小西昭子 森澄人

メインファシリテータープロフィール / 山崎浩樹(やまざきひろき)
NTTコムウェア株式会社在籍。ITアーキテクトとして、システム開発業務に20年以上従事し、現在、ワークショップのデザインやファシリテータを担当。2019マレーシアでのIAFアジアカンファレンス及びIAFのファシリータズイブニングで「How to clarify and balance stakeholder's needs」をテーマにワークショップのファシリテートを実施

ワークショップの概要
企画を考えるとき、自分たちの目的だけに目を向けて、企画を検討していませんか? その企画は、ステークホルダ(関係者や参加者)が価値(うれしさ)を感じられる内容になっていますか?

匠Methodは様々なステークホルダのニーズを整理し、ステークホルダにとっての価値を考えることによって、ビジネス企画をスピーディにかつ価値のあるものにするための手法です。そのエッセンスをワークショップで体験していただきます。
■ワークショップでは
・価値を分かち合うステークホルダを整理します。
・どうすればステークホルダに価値が与えられるか、ニーズを考えます。
・ステークホルダの価値から取り組み内容を検証します。
■このワークショップに参加すると、
・ステークホルダのニーズをバランスよく整理することが出来るようになります。
・ステークホルダの視点からプロジェクトの価値を考えることで、新たな気づきが得られ、取り組むべき内容を明確に出来るようになります。
是非ご参加ください。

<ワークショップ#1-7>
ファシリテーターのプレゼンスを問う!ファシリテーションの「道具」として、あなたは役に立っているか?

メインファシリテータープロフィール / 荒金雅子(あらかねまさこ)
株式会社クオリア代表取締役 FAJフェロー
IAF(国際ファシリテーターズ協会)認定プロフェッショナルファシリテーター(CPF)
長年ダイバーシティ&インクルージョンをテーマにコンサルティングや研修を提供している。組織開発とダイバーシティを関連づけ、ンクルージョンやアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に取り組んでいる。「多様性を活かすダイバーシティ経営基礎編・実践編」等著書多数。2019年G20大阪公式エンゲージメントグループW20運営委員。

ワークショップの概要
ファシリテーターとして常に落ち着いて「場」に臨み、成果に向けて貢献したいと思いつつ、気がつけば嵐の中で自分を見失ったり、感情に振り回さたり、不安や恐れから思わぬ言葉を口走ったり。そういった経験はないでしょうか。私はあります。何度も。そのたびに落ち込み、ファシリテーターとしての自分の未熟さを恥じ、スキルを身につけねばと、さらに貪欲に学び続ける。けれど、ファシリテーションのツールやテクニックを熟知し、スキルを身に着けても不安を消し去ることはできません。ファシリテーター自身の存在感やゆるぎないマインドがあってこそ、そのスキルは効果的に力を発揮するのです。
自分の内面を鍛えるにはどうすればよいのか。2014年、ラリー・ドレスラーの「プロフェッショナル・ファシリテーター---どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀」の翻訳に関わったのは、ファシリテーターとしてのあり方を鍛え直し、自分自身を見失わず賢明に「場」に立つ存在になりたかったからです。
世の中では、分断や対立がますます激しさを増し、ファシリテーションが求められる場も増えています。そのような中で、現場に立つファシリテーターの持つ信念、価値観、マインド、態度、表情、使う言葉は、どの様な影響を与えているでしょうか。ファシリテーター自身がアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に捕らわれ、思考の罠に陥っていないでしょうか。
本ワークショップでは、ラリー・ドレスラーの原題「Standing in the fire」の精神に立ち戻り、その本質を改めて深堀します。自分を道具として活かしきるために、自分の内面の奥底にあるメンタルモデルに目を向けます。自分自身の中にある「炎」と向き合い、焼き尽くされることなく、その創造的でポジティブな力を引き出す「炎の達人」としての、ファシリテーターのありようを一緒に考えていきましょう。

<ワークショップ#1-8>
フィンランド式ファシリテーションの原則 ~ハイインパクトで成果が出るワークショップをデザインする~
Principle of Finnish Facilitation ~Designing a workshop with high impact and commitment!! ~

ファシリテーター / Pepe Nummi 渡辺誠(Max) 大国兼道(OK) 鈴木愛子(あいちゃん) Tanja Bach(ターニャ)

