日 時: 2020年10月3日(土)13:00~16:45
場 所: ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階「大研修室」
札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
参 加 者: 22名(会員9名、運営11名、非会員2名) ※コーディネーター2名含む
コーディネーター : 白方通隆(おやぶん)、加瀬史代(ふーみん)
テ ー マ: <スペシャル企画>ファシリテーションスキルを巡る7つの物語 ~「誕生秘話」から「未来展望」まで
話題提供者: 堀公俊さん、加藤彰さん(共にFAJフェロー)
1.目的
「ファシリテーションスキル・シリーズ」全6+1巻の著者二人が「なぜそのスキルなのか?」「その本質は何か?」
「どうやったら身につくのか?」などを、当時を思い起こして語り合い,二人が開発したワークを体験して、スキル
アップのヒントを探していく.さらに、これから求められる新しいスキルについて、会場を巻き込んで一緒に探究していく。
※「ファシリテーションスキル・シリーズ」(日本経済新聞出版社)
『ファシリテーション・グラフィック』(2006年)
『チーム・ビルディング』(2007年)
『ワークショップ・デザイン』(2008年)
『ロジカル・ディスカッション』(2009年)
『ディシジョン・メイキング』(2011年)
『アイデア・イノベーション』(2012年)
『ファシリテーション・ベーシックス』(2016年)
2.ワーク概要
(1)趣旨説明、ルール共有
(2)『ファシリテーション・グラフィック』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(3)『チーム・ビルディング』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(4)『ワークショップ・デザイン』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(5)『ロジカル・ディスカッション』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(6)『ディシジョン・メイキング』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(7)『アイデア・イノベーション』ワーク体験・2~3人でディスカッション
(8)これから求められる新しいスキルについて2~3人でディスカッション・発表
(9)振り返り
3.新型コロナウイルス感染対策を実施
新型コロナウイルス感染症感染拡大予防に関する、札幌市のガイドラインに則り,以下の感染予防策を実施した
・定例会開催前2週間~前日までに、
①新型コロナウイルス感染確定の診断を受けている、
②濃厚接触者であると保健所から指定されている、
③海外渡航歴および滞在歴がある、
④37.5度以上の発熱、咳や鼻汁、倦怠感、息苦しさ、頭痛、咽頭痛、嗅覚・味覚障害、下痢など
の症状があった場合は、参加を控えていただく
・参加者は,マスク着用,自分用ネームプレート,プロッキー(黒・青・赤)を持参していただく
・話題提供者・コーディネーターも同様にマスク着用,受付担当者はフェイスシールド,手袋着用
・入退出都度、手指消毒を実施
・主催者側も対策のために消毒液などを準備するが、参加者側でも消毒備品の必要があれば持参していただく
・ソーシャルディスタンスを確保
・あらかじめ,開催地域での感染拡大などで、自粛要請があった場合など、急に中止になる旨をお知らせした
・参加者名簿を管理し、要請があれば保健所等の公的機関に提出する場合があることをお知らせした
(名簿保管期間は開催日より1ヶ月間)。
■話題提供書のコメント
【堀公俊さん】
・久しぶりの定例会、久しぶりの北海道、久しぶりの加藤さんと一緒ということでとても楽しくやらせてもらいました。
ありがとうございました。
・やってみて、あらためてファシリテーションのスキルの広さと深さを感じました。これを見極めようと、無謀なことを
やっていたことに気づきました。若かったんでしょうね(笑)
・同時に、FAJの傾向、というか日本の傾向もよく分かりました。ここらで一度巻き直しをしないと、どんどん傾向が
純化されてしまい、危機感を感じた次第です。
【加藤彰さん】
・メインの6冊全てを扱う内容でしたので、ワークが小間切れになり「皆、楽しめたのだろうか」と心配していましたが、
アンケートを見る限り、そう悪くなかったと知り、安心しました。ひとつのテーマをがっつりやるやり方もあれば、
幅広いテーマを扱うのもありだなと感じます。
・あらためて「スキル」「知識」「マインド」の3本柱が重要だと思いました。そして我々は「スキル」「知識」を
もっと修練すべきではないか、とも。「我々はマインドの議論に逃げ込みがち」という堀さんの喝破は刺激的でした。
・未来洞察/シナリオプランニング、デザイン思考、SECIモデルを組織に埋め込んでいくための武器としての
