2021年5月定例会1レポート『やってみて・考える安心の場づくり ~書籍「オンラインでもアイスブレイク!」を携えて~』東京支部

調査研究:東京支部 2021年5月度定例会

テーマ1 やってみて・考える安心の場づくり
~書籍「オンラインでもアイスブレイク!」を携えて~

開催日

2021年5月22日(土)

会 場

オンライン

講師

尾上昌毅(FAJ会員)

企画運営担当

浦山絵里、尾上昌毅、吉田聖美、東憲治(以上、FAJ会員) 4名

【友情出演】
青木将幸(青木将幸ファシリテーター事務所)

参加者数(会員)

16名

一般・見学者数

3名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【※本テーマの主目的・検証したかったこと】
・アイスブレイクは単体のアクティビティーとしての存在価値はあるのか?
・アイスブレイクの本来の目的とは何か?

【※主目的・検証したかったことについての実施結果】
・アイスブレイクは目的があってこそ価値があるアクティビティーで、プログラムデザインの一つであることが分かった。
・アイスブレイクは場づくり活かすことが本来のいみで、アイスは起承転結どこにでも存在する。
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【※実施内容(非参加者にもわかるように)】
皆さんは、アイスブレイクってご存じですよね。
FAJのホームページには、「アイスブレイク(アイスブレーク)とは、人と人のわだかまりを解いたり、 話し合うきっかけをつくるためのちょっとしたゲームやクイズ、運動などのことです。
    
初対面の場面だけではなく、ちょうどスポーツにおける柔軟体操のように、心をやわらかくして、 会議などの席で人の話をよく聴く手助けもしてくれます。
     
ばかばかしいものやちょっと恥ずかしいもの、人を知るきっかけになるもの、それとなく何かを悟らせてくれるものなど、 いろいろなアイスブレイクがあります」と記載しています。
     
とはいえ、「アイスブレイク」は単体のアクティビティーでなく、目的があっての生きるものと思います。
そこには必ず目的があり、またその場(今ここ)に置かれてフイットしたときに効果を発揮するものです。
         
そこで、このワークショップでは、そもそもアイスブレイクはどんな目的でプログラムに組み入れているのか?
また、どんな状況を生み出すために、特定のアクティビティを選択するのか?を共に考えたいと思います。
コロナ禍の状況で、「リアルからオンラインへ」という環境変化が起こり、オンラインで集う場面が多くなっています。
リアルの場とオンラインの場では、アイスブレイクの目的も異なるところがあるかもしれません。
       
皆で、オンラインのアイスブレイクを自ら実施する体験や受ける体験をしながら振り返り、私にとってのアイスブレイクは何を大事に
するか皆で考えました。

【プログラム】
・オリエンテーション(OARR)
・全員が書籍のアイスブレイクをやってみる
・プログラムに合ったアイスブレイクを自分たちで考えて実施
・体験からアイスブレイクのキモを考える
・振り返り     

【参加者の声】
・アイスブレイクは必要最低限で
・直近のワークショップのデザインに具体的なイメージが湧いた。
・それぞれの特徴を踏まえたうえで、アイスプレイクやプログラムの企画を練る難しさを実感
アイスブレイクが技法先行、作業型にならないで、目的・次のワークに繋げるための準備運動であることが、しっかりと自分の中に腑に落ちました。みなさんのファシリテーションもとても勉強になりました。ありがとうございました!
・成功は参加者のもの、失敗は自分のもの
・いろいろなアイスブレイクを試せて楽しかった。
・意図をもってやることが大事。
・マーキーが入って場が変わった。泣きそうになるほど自分自身と向き合う時間ができた。アイスブレイクに限らず、何のために場があるのか?本質的なところが大事だと思いました。
・マーキーさんのお話は、アイスブレイクについてにとどまらず、ファシリテーターのあり方についてとても重要なお話だったと思う。
ありがたや。
・参加者同士をつなぐアイスブレイクについて聞きたっかった。
・ますますアイスブレイクに興味が出てきました。
・今日はありがとうございました。演習の部分で、会の目的、ゴールを意識したアイスブレイクが大切なことを強く感じました。
・また、ふぁ・ファシリテーターの深さ、真剣さを前面に出すことも、週掛けから実践します。
・温度感とリズム、テンポが重要
・いろいろな観点から、アイスブレイクについて考えることができました。何のためのアイスブレイクなのか、、、もっと考えていこうと思いました。
・アイスブレイクについてのみ4時間も考えたことは初めてで有意義でした。最後にマーキーさんのお話で、それまで考えていたことがいったん壊されて、考えることが多く、深い気づきがありました。まだ言語化できていないのですが。。
・参加して、運営して下さった方たちのようなファシリテーターの動きをできるようになりたいと思いました。やることが目的化しないよう気をつけます。
・アイスブレイクの奥深さに触れた気持ちです
・来ている参加者の想いを考え寄り添って、声掛け・活動することがどんなときにも大切だと気付かされた。アイスブレイクを活動の中で大切にしたい!と思った。チェックイン以外でもお互いのことが深くることができることに気づいた
・青木さんのインパクトがでかい。全体を見るようにしてアイスブレークをやること自体にこだわりすぎないようにしようと思います。


【企画側の気づき】
・同じアイスブレイクでもする人が違うとアイスブレイクに違い出る
・アイスブレイクのアクティビティーを繋げて、違うアクティビティーができる。
・アイスブレイクは、単体のアクティビティーでなく場づくりに生かすもの
・4種類のプログラムを4チームでしたが、チーム同士で共有して学びに活かすには、2種類のプログラムを4チームでした方が学びになったのではと思う。
・アイスブレイクをとにかく体験してみる
→自分でやってみることに加え、アイスブレイクの参加者目線でも気づきがあった。
・マーキーからのアイスブレイクをあえてやらない、との話、アイスブレイクについて自分たちでとことん考えた後なので腑に落ちる感があり、やってみる→考える→どんでん返しから本質に気付く的な流れはプログラム構成として良かった。

やってみて、改めてアイスブレイクの持つ多様な面に気づいた。その、どこを掘るかによって、定例会もいくつかのバリエーションができるかもしれない。
●「オンラインでの」ということに注目し、対面で行う場合と比較する形で定例会を組み立てることも(やろうと思えば)できる。
●アイスブレイクの後にある本テーマ部分とどう連続性を持たせるのかという、本テーマとの関連性・連続性を追求するアプローチもできる
●アイスブレイクの動作指示(インストラクション)を、参加者にわかりやすい、迷わせない、簡潔にする、という伝達レベルでの追及法もある
●参加者の属性や本テーマなどをもとに、(未来に起こる)その場がどんな場になるのかを読んで、そこに適するアイスブレイクを考える、という「場との適合性」に力点を置くやり方が(当然)ある
●一般的に行われる会議やワークショップ冒頭部分での使い方以外に、休憩明け、ブレイクアウトルームから戻ってきた時、(書籍にあった)解散時など、
タイミングを変えたアイスブレイクの利用法や効果を考えることもできる
まだまだ奥深い、アイスブレイク恐るべし、である

・場づくりの基本なのと、まだ関わりあっていない時から始まること。
・アイスブレイクという文脈で考えると、始まりの場づくりだけではなく、様々な場面でも必要になるし。
ある意味、アイスメイクというか・・
・マーキーの最後にやってくれたちょっと場を締めたり、ぐっとテーマに引き寄せる意図合わせ、場のスタートラインの作り方、レディネスの場づくりという点で、がみさんのいう通り、いろいろな応用編も考えられそう!

報告者

東 憲治

報告日

2021/05/30