メインファシリテータープロフィール / Pepe Nummi
President, Grape People, Finland
フィンランドファシリテーター協会の初代会長。20か国以上でファシリテーターサービスを提供し、50,000人以上のファシリテーターをトレーニングしている。IAFのキーパーソンの一人で、世界のトップファシリテーターから尊敬されている。関西IAF大会にも参加。フィンランド教育庁認定ファシリテータープログラムの海外普及に努めている。

ワークショップの概要
世界のトップファシリテーターから学ぶチャンス!!フィンランド式ファシリテーションを利用して、ワークショップのデザインの方法を知り、その実践を体験しよう!!

【実施内容】
フィンランド式ファシリテーションの特徴
一般的に行われるファシリテーションとの比較
発散・収束から創発・収束へ
ワークショップをデザインする際のシンプルフレーム
対話を促すツール群
Idealogueの進め方(ユニークなファシリテーション方法)
事例紹介

【このワークショップで学べるもの】
ワークショップ設計のセオリーと設計方法
各種ツールの活用方法
フィンランド式ファシリテーションの体験
ワークショップの適用事例

【通訳】
渡辺誠(Max)が逐次通訳をします。

【説明】
フィンランドは幸福度が世界1番の国です。自分で考えて人生を選ぶ。好きな仕事を選びやすい。人とのコミュニケーションに長けている。仲間とのいい関係ができる。お互いに思いやりをもち、相手を尊敬して生きている。そんなことが普通に出来ているのがフィンランド。だから、4年連続で幸福度世界No.1なのです。フィンランドの教育は日本と大違い。自分の頭で発想し、発言し、考え、より良くするための対話を小学生から始めています。自律的な生き方を幼少期から教え込まれます。フィンランド式ファシリテーションはシンプルでパワフル!シンプルだから、わかりやすく誰でもすぐできる。パワフルだから様々な現場で大きな力を発揮します。使ってみると会議の進め方が変わります。伝える会議、ゴールを決める会議、問題解決をする会議、進捗を把握する会議、アイディアを創造する会議。様々な会議で納得感のある合意形成をつくり出すことができます。

<ワークショップ#2-1>
「ビジネス×合意形成」型ファシリテーションを考える

メインファシリテータープロフィール / 白川克(しらかわまさる)
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ バイスプレジデント
中堅ソフトハウスでシステム開発を経験後、2000年ケンブリッジに転職。以来、IT投資計画策定、人事、会計、販売管理、顧客管理、ワークスタイル改革、全社戦略立案など、幅広い分野のプロジェクトに参加。プロジェクトをやりながらリーダーを育成することと、ファシリテーションが武器。著者には「業務改革の教科書」「反常識の業務改革ドキュメント」「会社のITはエンジニアに任せるな!」がある。

ワークショップの概要
リアルなビジネスの現場では、どのようなファシリテーションが求められ、実践されているのか?
2019年11月東京支部、2020年6月関西支部の定例会で、どちらも即日満席になった人気ワークを、コロナ禍でのオンラインでの実践事例を加えてバージョンアップして行います。
「プロジェクトの立ち上げ合宿」という、非常に難易度の高い場でファシリテーターが、何を考えて何を行っているのかを、いくつかの実例を交えてご紹介いただきます。

話題提供者は、ファシリテーション型コンサルティングのケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズのバイスプレジデント「リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書」の著者でもある、白川克さんです。ビジネスの現場で実際に行われた生々しい事例を聞きつつ、ファシリテーションの実践的なコツについて考えてみたいという方、是非、ご参加ください!

<ワークショップ#2-2>
災害時の情報共有会議の事例を知り、オンラインでの記録サポートを模擬体験しよう

ファシリテーター / 浅羽雄介、浦山絵里、遠藤智栄、遠藤紀子、杉村郁雄、鈴木まり子、疋田恵子、平山猛、山田真司

メインファシリテータープロフィール / 遠藤智栄(えんどうちえ)
FAJ災害復興委員会委員長。仙台市在住。大学卒業後、企画編集やコンサルティング、NPO支援の仕事を経て、現在は人材育成・まちづくり・組織開発などの支援を行う。東日本大震災後は、仙台市災害ボランティアセンターの後方支援、被災コミュニティの支援、復興支援団体の組織強化、復興支援ファシリテーターの養成に取り組む。FAJでは東北拠点の立ち上げや災害復興支援室の設置時の理事兼メンバーとして奮闘。

