2017年3月度 定例会報告 『目撃!体感!ファシリ場ライブ』~ファシリテーション観察型ワークショップ北海道支部

日   時: 2017年3月4日(土)13:00~17:00
場   所: ちえりあ(札幌市生涯学習センター)3階「研修室5/6」
       札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号 地下鉄東西線「宮の沢」駅直結
参 加 者: 23名(全て会員)
コーディネーター : ちぃ(村岡千種)、ともえ(中川朋恵)
テ ー マ: 『目撃!体感!ファシリ場ライブ』~ファシリテーション観察型ワークショップ
話題提供者: まり(酒井麻里)、サクラギ(櫻木正彦)、スギタ!!(杉田恵子)


1.ワークの目的
  
 対話や議論をしている場を観察し、話し合いの場でおきていること、ファシリテーターがしていること を体感することで、
明日から使えるファシリテーションを何かひとつは持って帰る


2.やってみること
 自分の現場で日々実践しているファシリテーター数名のリアルな話し合いを外側から観察し、 話し合いの場や
ファシリテーターのあり方、所作、対話や議論にまつわる様々な気づきを 参加者全員で共有する


3.ワーク内容
 アイランド形式(4名/島)×4 に参加者はフリーで座ってもらい、疑似会議のファシリテーター(1名) と
会議参加者(バトラー)(5名)の対話、議論の現場をフィッシュボール形式で観察できるレイアウト
疑似会議のファシリテーターとバトラーを「被観察者」
その様子を観察する定例会参加者を「観察者」とする

 13:30~13:15 開会、定例会主旨、話題提供者、ファシリテーター、バトラーの紹介  
 13:15~13:30 第一ラウンド 対話(ダイアローグ)と、その観察について説明
 13:30~14:50 第一ラウンド
        テーマ「理想のファシリテーターとは」を被観察者が対話し、観察者が
        時系列で「起こったこと」「気付いたこと」を出す
 14:50~15:05 観察者グループ内で共有する
 14:10~14:15 第二ラウンド 議論(合意形成を目指す場)と、その観察について説明
 14:15~14:40 第二ラウンド テーマ「来年度の定例会のテーマを決める」を被観察者が議論し、観察者が
        時系列で「起こったこと」「気付いたこと」を出す
 14:40~14:55 観察者グループ内で共有する
  (休憩)  
 15:10~15:45 グループ毎に発表し、全体共有(模造紙の前で立った状態)  
 15:45~16:30  被観察者のふりかえりも加えての全体共有(フィッシュボール形式に戻る)  
 16:30~16:40 まとめ、連絡事項  16:40 閉会



4.話題提供者・コーディネーター・参加者より


■話題提供者のコメント

【サクラギ】
 今回は初めての試みであり、参加して頂いた会員のみなさんには、進め方が解りにくい部分が有ったと思ます。
進行の解説役として丁寧な説明について色々と考えることができました。
 バトラーのみなさんには大変苦労をかけましたが、お蔭様で最後の全体対話では、とても良い対話を全員で
行うことができたと思っています。課題も多いプログラムでしたが、今後、修正を施して再実施したいと思っています。


■コーディネーターのコメント

【ちぃ】
 リアルタイムで変化する場をどうやってファシリテートするかというファシリテーターの3名のその場その場での
ファシリテーションそのものが「ライブ」だったなあと思います。見ているのと知っているのとできるのには
大きな溝があるのでは?そんなことを感じる機会となりました。


【ともえ】
  職場でリアルに、ファシリテーターと一緒に会議に出る機会があるが、観察する余裕はない。 今回の「観察」により、
効果的な問いによって場が変化することや、アジェンダの大切さを実感した。 ファシリテーションの奥の深さを再認識
する機会となった。


■参加者アンケート抜粋
・日本人になじみのないダイアログ(対話)と議論の違いを明確にできた。 
・対話の深め方で議論が変わることに気付いた。 
・最後の振り返りの場はダイアログだったなと思いました。
 そこを意図して振り返りのセッションをデザインできたらよかったなと思いました。 
・ 久々にきれいな話し合いを見たような気がしました。
 でも、もう少し荒らしてくれるようなことがあれば、ファシリテーターの気付きがあったのかな。 
・対話、議論における「見える化」に利用させていただきます。 
・定例会の狙いが終わってみるとよくわかりませんでした。
 特に後半のバトラーの感想やお話から何をどうもっていきたかったのか?
 参加者ないがしろ感を感じました。(「入ってきて話しへ!」も狙いかな?) 
・グループ毎に発表する場がありましたが、事前にお知らせいただけると、グループで少し準備ができてさらに
 スムーズな共有になったのではと思いました。 
・ビギナーがバトラーで役員さんたちがファシリテーターの体感ライブを企画ねがいます。


■終了後のふりかえりの会より抜粋
 現場に近い場を作ろうという企みがあったが、"現場"とはどんな場か?定例会でさらに学びの多い"現場"を
どのように作るか?再考したいという振り返りが話題提供者側から出ました。 また、バトラーからは、観察
されていることや定例会として学びのある振る舞いをすることを意識してしまったという感想がありました。
ロールプレイや参加者が交代しながら進めるなど、別の方法を再考する余地もあり、シンプルなプログラム
ながらも様々なバリエーションが今後作れるのではないかという話が出ました。