2020年8月定例会調査レポート『※全2回シリーズ』東京支部

定例会8月調査.png調査研究:東京支部 2020年8月度定例会※全2回シリーズ

テーマ

事業内容】 東京支部8月定例会 ※全2回シリーズ
テーマ名
VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第2弾 
[1日目]PBLを通して考えよう!今の時代に求められる教育とファシリテーション」
【開催日】2020年8月22日(土曜)
会場】Zoom
講師・ファシリテーター
小林誠司(ミライプラス代表)
岡佑夏(Loohcs高等学院 事務局長)
企画運営担当
永野直樹、早川聡、菊田磨美、立花浩司、松隈佑樹、鈴りちえ(以上FAJ会員)
参加者数(会員)
8/22 39名(申し込み 58名)
参加者数(一般・見学)
8/22 8名 (申し込み8名)
本テーマの主目的・検証したかったこと】
PBL(Project Based Learning;プロジェクト学習)を知ることによって、学びの
ファシリテーションはどうあるべきかを考える
主目的・検証したかったことについての実施結果】
   
実施内容(非参加者にもわかるように)】
(1)ドキュメンタリー映画「Most Likely to Suceed(以下、MLTS)」視聴(事前課題)
(2)4人の教師にフォーカスした内容の解説とそこにみるファシリテーション議論(8/22)
(3)High Tech High International(以下、HTH)の実際紹介(1年間留学時)(8/22)
(4)学びのファシリテーションに関する対話(8/22)
【企画側の気づき】
  ・コロナ禍の判断で上映会を断念。各自WEBでの事前視聴としたため、参加者により、視聴
   の有無やタイムラグがあり、話題提供への理解度や、対話の充実度に差はみられた。
  ・岡氏のHTHでの体験談は、話題提供にリアリティが加わり、大変好評であった。
  ・MLTSはHTHの強烈な印象もあり、「学校教育」に目が行きがちだが、全ての人に
   って「学び」というのは継続していくべき時代であり、その「学び」をファシリテ
   トすることに紐付けることが出来れば自分事になっていく、そのような流れに繋がっ
   ていくと良いと思う。(小林氏)
  ・事前視聴の時の注目するポイントを指示しておけば、もっとファシリテーターとして
   の先生を観察できた
  ・映画を事前視聴するときに、事前に視聴観点を伝えたほうが良かった(ワークショップで
   初めて気づいた人が多かった)
【参加者の声】
▼プログラムの内容
・HTHでやっている内容特に教員側の具体的なイメージができたことがよかった。
・全体の流れが良かったので、違和感なく参加できた
・興味が湧いていた内容だったので、集中して内容を拝聴することができました。
・岡さんの体験談を聞けて、HTHの理解が深まりました。
・映画とも合わせて、教育へファシリテーションを活かすヒントになりました。
・話し合いの時間の長さが適切。よい話し合いができた。
・グループワークの回数も時間も問いもちょうど良かった。
・進行がとってもスムースだった。
▼学んだこと
・場面がちがっていてもファシリテーターとしての役割は同じということ
・HTHの先生たちの姿勢は学校に限られたものではないと思いました。
・PBLが広がっていく過渡期における学びの場づくり、コロナ禍における学びの場づくりに
ついて考える参考にしたいと思いました。
・ファシリテーションとどう関係しているのかと思ったが、教育者としてファシリテーション
を重視している、ということは気づきだった。
・ファシリテーターとしての距離感(信じて見守る、「ガードレール」的にサポートする)
・失敗を許すマインドセット
・グロースマインドセットを持って進みたい。
・他者の学びを支援するためにはグロースマインドセットが欠かせない。このマインドセット
があれば信じて待てる。
・振り返りの重要性、待つということ
・自分が研究・実践していることへの自信につながった。
・PBLの実施に役立てていきたいと思います。
・自発的になる育成の場をつくりたいと感じました。自分の振り返りをしっかりしましょう
・多世代共創でのワークショップからプロジェクトが生まれて多世代でPBLができるような
仕組みを考えてみたいと思いました。
▼改善点