ワークショップの概要

災害が発生した際に、被災地域で活動するNPOやNGO等の外部支援団体と行政や社会福祉協議会との間で情報共有会議を開催されます。災害復興委員会では、2017年以降、被災地で板書ボランティアの皆さんの協力を頂き情報共有会議を支援してきました。
2020年はコロナ禍で被災地に入ることが出来なくなりましたが、オンライン上で情報共有会議をサポートし、宮城県丸森町や福岡県で情報共有会議の運営や議論の見える化を支援をしました。
そこで今回は、オンラインでの情報共有会議のサポート事例を紹介すると共に、参加者の方には模擬的なオンライン情報共有会議の記録を体験していただきます。実践に基づいた臨場感あふれるワークにご期待ください。
災害現場に関心のある方、オンラインでチームでサポートする記録などのスキルを向上させたいと思われている方、自分のファシリテーションスキルを災害現場に活かしたいという方など、どなたでもお気軽にご参加ください!

<ワークショップ#2-3>
リベレイティングストラクチャー 誰でも直ぐ使える!コミュニケーションの構造をシフトさせるツールボックス

メインファシリテータープロフィール / 山田竜也(やまだたつや)
株式会社INDEE Japan取締役。IAF認定Certified Professional Facilitator。日本能率協会KAIKA検討委員。Positive Deviance - Japan研究会メンバー。

ワークショップの概要

ISIDにてエンジニア、システム導入に従事後、製造業のR&D分野に特化した米国ITI社とのJVのiTiDへとカーブアウト、米国ITI社と協働し日本の製造業のDXを支援。ものづくりからビジネス作りへの必要性を痛感し、大企業の新規事業創出を支援すべくINDEE Japanを創業。クリステンセン教授のイノベーション理論をベースに様々な企業のイノベーション、スタートアップを支援中
ファシリテーションをプロセスに介入してチームや組織のパフォーマンスを上げる手法だとすると、リベレイティングストラクチャー(以下LS、http://www.liberatingstructures.com/)はプロセスへの介入を支援するツールです。
昨年発売された森 時彦さんの「図解 組織を変えるファシリテーターの道具箱 働きがいと成果を両立させるパワーツール50」でも紹介されているツールです。
LSは普段見過ごしがちなコミュニケーションのストラクチャーに着目します。
私たちは無意識に普段から何らかのストラクチャーを使ってコミュニケーションを取っています。ルーティンにする方が効率的だからです。定例の会議がいつも無難に終わるのは、無難に終わるようなストラクチャーにしているからです。
しかし、いつでも無難に済ませて良いわけではありません。チームや組織のメンバーを普段の構造から解き放って異なるアウトプットを出すためのツールがLSです。
LSと対比される典型的なストラクチャーは一方的なプレゼン、定例の状況報告、一人でアイデアを出し続けているブレインストーミング、オープン過ぎるディスカッション等です。LSはこうしたストラクチャーを置き換えて使えるものです。
しかも、コミュニケーションの目的に合わせて、誰もが特別な訓練なしに使える非常にシンプルなツールが33個以上用意され、今も開発されています。必要なのはツールに慣れる事とほんの少しの勇気です。
スキルフルなファシリテーターの方には物足りないかもしれませんが、先ずはインストラクション通りに、かつ、あまり厳密になりすぎずに、試してみてください。一度慣れてしまえば、きっと手放せないツールたちになります。
私がリベレイティングストラクチャー(以下LS)に出会ったのは、ポジティブデビアンス(以下PD、https://positivedeviance.org/)の研究会を通してでした。
PDは特別なリソースを持たず、スキルフルなファシリテーターがいなくても、コミュニティの中に隠れた解決策を発見し普及させるアプローチです。このPDを支えているのがLSです。
ワークショップではLSの体験を中心に、その背景にあるフィロソフィーにも触れて頂こうと思います。素直にツールを楽しんで頂ける方の参加をお待ちします!

