2020年7月度 定例会報告 体の距離は、心の距離ですか?〜オンラインアイスブレイクでの関係性づくり〜北海道支部

日   時: 2020年7月4日(土)13:00~16:30
場   所: オンライン
参 加 者:  27名(会員:18名、非会員:1名、運営委員:8名)
コーディネーター : ごっと(後藤 遵義)、すえ(木下 紀子)
テ ー マ: 体の距離は、心の距離ですか? 〜オンラインアイスブレイクでの関係性づくり〜
話題提供者: ませこ(間瀬 優姫さん)
プログラムサポート : みー(三上 真広さん)
テクニカルサポート : よっしー(吉田 学)


1.目的

オンラインでもアイスブレイクが必要な状態は、安心して自己開示出来ない状態ではないか、という問題意識から
 ・オンライン特有の課題に配慮しつつ、徐々にお互いを深堀りするワークの実践
 ・安心して自己開示できる場が形成されていく感覚の体感
 ・ゴールとして、このメンバーとなら良い議論ができそう/良いものが創れそうと思える場づくりを考える


2.ワーク概要

初対面同士でも安心して自己開示できる場の構築に役立つアイスブレイクを5つ実践することで、自己開示できる
場の形成を体感してもらう。
  (1)イントロダクション
  (2)ワーク
     ①壁画づくり
     ②四象限の自己紹介
     ③ジェスチャーゲーム
     ④究極の選択
     ⑤究極の選択+振り返り
  (3)意図開き
  (4)フィードバック(質疑・感想の共有)

※緊急宣言は解除したものの、新型コロナウィルスの感染防止の観点から、昨年の北海道支部合宿から生まれた
 ワークショップをオンライン版にリニューアルして実施した。




■話題提供書のコメント

【ませこ(間瀬 優姫)さん】
ご参加のみなさま、企画サポートチームのみなさま、一緒に定例会を盛り上げてくださり、本当にありがとう
ございました。初めての話題提供で至らない点も多かったかと思いますが、おかげさまで画面上に笑顔の見える、
あっという間の3時間半を共有できました。
「心理的安全性」という言葉が聞かれるようになってしばらくですが、私はこれを、「安心して自己開示できる
場では、活発なコミュニケーションによる相互作用で、仕事がはかどり、新しい発見が生まれやすく、メンバーの
満足度が高い」と解釈しています。
私にとって安心して自己開示できる場は「私のことを受け入れてくれている」と感じられる場だと考え、今回の
プログラムは、「受け入れられている感」を場につくりだせるよう、オンライン特有の課題へのアプローチや、
お互いの人となりを知りあえるようなワークを盛りこみました。
みなさまにとって、オンラインで感じる「アイス」はなんだったでしょうか?
そのアイスがブレイクされた方もされなかった方も、きっとそれは、ご自身がだれかと関係性をつくるときに
大事にされていることの対義語なのだと思います(リアル・オンライン問わず)。
ファシリテーターとして、その大事にされていることを実践の場でどのように表現できるか、またみなさまと
一緒に考え、学びあえる機会をつくれたら嬉しいです。




■プログラムサポーターのコメント

【みー(三上 真広)さん】
ませこさん、楽しい時間をありがとうございました。
初の話題提供とは思えない、ゆったりしたリズムで、みなさんの進捗に配慮しながら進められていて、安心して
見ていられました。もともとは、昨年の北海道支部の合宿にて、リアル版のプログラムを作成されていて今回は、
オンライン版ということでメニューも変えて、また、面白い実験になったかと思います。みなさん、とても参加意識が
高いこともあったのですが、楽しみながら、徐々に笑顔が増えていったのが印象的でした。今回、初期の検討から
実施まで、少し関わらせていただきましたが、感じたのは、実践での会社の会議やプロジェクトでは、少し緊張感の
ある状態が必要な場合も多く全てがゆるゆるにならない、目的に合わせた適度な場をつくることが大切なのかなと
あらためて思いました。言葉としては、最初からアイスを前提にした「アイスブレイク」というよりは、会議や
ワークでより多い気づきを促すための「ウォームアップ」という方が適切なのかもしれませんね。
 貴重な体験のチャンスをありがとうございました。
 今度はリアルでやりましょう!。