・グループワークになったときの進行には工夫が必要だと思う。
・問いはもう少し絞られていたほうが話しやすかったかなと思いました。
ブレイクアウトルームに耳だけ参加の方がいるのは、ちょっと違和感があった。
・教育関係者以外の参加者はゴールがどこにあるのか、迷子になっていた。
・Q&Aの時間が長すぎたかもしれないと感じました。なんでも聞いて「正解」らしきもの
つかもうとするのは、学生のマインドと変わらない。
【写真添付(写っている人に了解がとれているもの)】
テーマ名
VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第2弾 
 [2日目]PBLを通して考えよう!今の時代に求められる教育とファシリテーション」
【開催日】
2020年9月5日(土)
【会場】
Zoom
【※講師・ファシリテーター】
登壇者:伊藤恵(公立はこだて未来大学准教授)
ファシリテーター:永野 直樹(FAJ東京支部副支部長)
企画運営担当(「氏名(所属)」形式で)
永野直樹、早川聡、菊田磨美、立花浩司、松隈佑樹、鈴りちえ(以上FAJ会員)
参加者数(会員)
9/5 27名(申し込み 58名)
参加者数(一般・見学)
9/5 8名 (申し込み 8名)
本テーマの主目的・検証したかったこと】
PBL(Project Based Learning;プロジェクト学習)を知ることによって、学びの
ファシリテーションはどうあるべきかを考える
主目的・検証したかったことについての実施結果】
参加者は、より具体的にPBLとは何か、国内での実践例、取り組みを知ることができ、
  新しい学びの可能性と、ファシリテーションについての考えが深まったと思われる。
実施内容(非参加者にもわかるように)】
(1)話題提供1:公立はこだて未来大学とPBL(プロジェクト学習)
(2)対話1:話を聞いて感じたこと、質問したいことを話し合う
(3)話題提供2:PBLの広がり・コロナ禍におけるPBL
(4)パネルディスカッション(参加者からの質疑応答中心)
(5)対話2:ファシリテーターとして学びの場でできることは?
【企画側の気づき】
  ・PBLに関心のある人や実践者の参加者が何人かおられて、その方々には好評だった一方、
   領域の狭さを感じられたために申込者が相対的に少なかった
【参加者の声】
▼プログラムの内容
・未来大学の現場の先生のお話を聞けてよかった
・伊藤先生のプレゼンシートを共有いただけたので、前のページを見返したりできてとても助かりました。
・すべての質問に答えていただきありがとうございました。また、一回目の質問にも文字で答えていただき、ありがとうございました。
▼学んだこと
・ファシリテーションの新しいカタチを学ぶことができた。
・実際に大学でPBL授業を行っている事例が知れたこと
・ひとり一人の積極性を高めるための行動
・ブレイクアウトルームのメンバーに自分の考えを伝えたところ、共感いただいた。自分の考えに自信をもって、突き進んでいいと勇気づけられた。
・ファシリテーターとして教育に関われることは、いかに学習者から気づきを引き出せるかの問いをいいタイミングで投げかけられるかということではないかと思いました。その場にふさわしい問いをなげかけられるようになりたいです。
・解答のないテーマをどう課題解決していくかの手法として興味深い
・若者とシニアでpiieceプロジェクトを実施しているが、PBL授業の形式でに若者ととシニアの出会いの場をつくれたらと思った。若者とシニアとのワークショップは年何回か行っているが、そこから本格的にプロジェクトが起ち上がりアイデアがカタチになるような仕組みを考えたいと思った。
・第1回のPBLと未来大学のPBLのギャップが大きかった。
・日本の教育の限界なのか、手段が目的化しているような気もした。日本社会、教育界、親、大人全体に、ハイテクハイのような根本的な疑問・哲学が必要なのでは、とあらためて思いました。
▼改善点
・声が小さく、聞き取りにくいところがありました。
・内容が大学案内に留まっており、深い話を聴くことができなかった。デザイン思考でこのセミナーをプロセスデザインしたのか疑問。登壇者に質問しても深みがない返答が残念だった。
・少しお話の時間が長かった(量が多かった)ようにも感じました。
PBLが大学にもたらしつつある変化について、もう少し聞きたかった。