中国支部 2021年7月度定例会レポート中国支部

事業内容 調査研究:中国支部 2021年7月度定例会
テーマ
ファシリテーションを支える「自他の尊重」を考える~「自由の相互承認」と「アサーション」から自らのあり方を再発見する~
開催日 2021年7月11日(日)
会 場 オンライン
講師・ファシリテーター 上井 靖(FAJ会員) 1名
企画運営担当 青木美於、向山聡、細本清子(以上、FAJ会員) 3名
参加者数(会員) 26名
一般・見学者数 4名
概要 (告知文) [概要]
ファシリテーターが大切にしているマインドのひとつ「自他の尊重」について考える。長年、教育現場に立ち、子ども・保護者・同僚・社会と向き合い様々な対話を重ね、現在もファシリテーターとしてご活躍されておられる
上井 靖さんをファシリテーターにお迎えし、上井さんが大切にしてきたマインドとスキルの一端に触れることで、ファシリテーターとしてのあり方やさらに深めて自分自身のあり方について考えていきたい。
・上井さんからのメッセージ
 価値観の違いや感情のすれ違いから生じる対立、そして分断。これらの問題に対して、ファシリテーションの可能性はどこまで及ぶでしょうか? 哲学理論の「自由の相互承認」、人権問題から発展した自他の尊重コミュニケーション「アサーション」から、ファシリテーションを支える「自他の尊重」を軸としたファシリテーターのあり方を探ります。「自由の相互承認」「アサーション」が生まれる歴史をたどり、ロールプレイ、対話を体験し、「自他の尊重」を探究します。分かり合えないコミュニケーションやなかなか合意できないことにお困りの方、関心ある方、日曜日の朝、「自他の尊重」を一緒に考えましょう!





プログラム概要 8:15  準備開始
9:00  はじめに
9:05  自己紹介、チェックイン
9:20  アサーションチェック&レクチャー
9:30  グループワーク① アサーションチェック&レクチャーを受けての感想共有
9:40  アサーションの背景レクチャー
9:50  アサーショントレーニング&レクチャー
9:55  グループワーク② ロールプレイ①
10:05 全体共有
10:10 グループワーク③ ロールプレイ②
10:20 全体共有&「自由の相互承認」レクチャー
10:30 休憩
10:40 グループワーク④ ロールプレイ③
10:50 全体共有&「エンパシー」レクチャー
11:00 グループワーク⑤ 「あなたのファシリテーション現場でどう活かしますか?」
11:10 全体共有・質問
11:25 チェックアウトチャットに記入
11:30 終了
11:30 オンライン茶話会
12:00 終了
参加者意見
(アンケート結果)
アンケートの結果 23件
 期待値に対する満足度 満足 95.7% ,普通 4.3%
 今後の実用度      かなり活かせる 52.2% ,活かせる 47.8%      
参加者からのコメント
・共感には、相手の背景の深い洞察が必要だと気づきがありました。
・たとえ、言葉のもとらない幼子であっても、学生であっても、認知症を抱えるお年寄りであっても、相手が人である限り、私たちのあり方は一つなのではないかと気付きました。今回、「自由の相互承認」や「アサーション」を考える事を通じて、自分のあり方が定まってこそファシリテーションでこれらが活かせていけるのではないかと感じ、今回のワークに参加して良かったと思いました。
・相手の話を聴き(オウム返し)、自らの状況を相手に伝えることで、相手と自分の意思疎通をしっかりとる必要があると感じました。
・相手を受け入れること(感謝の気持ち)
・他人の靴を履くにはまず自分の靴を脱ぐこと
・アサーティブコミュニケーションを実践されている保育士さんからお話をお聞きできたこと。
・自分が非主張的になりがちなことを自覚しつつ、一つずつ「私は...」を入れて行こうと思います。
・アサーションは他人、というよりも「私たちは誰もが自分らしくあってよい」「人は誰でも自分の気持ちや考え方を表現してよい」など、自分に対しても当てはまることがあるのではないかなと思いました。
・ロールプレイを通して体験することで、自分の関わり方が見えてきました。
・アナログな紙での自己紹介等により、タブレットでの参加が可能だったのが良かったです。また午前中で終わることも、午後の時間を活用できるので良かったです。
・相手の背景を考える。一旦受け止める。大切なことをロールプレイで再認識できました!振り返りはもちろん、ロールプレイは素敵ですね!
・話の出だしが重要ということが分かりました。
・背景を知ること、覚えていこうと思います
・相手の話している背景をいろいろ想像するという点が、今まであまり考えたことがなかったのでよかったです。
担当振り返り(MF含め振り返り実施) ・このテーマを通じてコミュニケーションをシンプルに考えるきっかけを頂いたような気がします。互いの自由を尊重するからこそ、アサーティブなあり方が求められ、これこそ、人が社会で共に生きていく為の不易な本質ではないかと思いました。深いテーマへの挑戦をMFとして牽引下さった上井さんには感謝しています。また、今回は上井さんにご提案頂き、日曜日の朝という時間帯での実施でしたが、アンケートにもあるように一定数の割合で好評であったことがわかりました。休日の有意義な過ごし方を知り、私自身、新鮮でした。(みおさん@青木美於)
・企画練り会から参加させていただき、上井さんの随所でのアサーティブな対話を体感できたことが大きな収穫でした。『場をつくり、場を守り、場を信じ、場にゆだねる』 深く、やさしい、覚悟を持った言葉だと思います。2.5時間といういつもよりかなり短い時間でありながら、レクチャーとワークのバランスもよく、アンケート結果からも質量ともに満足する内容だった。土曜日の朝、日曜日の朝にまた挑戦してみたい。
・オンラインということもあり、参加者の7割が他支部地区の方でした。外国からのアクセスも含め、多様な方の参加を頂くことができたと思います。反面、中国地区の方の参加は十分とは言えず、普及・推進のための定例会と言う捉え方としては課題が残ります。今回のテーマである「アサーティブ」ということから考えると、福祉系の方々等との協業関係なども考えることができたかも?と考えました。
・プログラムは、10分程度の短いグループ演習を行い、全体に戻って質疑をしたりレクチャを行うという形式でした。テンポよく進み、ダレることのない展開であったと思います。ただ、ここでも通信環境等の関係で演習に参加が難しくなる方が出るなど、短時間の切り替えが課題になりました。時間的に余裕を持たせる形が良いのか、環境が良くない方は自己責任と捉えるのか、悩ましく感じる次第です。
報告作成者 青木美於 向山聡 細本清子  
報告日 2021年7月18日
その他特記事項