2020年9月定例会4レポート『再考・ファシリテーションの神話 ~ファシリテーターの中立って何だろう?』東京支部

調査研究:東京支部 2020年9月度定例会

テーマ

『テーマ4:再考・ファシリテーションの神話 ~ファシリテーターの中立って何だろう?』

開催日

2020年9月26日(土)

会 場

オンライン開催(Zoom)

講師・ファシリテーター

酒井 麻里(FAJ北海道支部会員)

企画運営担当

西井佐知子(FAJ関西支部会員)
久木野 勉(FAJ東京支部会員)

参加者数(会員)

20名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【概要】
ファシリテーションという言葉が日本で語られるようになって、かれこれ20年。
様々な知見と実践が蓄積されてきたと思います。
今回の定例会では、これまで語られてきた「ファシリテーションの神話」(あるいは定説)について、
みなさんと今一度考えてみたいと思います。

コンテンツとプロセスをどう見立てるかによって、ファシリテーターの対応は変わります。
同時に、場にいる人々をどう捉えるかによっても、選択する行動は変わってくるでしょう。
今回の学びのきっかけを提示するのは、NVC(NonViolent Communication 非暴力コミュニケーション)。
NVCのエッセンスも体験してみます。

【プログラム】
◆チェック・イン
◆再考・ファシリテーションの神話
 ▶ワーク1:神話についての対話
  Martha Lasley が提示している6つの神話について、マグネットテーブルで対話する
  全体共有
 ▶ワーク2:ファシリテーターの中立についての対話
  4人グループで対話する
  全体での共有
◆新しいメガネで観る
 NVCの概要レクチャ
 ▶ワーク3:新しい聴き方 "共感"
  ペアでNVCの共感的に話く聴く
◆全体でのディスカッション
  オーセンティックファシリテーションの概要レクチャ
◆まとめ
◆チェック・アウト

【参加者の声】
◆プログラムの構成、内容について、よかった点や改善点、お気づきの点がありましたらお聞かせください。
・少人数で実践できたのが良かった
・NVCという切り口で中立を読み解くアプローチ
・NVCって何なのか、なんとなく判って良かった
・まりさんの進行の運びが心地よかったです
・よく準備されていたと思いました。
・会員か非会員かを名乗らせるのは非会員の方が萎縮してしまうリスクもあったと思います
・Google Slideのシェアの仕方など細かいところに改善の余地はあったと思いますが、全体として、
 ゆったりした雰囲気で進行してしました。まりさんありがとう。
・スタッフとmfが連携していたのでしょうか?
 チャットにかくかかない、ブレイクの時間、共有、などで、時間くってたように思います。
 時間が押したときに、チャットに書いて全部読み上げていくのは、
 全員の意見がとりあげられるわりに時間が短くてすむのはよいと思いました。
・進行がスムーズでよどみなく、わかりやすかった。
・落ち着いた進行で大変、安心して学べました。
・すごく気づき、深く考えるものが多かったです。
・終わりがちょっと説教くさかった。もう少し楽しさやahaがあると...
・メモがあって、それをもとに発表ができた。他のグループの様子も見れる。

◆特に、学んだこと、今後に活かしたいと思われたことは何でしたか?
・出だしの全体設計を共有することの大切さ
・感情の言語化
・何かに活かせる気がしています
・「オーセンティックF」を知り、考えるきっかけとなりました。
・NVCの枠組みを知ることができました。
・感情での接し方に対して参考になりました。
・自分なりに少し考えてみたい
・NVCは名前だけしか聞いた事なかったので、中身が少し知れてよかったです。
 割と、今までダイレクトに、ニーズに注目してみていました。
 少し混同していた部分もあるかなと思いました。分けて、見てみることを気をつけます。
・NVCを実戦して広めること
・NVCについてもっと知りたくなりました。
・ファシリテータとしての姿勢として、本当に本音や意図にまでたどり着こうとする意志が必要だという点に気付けました。
・職場では、圧力がかかる場面が多くありますがそんな時中立であることが場に大きく影響することなど。

【企画側の気づき】
・NVCの手法を使った共感的聴き方はファシリテーターのスキル強化に活用できそうである。
・ファシリテーターの中立性についての理解は様々であり、FAJ会員間でもあまり語れていない話題であった。
 今後も対話を継続することで各自のファシリテーションの深化に役立てることができるのではないか。

報告者

久木野 勉

報告日

2020/9/27