<ワークショップ#2-4>
システム思考×TOC×ファシリテーション ~このかけ合わせから何が見えるだろうか?~

ファシリテーター / 飯島邦子、藤田国和、星野利夫、吉池裕、津田壮彦、白方通隆、小路慎浩 with野口和裕

メインファシリテータープロフィール / TOC×Facilitationサロン withカズ
TOCの理論とツール、および、ファシリテーションのあり方・やり方を掛け合わせて話し合いを可視化し、しっかり考えじっくり対話できる場を通して目的に向かう人々を応援するファシリテーター集団。TOCの信念とクリティカルシンキングに"ファシリテーション"を掛け合わせていくことの「効果」と「有効性」をコミュニティで探究中。2020年より、かねてより類似性を感じ合っていたシステム思考のカズさんに加わっていただき、新たな探究をスタート。今回のサミットではその探究の一端をご紹介します。

ワークショップの概要
ファシリテーターとして、話し合いを論理的に整理して見える化していくことはとても大切な要素です。特に循環的(堂々巡りしたり、解決したつもりでも解決しない)な問題の場合は、見える化しないと問題の本質に近づくことはできません。
TOCとシステム思考は、見える化の手法の一つです。
双方とも、因果関係を繋ぎながらモノゴトの構造的な事を表現していくものですが、その構造を表現するまでのアプローチは少し異なっています。
今回は、あるテーマについての対話をTOCとシステム思考で同時に見える化し、見比べながら対話する事で、何が生まれるかを探究します。
ファシリテーションとTOCとシステム思考を同時にかけ合わせる事で、何が起こるのか?違うことは何か?共通することは何か?等、このプロセスから何が生み出されるか一緒に体験してみませんか?

<ワークショップ#2-5>
ファシリテーション×AI ~AIをファシリテーションに活用する!~

ファシリテーター / 白松俊、水本武志、一木茂、林加代子

メインファシリテータープロフィール / 林加代子(はやしかよこ)
2005年にFAJ入会。中部立ち上げに関わる。以後、中部支部副支部長、運営委員(現在)、セミナー委員(現在)を務める。
2005年、まちづくりファシリテーターの会社(株)ソーシャル・アクティを設立。以後、まちづくりファシリテーターとして活動中。
著書に『多様な市民とつくる合意』イマジン出版、2018年、地方自治職員研修「知恵を引き出すファシリテーションの極意」2019.9、公職研など。

ワークショップの概要

人工知能AIは、いろいろな分野に進出していますね。「あれ、こんなところにもAIが」と身近になっています。 なんと、ファシリテーションの分野でも研究が進んでいるのです。
現在、名古屋工業大学ではAIをファシリテーターにするという、刺激的な研究が進んでいます。試作中のAIを導入したWeb議論システム「D-Agree」を使って、名古屋市の総合計画の意見収集にFAJとして協力したこともありました。
いよいよリアルな場でも! 名工大の学生さんと中部支部の有志がコラボして進めたものがあります。 ハイラブル社の「話し合いの見える化システム (Hylable Discussion)」をさらに拡張して創った、議論の振り返り支援システムです。 2018年12月にFacebookで呼びかけ、集まった皆さんと検討した色々な使途。議論のふりかえりを支援してくれるとファシリテーターの自己研鑽、成長につながるのでは?というアイデアから始まりました。ファシリテーターの想いから始まったものが修士論文にもなり、成果が見えてうれしいところです。
今年のファシリテーション・サミットでは、この2018年度の取り組みがその後どう発展したのかをご紹介します。さらに、話し合いの見える化や分析について解説して頂き、さらなる活用方法を考えるワークショップにしたいと考えています。 最近、開発者でハイラブル創業者の水本さんは「おたまじゃくし研究所」を設立し、話し合いのパターンからその意味を見出す研究(https://note.com/hylable_otama)を始めたそうです。名工大の白松先生も、人々に寄り添うAIを作って、民主主義や合意形成の新しい形を探ろうという研究プロジェクトに参加されているそうです。情報工学を使った会話分析のお話も興味深く、少し異なる視点から会話を観ることができるかも。

