『テーマ3:テロリストとの対話』
2020年9月26日(土)
北とぴあ 第2集会室
永井氏 河野氏(アクセプトインターナショナル)
前田卓也 杉山貴史 小林崇 (以上、FAJ会員)
16名
1名
【概要】
「殺されるといけないから、携帯電話は渡航の度に捨てるんです」
そう語るのは、NPO団体「アクセプト・インターナショナル」代表の永井陽右さん。
「アクセプト・インターナショナル」は紛争地域でテロリストと対話を重ね、
テロリストを社会復帰へ導くプログラムを実践している。
このワークショップでは永井さんに特別にお越しいただき、テロリストとの対話の内容についてお話を伺う。
テロリストを更生させるほどの力がある対話とはいったいどのようなものか?そしてそれの力はどこから生じるのか?
【プログラム】
①アイスブレイク(「アル・シャバーブ」「リアル北斗の拳」などのキーワードをグループで調べるワーク)
②アクセプト・インターナショナルさんの活動説明
③どのような世界で活動しているかがわかるエピソードトーク
(「SIMは毎回変える」「AK-47だと防弾チョッキがほとんど役に立たない」など)
④ロールプレイ2問
・テロリストが「俺ははめられた」と言っている。あなたならそのあとどのような対話をするか?
・テロリストが「おまえはジハードについてどう思う?」と聞いてきた。あなたならそのあとどのような対話をするか?
⑤内容を振り返って、対話においてどのようなポイントが重要かを考え、共有
⑥ファシリテーションを得意とするFAJとしてアクセプトインターナショナルさんの活動を支援するためのアイデアを出す。
「企業研修に使えるのでは?」というのはアクセプトインターナショナルさんも興味深く聞いていた。
【参加者の声】
永井さんの思い人柄が伝わってきてよかったです!
究極の対話で、対話で必要なものが浮き彫りになりました。
究極のファシリテーション実践に触れられた
提供された話題が圧倒的でした。対話のパートもよかったです。
考える時間や質問があり、自分の事として深く考えられた。
【企画側の気づき】
・参加者は自由意志でリアル参加された方でしたので、感染防止に非常に協力的で、企画チームとしては大変有難かった。
・やはり、本当に実践している方の話を聞くと、様々な気付きを得ることができる
・ある程度難しいワークでも、参加者の質が高いととても盛り上がるワークショップになる
・ワーク形式にしてみたものの、登壇者と参加者の間に一定の距離感があったのは否めない。
難しいテーマであればあるほど、情報提供者と参加者の距離を縮める仕掛けが必要と感じた。
その意味でアクセプトインターナショナル側の人がFAJと同じテーブルに入って参加議論する事は意義があったと感じた。
・東京支部としては今年初のリアル開催だったが、広い部屋の確保と換気、検温、物の貸借り禁止など
適切対応で開催することで、感染防止は十分できると実感した。
・FAJとしてアクセプトインターナショナルさんの活動に支援できることは?のワークでは
参加者のファシリテーションスキルや経験を社会にどのように活かせるか?の視点で話合いがなされ、
有意義な時間を過ごせた。このような視点を会員が持つことが重要だと改めて感じた。
前田卓也
2020/9/26