■コーディネーターのコメント

【すえ(木下紀子)】
オンラインのおかげで他支部の定例会に参加する機会が増えましたが、時折「オンラインでのアイス
ブレイクの難しさ」について聞くことがあります。今回はまさにオンライン時代の会議、打ち合わせで、
いかに安心安全の場を作っていくかを考えるタイムリーなテーマでした。
まずは壁画作り。各自、好きなものを書いてバーチャル背景にするものですが、写真ではなく絵を書くことで、
自己開示が進み、一気に相手との距離が縮まったように思います。極め付けはジェスチャーゲームです。
これはオンラインの特性を活かしたものでした。「ビデオオフの参加者を非表示にする」機能を使うことで、
ジェスチャーするメンバーだけが表示され、演じる人と当てる人が明確になりました。また、心と体の解しに
ぴったりなアイスブレイクになりました。当初の計画では挙手機能を使って、早い人順で答えることを想定
しましたが、最終的に全員の参加度合いを上げることと緊張感の緩和を目的に「一斉に書いた答えを画面に
見せること」に変えた点も良かったと思います。
最初のzoomの操作説明から始まり、終始丁寧な説明を心がけたませこさんの気持ちが伝わってくる暖かな場に
なりました。また、5つのワークを通し、各自でアイスブレイクの「アイス」とは何かを改めて考える場に
なったのでは無いでしょうか。ませこさん、全国からご参加の皆さん、ありがとうございました!。





■アンケート抜粋

• オンラインの場合は、情報性を高めることが、大切だと思います。量や質はもちろん、意外な側面を引き出す工夫や、
 画面を使った新しい方法なども、どんどんチャレンジしていくと良いと感じた。ジェスチャーは面白かった。
• 楽しかったです。「アイスって何か?」をもっと極めたかったです。
• オンラインでもペーパーに書いて発表するのが良かったです。
• 参加2回目ですが今日も緊張と楽しさと自信の無さと色々な感情が入り乱れた3時間でした!
• オンラインの長所、短所を改めて考えることが出来て面白かった
• すっかり打ち解けることができました。オンラインとリアルとは違うことをしっかりと受け止めたうえで、それに
 合ったものを活用することが大事だと思いました。また、参加者も場になじむ努力も必要だと思いました。
• ゆっくりと考える時間があり、選択の「問い」も人生を考えてみるいいキッカケになりました。
• とても楽しかったです。オンラインならではの機能も使い、体も動かし、共通項から深めるなど
• 本当に盛沢山で、とっても勉強になりました。そして、事務局の皆様のチームワークが実に見事で心地よかったです。
• オンラインはリアル以上に提供する側のチームワークが大切だと、思いました。
• オンラインでのアイスブレイクもよかったですが、リアル定例会もやりたいです
• 楽しかったです。操作に不慣れなところもあったのですが、フォロー頂けて助かりました。
• ジェスチャーゲームおもしろい
• オンラインで熱量を出せる工夫を教えてもらいました。究極の選択は使ってみます
• オンライン苦手なのですが、とても楽しく学べました。
• アイスブレイクという手段の一つに、『ジェスチャー』を持ってくるという発想がすごく勉強になりました!
 頭も体も動かせる、一石二鳥ですっ!
• みなさん、オンラインで苦労されているのだなと共感できました。
• ジェスチャーゲーム面白かったです!体動かすの良いですね
• オンラインの参加人数の割には、たくさん喋れて楽しかったです。相当、アイスはブレイクしたように思います。
• とても面白かったです。距離感の縮め方に使ってみようと思いました。




■壁画作りワーク・スクリーンショット


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