<ワークショップ#2-6>
エリアマネジメントのファシリテーション

メインファシリテータープロフィール / 田坂 逸朗(たさかいつお)
一般社団法人地域価値共創センター センター長。広島都心会議事務局 シニアディレクター。FAJ九州支部長・監事ほか、天神明治通り街づくり協議会、農林水産省地域ブランド、経済産業省「地域のじまんづくり」の各事業のプロデューサーなどを歴任。広島修道大学専任講師などを経て、現職。ファシリテーター、マーケティングプロデューサーとして多くの商品開発、自治体マーケティングに従事。組織改革、産学官連携分野に定評がある。

ワークショップの概要
(事例報告とプログラム体験)国土交通省が推進する「エリアマネジメント」の要諦は、共同性にあるといえます。事業者、地権者、住民など民主導の公民連携(官民協働)によるまちづくり(都市計画、地域経営)には、"セクター横断"の意義や複雑さ、困難さやメリットを理解したインターミディアリー(中間媒介者)による支援が欠かせない、とされていますが、その中間媒介者がファシリテーションを活用するのが望ましい、というのが実務を担ってきた自身の実感です。街区ビジョンの共有化、グランドデザインやガイドラインの策定、行政計画との整理調整や財源の確保など、すべてに共同の要素が含まれています。そのコラボレーションの円滑化のためのファシリテーションについて、また、具体的にそれが奏功であった諸点について、顕著な事例として自身が任用されてきた、福岡市天神地区(2010)、北九州市黒崎地区(2014)、銚子市(2018)、広島市紙屋町八丁堀地区(2020)の4つの事例から、考察の成果を報告します。

10年のエリアマネジメント活動において、スーツを着たCSV(価値共創)ファシリテーターは、独自の視点で、そこにある共同性の本質を、会議とワークショップの両方の機序を併せもつプログラム群で体現してきました。(合意形成を成果とする)会議のファシリテーションと、(創造性を喚起する)ワークショップのファシリテーション、それらの(いわば)機序の別を、エリアマネジメントでは「創造的合意形成」として融合する必要があったように思います。そのプログラム群のうち、バズ&シェア、ラピッドシェア、ガイデッドOSTなど、援用頻度の多い実際のプログラムの体験を提供します。

共同性が重要視される新たな分野として、社会的実装が急務である躍動的な現場として、ひいてはファシリテーション研究の対象の一つに、「エリアマネジメント」を挙げるこのワークショップ実演に、ご期待ください。

<ワークショップ#2-7>
ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ for ファシリテーター ~ファシリテーターの根幹を省察する~

ファシリテーター / 野菜さらだ(三田地真実) ともどん(長橋良智)

メインファシリテータープロフィール / 三田地真実(みたちまみ)
星槎大学大学院教授。オレゴン大学博士課程修了直後の2003年にFAJ入会。教育・医療・福祉領域にファシリテーションと専門の行動分析学を普及するべく活動中。科学研究費にて「ファシリテーション」理解啓発用DVDを作成、無料で配布。著書に「ファシリテーター行動指南書」、堀公俊氏監修「特別支援教育連携づくりファシリテーション」などがある。2020年度はZoomを使って授業が行えることを狙いとした大学教員を対象とした研修三昧。

ワークショップの概要
ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ(以下WS)は、中野民夫氏が開発した「プログラムデザイン曼荼羅」を使い、まず個人作業として参加者は生まれてから「今ここ」に至るまでのヒストリーを描き、その後小グループになって曼荼羅シートを見せながらお互いの物語を「100%その人のためだけに生きているつもり」で聴くというシンプルな構成である。

元々は共生社会構築のために「他者を理解する」ことを目的として開発されたプログラム(三田地,2019)である。「他者を理解する」ことを、その人の現在の行動を過去のヒストリー(履歴)から理解するとしている、心理学の一分野である、行動分析学を理論基盤として捉えている。

一方、ファシリテーターとは、多様な背景の人が集う場をホールドする役割を担っており、参加者をその人の過去の履歴から理解して臨むことが重要ではないかと考えた。本WSをファシリテーターのマインド(スキルではなく、どうその場に向き合うかという意味で)のトレーニングとしてFAJの定例会において開催し、一定の効果を得ている(三田地,2017)。

ファシリテーター用にアレンジした本WSにおいては、個人作業で自己のヒストリーを描く際に「ファシリテーターとしての今の自分の在り方につながるような出来事を中心に思い出してください」のようにファシリテーターとしての「being」を省察する時間となる「問い」を設定する。後半の小グループの際には、話し手の人生を追体験できるように、語りの途中で聴き手は質問や意見を述べず、じっと耳を傾ける。この体験は過去の多くの参加者が「このような形で人の人生を聴いたことがない」と報告している。オンラインでの実施を含め、これまでの本ワークショップの様々な実践や理論については、以下の文献にまとめてあるので、参照されたい。

※三田地真実. (2019). ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ: 他者を理解するということ. 哲學(慶應義塾大学), (142), 187-219.