ファシリテーションを、もっと極めてもいいのではないかと思いを新たにしました。
■コーディネーターのコメント
【白方通隆(おやぶん)】
堀さん、加藤さん、お二人の話題提供者という、スペシャル企画での定例会。久しぶりのリアル定例会の開催ということで、
事前に感染防止対策チームの立ち上げやら、いつものコーディネーターとは違った役割がありました。参加者のみなさまの
ご協力もあり、おかげさまで、無事にリアル定例会を行うことができました。本を出版する経緯や裏話等、とても興味深い
お話が聴け、それに関するワークも場が活性化するのを感じることができました。やはりリアル定例会は良いですね。
「スキル」と「マインド」の二項対立は北海道支部の設立からずっと議論されていることですが(この頃は余りされて
いないかも)、堀さんの「我々はマインドの議論に逃げ込みがち」とういう指摘は胸を打ちました。我々FAJ会員は、
更なる「知識」の習得と、「スキル」の鍛錬をもっとしなければならないと改めて思いました。
堀さん、加藤さん遠い北海道までいらしてくださりありがとうございます。また、機会があればよろしくお願いします。
【加瀬史代(ふーみん)】
今回,久しぶりのリアル開催の中,私自身,久しぶりの定例会参加と,久しぶりにサブコーディネーターを担う
ことになり,コーディネーターのおやぶん(白方さん)には頼りっぱなしの定例会でした.今回は,新型コロナ
ウイルスへの対策を講じる必要があったため,感染対策チームを結成して当日を迎えましたが,何度も打合せを行った
甲斐があり,計画通りに感染対策を行って,無事に終了できたことに胸をなでおろしています.ワークについては,
堀さん,加藤さんのお二人からファシリテーションスキルの誕生秘話~未来展望までのお話を伺い,ミニワークを
体験したことで,改めてファシリテーションスキルを活用していきたいという思いになりました.特にファシリテーター
としては,ロジカル・ディスカッションのスキルを身に着けたいと思いました.今回体験した様々なことを現場で
活かしていきたいと思っています.話題提供の堀さん,加藤さん,遠くから北海道までお越しいただき本当に
ありがとうございました.運営委員の皆さん,おやぶん,お疲れ様でした.
■アンケート抜粋
1.定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?
・ファシグラにすきまが大事なことや,1枚にまとめていく力の養い方が参考になりました.
・Fの全体像を振り返ることができ,たくさんの学びをいただきました.
・ファシリテーションをなぜ自分が学んできたのか,なんのために使っていくのかを再確認できました.
・お二人の何気ない「ひとこと」がまた気づきになることが多くありました.歴史とこれからの流れまでお話
いただいて,もっと力を発揮せねばと思いました.
・ロジカル・ディスカッションの所で,論点のずれを見つけて方向性を正しくしていくようなことは日常的に
あると思うので,今日の学びから知識を深めて実践につなげていきたいです.
・やっぱりロジカルが苦手なことがわかった.苦手ではあるが人並みを目指そうと思った.
・ロジカル・ディスカッション,主張,根拠の三角形.
・様々はスキルを学ぶ必要性を感じました.
・要約力を身につけなければいけない.論理的思考を磨くこと,その根拠は何かと.
・問いと場,再度学習します.
2.今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?
・毎日のコミュニケーションや,組織運営に活かします.
・社内でも話し合いに活かしていきたいです.
・研修企画のアイディアに活用します.
・論理的に考えて話すことを,心がけたいです.
・ロジカル・ディスカッションを読んで職場で実践.
・その場に合わせた進め方も大切,でも基本に戻ることも大切
・遠隔の業務中心の中で,今日の学びと課題を考えていきたい.
・いつでも基本に立ち戻れるように読み直します.
・もう1回本を読み直して,トレーニングしかないかな....
・会社でファシリテーション(≒板書)することを増やす.
3.本日の定例会,また今後の定例会に向けた,ご意見・ご要望等
・「対話」とは? そんな話しがしたい!!
・最後に「もう1冊かくとしたら?」というお話になりましたが,発行までのタイムラグによって内容が陳腐化
するおそれがあることを考えると,本という形式にこだわらなくてもよいのでは?と感じました.FAJで
スキルを詰め込んだポータルサイト(会員/非会員で公開範囲がちがったり,有料コラムがあるなど)を運営
してはいかがでしょうか!? 著者の検索にもひっかかってくると思います!
・軽めのワークで楽しく参加できました.スペシャル感があって,リアルで開催できたのがうれしいです.
堀さん,加藤さん,はるばる北海道まで来て頂きありがとうございました!
・リアルは最高に楽しいですし,心に残ります.本日はありがとうございました.
・久しぶりのリアル定例会に参加し,とても楽しく学ぶことができました.運営委員の皆様,話題提供者の皆様
ありがとうございました.