2022年11月定例会レポート2『人のふるまいの違いを知りファシリテーションスキルを高めよう~エニアグラムタイプの効果的活用とは~』東京支部

調査研究:東京支部 2022年11月度定例会

テーマ

開催日

2022年 11月26日(土)

会 場

葛飾シンフォニーヒルズ

講師・ファシリテーター

中島 美暁、北川 亜紀(FAJ会員) 2名

企画運営担当

田代翼(以上、FAJ会員) 名

参加者数(会員)

8名

一般・見学者数

0名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【※本テーマの主目的・検証したかったこと】
エニアグラムの知恵を活用して、「人のふるまいの違い」を知り、ファシリテーションスキル向上へ活用の可能性を、参加してくれたメンバーとともに検証したいと考えた。


【※主目的・検証したかったことについての実施結果】
下記のような「エニアグラムを活用したファシリテーション」のアイデアが提示された。
*エニアグラムで事前準備して不安を軽くすることができる
*エニアグラムでメンバーの発言の意図を理解してファシリテーションできる。お互いを思いやることができる
*チェックインで各自の「「大事にしているもの」をシェアすることでエニアグラムタイプを想像する
*自分のエニアグラムタイプを知ることで、ファシリテーターとして反応しすぎないようにする。自分のありかたを追求する。
*エニアグラムを意識した「ルール」「場づくり」を考えてみたいただ、下記のような懸念点も提示された
*相手のタイプがわからないときにどうすればよいか? →「大事にしていること」をチェックインでシェアすると、タイプを想像できるかも。  カードで選んでシェアするというのはどう?
*型にはめられると思ってしまうと居心地が悪くなる
*エニアグラムでお互いを見あうことが困難な文化の場もありそう。


【※実施内容(非参加者にもわかるように)】
*チェックイン*タイプ診断*タイプに分かれて話す 「自分の性格」
*9つの性格タイプ解説*タイプをシャッフルしたグループに分かれて、ファシリテーションの戦略を考える (エニアグラムによりお互いの性格を共有して、ファシリテーションを行う際にどのようにすればお互いに話しやすいか、ポイントを検討する)
*グループで話し合いの体験をする
*話し合いを振り返る(事前に考えた戦略があることで、活かせたこと、他に考えておきたかった事、など)
*全体で検討「エニアグラムのタイプの違いを意識したファシリテーションとは?」
*チェックアウト(学び、気づきのシェア)

【参加者の声】
*精度の高い人物カテゴライズが手に入ったので、ぜひFとしての場にたつとき、プログラムを作るときに役立てたい。
*多様性を9タイプに分類することで思考が明確になり、場の「読み」が深まる
*場に起こる自分の反応がわかることで、状況を客観的に見られる*対象者、組織風土にあったファシリテーションの設計に有効だと感じた。
*客観視しやすくなるためのツールとして活用できる。(ただし頼りすぎず)
*チェックイン時に「このテーマに対する考え方(思い)のカードで、タイプを探るというのは面白いと感じた。
*今日の話し合いでは「タイプ〇の成分強め」ぐらいのことがわかるのがよいのでは。
*「今日の話し合いで大切にしたいことカード」を作って試したい。
*いろいろなタイプの人と対話できて学びが深まりました。
*分類、名前をつけることで手に取りやすくなる。エニアがあることもすべてお互いを大切にすることなんだなと気づいた。
*自分の不健全な部分がファシリにでてきたら、「あ、自分は疲れているんだな」というシグナルにも使えそうだと感じた。


【企画側の気づき】
*今回の参加メンバーはファシリテーションに長けた方が多く、また、エニアグラムについての理解もある程度お 持ち の方もいらしたこともあり、深い検証ができたと思う。
エニアグラムで「型にはめて人や場を見てしまう」ということは避けなければならないと思いつつ、「見立てができる」「準備ができる」という効果はあると感じた。
個人的には、いつもいろいろな場をご一緒  しているFAJのメンバーのタイプが知れたことが有意  義だったし、今表立って活動しているメンバーのタイプは偏っているのかもしれない、というのも発見だった。

【アンケート】<よかった点や改善点、お気づきの点>

*エニアグラムの新しい視点と使い方に興味が湧いた。

*『エニアグラム』のイメージが、 良い意 味で変わった。ファシリテーションに『エニアグラム』を取り入れ、それを実際に体験することができたので、理解が深まった。
*期待以上の気づきや、エニアグラム✕ファシリテーションの可能性について考える機会に恵まれた


<特に、学んだこと、今後に活かしたいと思われたこと>
*エニアグラムを使う人間のタイプによって、見えるものや有益性が違ってくることがわかった。
*エニアグラムを知らない他者に関してどうこうすることは、今現在 の学びでは不足しているが、自分のことに関しては、エニアグラムを用いた客観視やメタ認知ができるのではないかと
思っている。ファシリテーションへの活用方法としては、自分がファシリテーターの時に、『配慮してほしい事カード』のようなものを、チェックリスト形式 でもいいので事前に提出してもらい、
自分の手元資料として置いておくことが考えられた。また、少人数であれば、アイスブレイクでそのことをみんなでやってもいいのかもしれないと思った。
*タイプごとに強みや大切にしている点が異なることを実感できたことはファシリテートする上で役立ちます。

報告者

中島 美暁、北川 亜紀(FAJ会員)

報告日

2023/1/10