2025年度2月定例会【災害時の連携を促すファシリテーション(体験型ワークショップ) ~ 〇〇町での災害時の話し合いに参加してみよう~】中国支部
| テーマ |
災害時の連携を促すファシリテーション(体験型ワークショップ) ~ 〇〇町での災害時の話し合いに参加してみよう~ |
| 開催日 |
2026年2月28日 |
| 参加者 |
12 |
| 概要 (告知文) |
近年では気候変動などの影響もあり、地震や津波といった災害だけではなく大型台風や豪雨といった災害が各地で頻発しています。 誰しもがいつ災害の被災者になるのかわからない状況です。 今回のワークショップでは、災害時に地域の中に「話し合う力」を持つことの意味や、災害が発生した際に私たち一人ひとりができることを考えることを目的としています。
具体的には、FAJ災害復興委員会がこれまで被災地での話し合いを支援してきた経験をもとに、被災した〇〇町(仮想)での話し合いの場を想定します。参加者が災害時に関わるいろいろな役割や担当者(行政職員、社協職員、町内会役員、学生等)になり、実際に話し合いを行っていただく参加型の会となっています。
被災時を想定することは、日常のチーム活動やコミュニティの活性化にも役立ちます。 これを機に、一緒にファシリテーションに触れ、普段のコミュニケーションも見直してみませんか。
【こんな人におすすめ】 ・災害時に対応窓口や何かしら担当することが期待されている方 (マンション管理組合、地域の自治会や PTA役員など) ・災害発生時に、身近なところで何ができるのかを考えたい方 ・災害時の話し合いに関心のある方 ・地域や市民活動などの「現場での話し合い」について力をつけたいと思っている方 【日本ファシリテーション協会 災害復興委員会の活動概要】 ・2011年3月11日~ 東日本大震災直後、FAJ内に災害復興支援室を設置 ファシリテーションの専門性とNPOとしての組織力を活かし被災地への支援活動を開始。 ・2018年~ 災害復興委員会へ改称 西日本豪雨や佐賀豪雨等に被災地において、 「地域コミュニティの再構築・住民主体の復興支援」「支援機関同士のネットワーク強化」を柱に活動を実施。 能登半島地震においても七尾市情報共有会議支援等の活動を行っている。
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| プログラム概要 |
・オープニング ・自己紹介 ・災害復興委員会活動報告 ・模擬会議の実施 ・振り返り、気付きの共有 ・クロージング |
参加者コメント (アンケート結果) |
1.満足度 とても満足:2(33,3%)、満足:4(66.7%)、 2.参加して印象に残ったこと、良かったところ <回答5件> ・災害時や非常時に、多くの人が集まる中で、まとまる難しさはあると感じた。 平時からもコミュニティや身近な場で話し合うと言う習慣も必要で、話し合うと言う事を日頃から準備しておく必要があり、それも防災の一つと感じた。 ・どんな状況においても基本が大事であること ・恥ずかしながら、そもそも災害の後にファシリテーションを活用するということを認識できていなかった 切迫した中で、さまざまなステークホルダーがそれぞれの立場の意見を出すとさらに混乱するのをファシリテーションの力で整理に貢献できることが理解できて良かった ・全体的には安定した進行で落ち着いて参加出来ました。災害発生時のロールプレイでは、与えられた役割団体や個人が、どんな団体や個人なのか分からない方々がグループ内にいました。発言をする事が大変難しい様子で、結果、発言にリアルさがなく、ロールプレイの意味が無いような気がしました。(例えば、災害時、社協と自治体の動きを混同していたり、民生委員が普段どのように活動をしているか知らない等) ・立場や利害が異なる場では情報を出し合うことすらままならず、全てが散らばっている。だからこそファシリテーターが必要なのだと実感できた。 ・ひとつの会議にファシリテーターが複数いると参加者は迷い、場は混乱するということがわかりました。 ・意見や思いがあるのに場に出せないことがこんなに苦しいことだと体感しました。 ・限られた時間の中で「今日はどこまで話すか」の設定はむつかしいけれど大事だということがわかりました。
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| 運営担当振り返り |
【話題提供者振り返り】 今回の中国支部定例会は少人数での開催ではありましたが、西日本豪雨災害など過去の災害を経験された方も参加され、災害支援経験者と未経験者のバランスが良い場となったと感じています。 また、鳥取県から非会員の方がわざわざ参加くださり、各地域で情報発信を続けることが新たなつながりを生む大切な活動であると再確認しました。準備段階から委員会メンバー3名と支部運営委員が連携して進められたことも心強く、対面の場だからこそ、アナログに議論を整理することの価値をあらためて伝えていきたいと感じました。
【運営担当振り返り】 ・事前打ち合わせは最小限だったが、プログラムと話題提供者の質が高くスムーズに進行できた。 ・集客が伸び悩んだ。テーマの伝わり方やターゲット設定に工夫をすれば、より多くの人たちに届けられる内容だと感じた。 ・支部としては新しい広報先を開拓できたのは大きい。今後の活動につながるチャネルを増やせた点は大きな成果だと感じた 日頃から行政や他団体との繋がりを作っておくことの必要性も改めて感じた。 ・「災害復興に役立つ話し合い」という表現が"災害ボランティア"と混同されやすく、説明に苦慮した。話し合いの必要性や価値をどう伝えるかが難しく、今後の広報の工夫が必要だと感じた。 ・定例会アンケートは時間内に実施が必須。回答率が大幅に下がることがわかった
・模擬会議ではうまくいかない状況そのものが、実際の現場に近く災害復興時の話し合いの"煩雑さ"をリアルに体験できた。 混乱の中でもどう方向性を見つけるか重要性を実感した。 ・「事実」と「思い」「困っていること」を分けて整理する大切さを理解できた。 感情や価値観が揺れ動く災害時だからこそ、事実確認と感情の扱いを切り分けることが、話し合いの質を左右すると感じた。 ・最小限の打合せで当日を迎えたため、内容把握に限界があり、それが集客にも響いていたと感じている。事前打ち合わせでの丁寧な取り組みの大切さをあらためて気づかされた。 ・ロールプレイの役割に馴染がなく、災害時にどのような提案をしていくのか、という根本がわからないまま模倣会議が始まったので、役割に没頭できない人がいるように感じた。 ・今回のワークショップを通して、災害時には物資や制度だけでなく、地域の中に「話し合う力」があるかどうかが大きな分かれ道になる と実感した。仮想の町の話し合いの場では、それぞれ立場や優先事項が違い、最初は意見がまとまらず戸惑いを感じたが、相手の状況や背景を理解しながら対話を重ねることで、少しずつ共通点や優先順位が見えてくることも実感できた。日頃から顔の見える関係づくりや、安心して意見を出せる場をつくっておく事が災害時の迅速な意思決定につながると感じた。
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| 報告作成者 |
前原恵 細本清子 |
| 報告日 |
2026年3月 |
| その他特記事項 |
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