2022年3月度 定例会報告『不確かさを楽しもう ~ポジティブリスクも学ぶリスクマネジメント』北海道支部

日   時: 2022年35日(土)130016:301230受付開始)
場   所: オンライン会議室「ZOOM」   
参 加 者:23名(非会員1名、会員14名、運営8名) ※コーディネーター3名を含む

コーディネーター: 木下紀子(すえ) 沖田泰範(たたま)
テクニカル:板東忍(ばん)
テ ー マ:『不確かさを楽しもう ~ポジティブリスクも学ぶリスクマネジメント』
話題提供者:北海道のPMピープル 北畑紀和 さん

■定例会趣旨(話題提供者からのメッセージ)

この2年あまりTVや新聞、あらゆるところで「リスク」という単語を聞いたのではないでしょうか。

「リスク」って何? と聞かれて正しく答えられるでしょうか。リスクを管理するとはどういうことでしょう。単に危険を避けるということではありません。

プロジェクトマネジメントのスタンダートにPMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)という本があります。今回はPMBOKの内容からワークショップを通してリスクマネジメントの手法を体験していただく内容となります。ゆるく、楽しく実施しますのでお気軽にご参加ください。

■ワーク概要

1)開会、北海道支部の3つの約束の紹介
2)目的、場のルール、スケジュールの説明

3)リスク、課題、問題 違いは説明できますか? 3つの説明

4)事例1:もしも日曜日の夜から北海道に大雪が降ったら(どんなリスクがあるか)

5)体験1:あるプロジェクトマネージャーに任命。どんなイベントを実施する?。どのようなリスクがある?洗い出し

6)リスクをリスクマトリックスで分析 その説明

7)事例1のリスク分析説明

8)体験2:体験1に対するリスク分析を行う

9)リスク対応策 発生可能性と影響度の査定の説明 脅威 好機

10)体験3:体験2のリスク対応策をまとめる

11)体験4:新たな問題発生 そのリスクは想定内・外?

(12) 閉会

■話題提供者(北畑紀和さん)からのコメント

今回はリスクマネジメントのワークショップを実施する機会をいただきありがとうございました。毎日毎日ニュースなどで「リスク」という言葉は聞いていると思いますが、リスクを分析して対応計画を立てるというのはなかなかやってみないと難しいものだと思います。 ワークショップでは架空のお題でしたが、参加した皆さんの想像力が素晴らしくて具体的なイベントの内容やリスクについてリアルに近い考えがまとまったと思います。 プロジェクトを成功させるためのツールがプロジェクトマネジメントですので、リスク以外についても今回の機会を通じてプロジェクトマネジメントに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。お声がけしていただければお話しはいくらでもしますので、気軽に一声をかけてくだい。 ありがとうございました。

■コーディネーターのコメント

木下紀子(すえ)

久しぶりの定員超え...リスクマネジメントへの興味の高さを感じました。 グループワークで、さまざまな視点から話し合うことで見方によってはポジティブな要因になることを体感できたのではないでしょうか!北畑さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました!

沖田泰範(たたま)

リスク、リスクとよく言われますが今回、このようにリスクをしっかり分析して、その分析結果から対応策を考える、全体が論理的で、今まで自分はなんと感覚的に対応してきたのか考えさせられました。とても大きな気づきとても勉強になりました。北畑さんありがとうございました。また、一緒にワークに参加していただきました皆様ありがとうございました。

■アンケート抜粋
Q.定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?感じたこと、学んだことなどをお書きください。

  • リスクの考え方(脅威、好機)、リスクは一度作って終わりではなく都度見直すもの
  • 「リスク」「課題」「問題」という言葉の違い、特に「課題」と「問題」に違いがあることは初めて知りました。また、リスクというとマイナスのものというとらえ方でしたが、脅威→好機につながること(逆もあり)ということを、ワークを通して学ぶことができたと思います。また、様々な意見を上げていくこと・聞くことで、視野が広がりました。
  • オンラインでの話し合いならではの難しさ(リアルでの話し合いに共通することも多いですが)を感じながらの参加でした。基本を振り返って、話し合いを深められるよう一歩ずつ挑戦していきたいと思います。
  • 仕事でリスクに気づいて「ちょっと待って」とストップをかけると、「起きたときに考えればいいのに心配性だな~」という雰囲気になることがありますが、起きたときに考えると手遅れだったり、すこしでも準備しておけばよりよい結果につなげられたはずだったりすることがあると思います。このようにオープンにリスクについて話し合うことは、「考えすぎって言われるかも」と自重してしまう慎重なメンバーの心理的安全性を上げられると思います。今回の新庄監督のいろいろのように、(塩梅は難しいですが、)ありえなさそうだけどもし起きたらを考えるとおもしろいものも混ぜると、リスクについて考えるのが退屈な人にもすこしは楽しんで参加してもらえるかも知れません。

Q.今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?ご自由にご意見をお書きください。

  • 自分の業務におけるリスクマネジメントについて、費用対効果を考えて整理分類してみたいと思います。
  • 脅威および好機のリスクに対する戦略として挙げられた項目(回避、エスカレーションなど)は、実務でリスクマネジメントを行う際に参考にしたいと思います。
  • 現在関わっているプロジェクトに関して、リスクを洗い出し、分析を行って対策を考え、定期的に見直していく。

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