2020年1月度 定例会報告 「Tree of Life」でナラティヴにふれる北海道支部

日   時: 2020年1月11日(土)11:30~17:00
場   所: ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階「中研修室2」
       札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
参 加 者:  23名(会員10名、運営11名、非会員2名) ※コーディネーター2名含む
コーディネーター : スギタ!!(杉田恵子)、タカオ(佐藤貴啓)
テ ー マ: 「Tree of Life」でナラティヴにふれる
話題提供者: 箱崎 琢朗さん
        (大学生中心の)キャリアカウンセラー
        ナラティヴセラピスト
        ワークショップデザイナー


1.目的

自分で描いた一本の木に、自分の人生の軌跡を記していき、人生を見つめなおし、語りなおし、分かち合うワーク
「Tree of Life」を経験することで...ナラティヴの哲学に触れてもらう。「ストーリーを語る、聴く、訊く」ことが
自分にどう響くか、周りにどう影響を与えるのかを知り、それを自らの日常やファシリテーションにどう活かせる
かを考えるきっかけにする。


2.ワーク概要

 (1)趣旨説明、ルール共有、自己紹介
 (2)Tree of Lifeの説明
 (3)Tree of Lifeを描く
 (4)Tree of Lifeを基に語る、聴く
 (5)振り返り




■話題提供書のコメント

【たく(箱崎 琢朗)さん】
たくです。みなさま、連休中にもかかわらず、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。ワーク中の
みなさんの集中度。そして、主人公を決めての豊かな語りは、何度も行っているTree of Lifeのワークショップの中でも、
特に印象に残る時間でした。自己開示はハードルの高いものですが、自己開示との相性のいい友達である「心地よい空間」
「安心安全」な場をみなさんで作っていただけたから(普段から大切にしているから)だろうな、と感じました。
絵の苦手な方もいらっしゃったかと思いますが、最後までお付き合いいただいてありがとうございます。自分も絵が苦手な
ほうですが、「自分が大丈夫だったから大丈夫だろう」という思い込みもあったかとも思います。ご配慮が足りずに失礼
しました。 アンケートから印象に残っている言葉として「本当の多様性に触れた」というものがあります。
ファシリテーターとして、多様な人たちの集まりで自分がどう振る舞っていくのがよいのか、何を大切にしたいのか。
そんなことが考えられる時間になっていれば幸いです(釈迦に説法ですが(笑)) 不思議なもので、ナラティヴの会話は
ずっと後に残っていくものです。ここで話した時間(問いかけられた言葉など)は日常のどこかでふと思い出されることと
思います。Tree of Lifeは自分を絶対に支えてくれるものです。木を豊かに育てていくことで、北海道支部のみなさんの
ファシリテートの実践や日々の生活、つながりが豊かなものとなっていれば幸いです。自分もご参加いただいたアンケート
から、あらためてTree of Lifeのとらえ方や魅力、ファシリテートの仕方など、改めて考えています。 予定していたワークの
3割はできませんでしたが(笑)、その残りの部分、そしてTree of Lifeの同窓会に楽しみを残して...。
ありがとうございました!何かお力になれることがあればお気軽にお声掛けください。 またお会いできる日を楽しみに
しています。

PS 写真に撮らせてもらったみなさんのTree of Lifeを、夜な夜な味わっています。
 個別にお声がけしてじっくり会話したいなと(笑) 多様で豊かな人たちが集まって過ごせた時間を改めて感謝しています。



■コーディネーターのコメント

【スギタ!!(杉田 恵子)】
コーディネーターとしての参加だったので、参加者の表情や場の変化をとても感じやすいお得な位置で観察させていただき
ました。前半は、これまでの自分を顧みつつ、真剣なまなざしで。後半は、いくら時間があっても足りないと思える
エネルギッシュな熱量でした。描きながら高まっていく厳かな感覚を、語り合い聞き合うことで共有し、肯定されているよう
にも見えました。話題提供者のお人柄のおかげもあってか、長時間にもかかわらず、リラックスして楽しく過ごせたのでは
ないかと思います。またお越しいただける日を楽しみにしています。


【タカオ(佐藤 貴啓)】
永らくずーっと参加してみたいと思っていたTree of Lifeに初参加。期待に違わず・・・どころか、期待を大きく超えて、
とてもとても有意義な時間でした。こちらのやや無茶なリクエストに応えて話題提供いただいた箱崎さん、正月早々の連休
初日の長時間を割いて参加いただいた参加者のみなさん、コーディネーターの任を忘れて(?)ワークに入り込む僕を
見守ってくれたスギタ!!さん、みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。みなさん本当にありがとうございました。
Tree of Lifeの再演でも、ナラティヴ・セラピーの別テーマでも、またぜひ箱崎さんに話題提供をお願いしたいなぁ・・・と
早速、企んでいきます(笑)





■アンケート抜粋

・色々な考え方、生き方があることを実感した。もっと注意深く人と接していきたい
・自分自身の棚卸ができたのは興味深かった。相手の言葉から、その人がもっと拾えるようになりたいと感じた
・楽しい1日になりました。ありがとうございます!絵の苦手な私には、ややキツかったです
・自分の今を作り上げたものを知ることができた
・人は言葉にして初めて考えられる。大切にします
・「たく」さん、たくさんの学びをありがとうございました。又、北海道へ!!
・ツリーが人それぞれ全く違っていたこと、他者を理解するということを考える助けになる経験だった
・普段、人の話をきくという立場で仕事をしているので、知らない相手に自分が語るということで、語る気持ちを経験できた
・Treeをつくっていくプロセスで、自分のストーリーをじっくりみなおすことができてたのしかった
・また、ナラティヴ・セラピーうけたいです。半年後に!!
・自分自身の棚卸を他者からの見立ても含めて行うことができ、自分の「志」を再認識することができました
・2月の支部イベに接続する内容なので、これを参考に支部イベに参加したいと思いました
・自分や他の方がどういう背景で今があるのかがわかったような気がした
・表面の事柄だけで判断しないようにしたい
・会社のプロジェクトや働き方の改善に役立てられるかもと思いました
・本当の多様性に触れた日でした
・時間、長いと思っていましたが、終わってみると短かった~
・他者の「価値観」を大事にする
・部下、班員一人一人のストーリーにふれ、育成に役立てたいです
・自分のトラウマを知り、向き合って、うまく生きようと思いました
・Treeを立てていく中で、普段ネガティブな感情を抱いていたことも、自分にとって感謝すべき立場の方だと感じることができた
・同じ言葉でも私とそれを使う人で重みや捉え方がちがうということを再確認できた。「わかった気」にならないようにしていきたい
・自分の人生を見直すこと、それを語らせてもらうこと、他人のそれを垣間見ること、すべて楽しく学びがありました
・言葉にしていくこと、対話を通して新たな視野が広がることを改めて感じました
・話を傾聴していくこと、深めていくこと(質問で深めること)が難しかったです
・その人の大事なことを、私も大事にしたい
・その場で出されたことばには、何かしら大切な意味がこめられているのだな、とあらためて考えました
・"木"に見立てテーマの言葉に対して振り返ることで自分の中に眠っていることが浮き出た感じ
・言葉の少ない方に対し、木を例えに話のとっかかりを作ることができそう
・はこざきさん、再び札幌に来て下さい!


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