2026年度支部イベント報告【一人ひとりの声が大切にされる社会へ ~子ども食堂から考える「みんなでやろう、みんなでできる」のつくり方~】中国支部

概要 (告知文) 「言いたいことがあったのに言えなかった」
「声の大きい人の意見が通ってしまう」
そんな場面に違和感を覚えたことはありませんか。

本当は、一人ひとりが自分の思いに従って行動していいはずなのに、気づけば誰かの指示や空気に従ってしまう----
そういうこと、ありますよね。

そんな中で、今全国に広がっている「子ども食堂」は、
一人ひとりの思いから始まり、少しずつ各地で根付いてきた取り組みです。

今では食事提供の場を超え、地域の多世代がつながる場にもなっています。

そこは、「人をタテにもヨコにも割らない場所」であり、たくさんの人の「好き」や「得意」が集まっています。
こうした「みんなでやろう、みんなでできる」場は、どうやって実現できるのでしょうか。

今回のイベントでは、
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 公共政策アドバイザーであり、社会活動家の湯浅誠氏をお招きし、
子ども食堂の実践や、そこにある考え方をお話しいただきます。

後半は、参加者同士で対話の時間を設けます。

講演を聞いて感じたことを持ち寄りながら、「自分には何ができるのか」「どんな関わり方があるのか」を、ゆっくりと言葉にしていきます。

聞いて終わりではなく、
それぞれが"自分なりの関わり方"のヒントを持ち帰る時間です。

また、すでに地域や社会で活動している方にとっても、多様な人と関わりながら進めていくためのヒントを得られる機会となります。

プログラム概要 10:20~ オープニング
10:30~企画の背景、目的
10:40~基調講演 テーマ: こども食堂と私たちの地域・社会 話題提供:湯浅誠氏
12:45~湯浅氏への質問記入
12:50~休憩
13:40~質問への回答
14:10  マグネットテーブル(ワークショップ)
16:00 ~発表
16:15~アンケート記入
16:20~クロージング
~16:30 終了

参加者コメント
(アンケート結果)
参加者アンケートでは、「居場所」というキーワードが最も多く挙げられた。
湯浅先生の講演を通して、「居場所とは何か」を改めて考え直す機会となり、「居場所は多い方がよい」「居場所づくりは地域づくりにつながる」「自分自身にも多くの居場所があることの大切さに気づいた」といった感想が多く寄せられた。また、「居場所(Ibasho)」が海外でもそのまま使われていることや、データに基づく分かりやすい講演内容も印象に残ったという声がありました。
子ども食堂についても、「貧困支援」というイメージから、「地域コミュニティや居場所づくりの場」へと役割が広がってきたことへの理解が深まったという感想が多く見られた。

午後のマグネットテーブルでは、「講演を聞いて終わりではなく、参加者同士で深く話し合うことができた」「多様なテーマについて対話できた」「他の参加者とのつながりができた」と好評で、講演内容を自分自身の活動や地域に引き寄せて考える機会となった。
さらに、「今後の活動の参考になった」「新しい挑戦をしてみたくなった」「子ども食堂を始めてみようと思った」「次世代につながる自分のできることを考えられた」「新しい仲間と何か始められそうでワクワクしている」といった声も寄せられ、参加者が自らの「一歩」を考える場となったことがうかがえる。

自由記述では、「FAJらしい温かい場だった」「久しぶりに参加して居心地の良さを感じた」「実行委員の皆さんありがとう」「会場も良かった」「湯浅先生のお話を広島で聞けてよかった」など、イベント全体への満足度の高さが感じられるコメントが多数寄せられた。
運営担当振り返り <話題提供者振り返り>
当日は「こども食堂を切り口としつつ、居場所について考える」というテーマでお話しさせていただきました。多くの方にとって馴染みのないテーマだったかと思いますが、「参加する人にとって居心地のよい場づくり」と言い換えれば、ファシリテーターのみなさんにとっても近しいものに感じていただけるのではないか、と思いました。
みなさん、真剣に聞き、また活発に意見交換していただいて、私としてもうれしく、楽しく参加させていただきました。ありがとうございました。


<担当振り返り>
【プログラム】
・午後のマグネットテーブルでは、多様なテーマが自然に生まれ、どのテーブルでも深い対話が行われた。
・初参加者とベテラン会員が一緒に語り合えた。
・湯浅先生からも最後にマグネットテーブルについて触れていただき、講演内容をさらに深める場として機能していたことが確認できた。

【話題提供者との交流】
・湯浅先生に前日に広島入りいただいたことで、イベント当日の流れの確認だけでなく、FAJやメンバーの思いも知っていただく機会となり、非常に有意義だった。

【会場】
・初めて利用した会場だったが、開放感があり景色も良く、グループワークにも適した会場だった。

【参加者】
・広島県内だけでなく、東京や神戸など遠方からも参加があった。
・非会員参加者から「FAJに入会したい」との声もあり、FAJや中国支部の魅力を伝えることができた。

【集客】
・期待していたほど参加者が集まらなかった。新聞掲載からの参加は見られず、子ども食堂関係者の参加も想定より少なかった。
・県教育委員会の後援取得後に配布すると、公的施設での配架がスムーズになる。

【今後に向けて】
・「ファシリテーション」をどのようにイベント全体で表現するかについては、さらに工夫の余地あり。
・今回のテーマを単発で終わらせるのではなく、「みんなでやろう、みんなでできる」を軸として、8・9月定例会など今後の支部活動へつなげていきたい。

報告作成者 山口千夏、岡村祐一、細本清子、 青木美於、山根真治、箱崎博信
報告日 2026年8月5日
その他特記事項