事業内容 | 調査研究:中国支部 2021年11月度定例会 | |
テーマ | 関係性づくりに役立つ雑談について考える | |
開催日 | 2021年11月21日(日) | |
会 場 | オンライン | |
講師・ファシリテーター | きよちゃん@細本(FAJ会員) | 1名 |
企画運営担当 | 青木美於,向山聡,木村久義(以上、FAJ会員) | 3名 |
参加者数(会員) | 16名 | 名 |
一般・見学者数 | 0名 | 名 |
概要 (告知文) | 【概要】 コロナ禍での新しい生活様式 集まる場の減少と共に雑談の機会が減ったことは大きな変化の一つです。考えてみると 飲み会や食事会での他愛もない話、会議の前後や休憩時間中でのちょっとした会話、喫煙所や自販機前での立ち話など、以前は集まる機会があれば、どこかに雑談のチャンスがあったことに気付きます。 雑談とは、ここでは結論を求めない、他愛もない会話をしながら関係性をつくる会話とします。 その雑談の機会が減ったことで、日常の話し合いにも何らかの影響を与えているのではないかと考えました。たとえば職場での話し合いでは、オンラインの恩恵もあり情報の共有は便利になり、用意された議題は進んでいる一方で、自他の状況や心情をおもんばかる機会や、主題とは異なる意外な情報を受け取る機会が減ったことで、深い話し合いに至らないまま結論がでることはありませんか。反対に雑談の力を上手く活用することで、相互をより知る機会がもて関係性ができていることは、話し合いの質をあげるものと考えます。 今回の定例会では、雑談による関係性づくりの効用に着目し、雑談の力をファシリテーターとして話し合いに活かすにはどうしたらよいか考えたいと思います。 日曜日の朝、一緒に考えましょう。 |
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プログラム概要 | 【プログラム】 9:30~オリエンテーション 9:35~はじめに 「雑談」をテーマにした背景、定例会の目的、ゴールの説明 9:45~ワーク1 全体自己紹介&雑談についての印象・イメージ 10:05~レクチャー 雑談についての著書の紹介 10:21~ワーク2 ブレイクアウトルーム(3~4人×4ルーム)ダイアログ テーマ:過去、今、どんな場面で雑談があり、どんなよいことがありましたか それはコロナにより変わりましたか 10:45~休憩 10:55~全体共有 11:10~ワーク3 ブレイクアウトルーム テーマ:雑談の力を活かしてファシリテーターとしてできること、したいこと 11:30~全体共有 発表&チェックアウト 11:50~クロージング |
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参加者意見 (アンケート結果) |
・丁寧な印象を与える進行で、安心して参加できる気持ちを持てました。 ・社会課題だと思っていても、自分には自信がなくてテーマにできないと考えていた事がたくさんあるけれど、ファシリテーターが私も参加者と共に考えたいという姿勢で取り組んでいく事で、周りを巻き込みながらステップアップする良い場になったと思います。 ・時間帯として参加しやすかったです ・職場の活性化のために、何か雑談の場を作ってみたいなと思いました。 ・雑談モードと会議モードの上手な使い分けを考えていきたいと思います。 ・雑談の持っている力を再確認しました。オンラインにおける雑談の在り方を考えていきたいと思いました。 ・雑談の効力について考えるきっかけになりました。 ・自身が感じていた雑談の重要性を改めて認識できた。 |
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担当振り返り(MF含め振り返り実施)
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【運営担当振り返り】 ・オンラインになり、ここのところ定例会のドタキャン・無断キャンセルが悩ましいものでした。 今回は、申込者全員の出席があり、真摯にテーマを話し合って頂くことができ、運営も心安らかに行うことができました。 ・話題提供者は「オンライン定例会のメイン」を初めてひとりで担当されており、準備等で大いに悩まれていましたが、大きな不具合も無く着実に企画を積み上げて当日に実施されていました。「初めてメインをやろうという気持ちになる」ことに壁があった中国支部にとっても、良い事例・経験として展開できたと思います。 ・「雑談」の持つ力を探究し、参加者の様々な思いを交換できた場となり、終わってみると、これから更に深めていけるテーマであることに気づき、感動しました。 ・話題提供者がテーマに対しての先駆者やスペシャリストでなくても、その著書等を提示することで参加者の思考を助け、常に参加者と共に考えていきたいという姿勢を保ちながら、参加者を巻き込んでいくファシリテーションは新しい形だなぁと感じ、新鮮に思いました |
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【話題提供者振り返り】 ・日頃、職場で感じていた昨今の仲間との気持ちのすれ違い(関係性希薄)を、コロナ禍による 「雑談の減少」との関係に注目した。雑談が減ったことで人間関係が希薄になったのであれば 雑談の効用を探求し、意図的に作ることで関係性の改善、話し合いの質も変わるのではない かと仮説を立て、対話を中心にその検証を行った。 ・対話で思考を深める方法として、堀氏の『思考を深める問い、①事実・経験を問う②印象・感情 を問う③思考・考察を問う④価値・信念を問う⑤決定・行動を問う』を参考に組み立てを考えた が時間内では①②⑤までしかワークできなかった。 ・しかし事実を共有、対話する中で、気付きが促進、雑談を増やすことへのモチベーション アップはできたと感じた。 ・コロナ禍による分断の影響が表面化しつつあり、雑談への欲求が増えている今、旬のテーマで あったと思う。 ・日曜日の朝2.5時間は参加しやすい(人がいる)、集中できるなどのメリットがある。一方十分な 対話の時間確保が厳しく、内容を絞る必要がある。この特徴を活かしながら今後もこの時間帯 の定例会は定期的に実施していきたい。 ・雑談についての多様な意見を共有できたことは大きな収穫でした。サポートしてもらった仲間と 参加の皆さんと「今、ここを」を楽しむことができたことに感謝いたします。 |
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報告作成者 | 青木美於 向山聡 | |
報告日 | 2021年12月12日 |