<ワークショップ#2-8>
最大公分母の意思決定 コンバージェント・ファシリテーション

メインファシリテータープロフィール / 酒井麻里(さかいまり)
Resonant Sign代表。LLPファシリテーションアイ'ズ理事。ファシリテーター、コンサルタント。システムエンジニアを経て、品質管理(QMS)、プロジェクトマネジメントオフィス、プロセス改善推進、人財開発、事業企画などに従事。2009年よりFAJ会員、2013年から2018年まで理事、副会長。2014年より国内外でNVCを学び始める。
IAF認定プロフェッショナルファシリテーター。国家資格キャリアコンサルタント。

ワークショップの概要

NVC(Nonviolent Communication)の思想に基づく意思決定の方法である「コンバージェント・ファシリテーション」を紹介します。

「コンバージェント・ファシリテーション」は、全く新しい意思決定のプロセスです。CNVC認定トレーナーであるMiki Kashtanによって開発されたこのプロセスは、意思決定に影響を受ける全ての人の大切にしていることを意思決定に反映することを目指しています。酒井は、2015年にアメリカ西海岸でのLeadership Programにて、Miki Kashtanよりこのプロセスを学び、その後も国内外の講座で学んできました。

本ワークショップでは、従来の合理的意思決定などの手法との違いを明確にしながら、「コンバージェント・ファシリテーション」のプロセスを体験していただきます。また、プロセス自体の紹介に加え、意思決定において全員の意見を集約していくためのテクニックも紹介します。

・NCE(Non-controversial Essence)、問いにおける閾値の設定のしかた、フェーズ移行のための介入方法 など

なお、「コンバージェント・ファシリテーション」のプロセスは、2021年4月に出版された Highest Common Denominator : Using Convergent Facilitation to reach Breakthrough Collaborative Decisions , Miki Kashtan で詳しく紹介されています。
Miki Kashtanはこのプロセスを活用した業績によって、IAFの2016年Facilitation Impact AwardsのSilver Awards を受賞しています。
Concerned Minnesota Citizens | IAF World (iaf-world.org)

<ワークショップ#2-9>
リモート環境での『見える化』を究める

メインファシリテータープロフィール / 加藤彰(かとうあきら)
(株)日本総合研究所シニアマネジャー。元々は物理技術系研究者。普段はコンサルタントとして、顧客先で実りある話し合いの場づくりに努めている。皆が楽しく参加・学習できるワークショップや研修の企画運営が好き。

メインファシリテータープロフィール / ちょんせいこ
株式会社ひとまち代表取締役。ホワイトボード・ミーティング®︎開発者。ビジネス、医療、福祉、教育、行政などの領域で、年代を越えて効率的、効果的でエンパワメントな会議を進めるファシリテーターの養成に携わる。

ワークショップの概要
ファシリテーションが大好きで、ホワイトボードと共にファシリテーションを推し進めてきたカトちゃんとせいこさん。コロナ禍でリモートのミーティングが主流になってからも手探りで、でもチャレンジングにファシリテーションを続けてきました。そして、一年あまりの時が過ぎ、いろんな工夫をしている人の話も聞いて、いろんな方法があるものだということも、分かってきましたよ!

このワークショップでは、『見える化』の3つのやり方――(1)PowerPointを常時画面共有、(2)手元メモを時折画面共有、(3)リアルホワイトボードをカメラ投影――を主役に据え、ポイントをインプットした上で、皆で実際にやってみます。それぞれの方法の特色を我々自身で実感し、新たな工夫点を発見しましょう。さらに、この3つ以外のやり方を利用している人にも登場していただき、多彩な方法の可能性を垣間見せてもらおうと考えています。

「リモートやハイブリッド環境でどこまで『見える化』の質を高められるのか」、頂上に向かって更なる高みに挑戦する場にしたいと思います。