2023年4月定例会レポート『人類学のフィールドワークに学ぶ「ファシリテーターの自己認知」』東京支部

調査研究:東京支部 2023年4月度定例会

テーマ

開催日

 2023年 4月22日(土)10:00~16:30

会 場

 北とぴあ 901会議室

講師・ファシリテーター

 ゲスト:比嘉夏子(合同会社メッシュワーク 共同創業者)
 ファシリテーター:山崎努(FAJ会員)

企画運営担当

 宍倉一起、岡本久義、立花浩司、永野直樹(以上、FAJ会員)4名

参加者数(会員)

 23名(欠席者1名を除く)

一般・見学者数

 なし

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【プログラム】
1.参加者自己紹介
2.レクチャー1 「参与しながら観察するとは」
3.ワーク1   「場に参与するとは?」
4.全体共有   グループワークの全体共有とディスカッション
5.ガイダンス  フィールドワークのガイダンス
6.昼食とフィールドワーク 
7.ワーク2     ①フィールドワーク内容のふりかえり 
            ②「場に参与するとは?」 ディスカッション
8.グループワークの全体共有とディスカッション
9.レクチャー2 自己と他者の関わりを捉える
10.全体共有

【参加者の声】
■よかった点や改善点、気づいた点
・参与観察について学べた
・参与観察という初めての概念を聞き、体験する中で自身の現場に活かせる様々な気づきがあった。
・思考を深められた
・ファシリテーターの振る舞いについてもう少し深めたかったです
・フィールドノートから更に先、どう活かしていくのか。も勉強したい
・学びと実践のバランスがよく、たくさん気づきがありました
・フィールド時間があるように感じて始めたが、いっぱいいっぱいであった
・実際に外で観察して、フィールドノートを書く体験がてきて良かったです
・ゆったりとした流れで,実際にフィールドワークが体験でき、グループワーク→共有→レクチャーの流れで、理解が深まって、よかった

■学んだこと、今後に活かしたいと思ったこと
・フィールドノートの実践
・他者理解と自己認識が進むことを実感できました
・参与観察の価値についてファシリテーションへの生かし方のヒントが得られたこと
・日常でも、ファシリテーターとしても小さな違和感を大事にして面白がりたい
・人類学という 学問を知れた
・自分も知らずに参与観察を行っていた
・参与観察時の 場に与える自分の影響を感じることが ファシリテーション時の場に与える自分の影響を感じとる ソナー が 近い感覚があった
・相手を観察する時 自分を知る感覚
・普段の生活で観察って本当にしてないんだなと感じました。また、他の人の気づきになる情報量かわある文書は難しい
・主観の効能がわかりました
・講師がこの参与観察をどうビジネスに活かしているかと、ファシリテーターが消えるときについて 知りたかった
・「ファシリテーターが消える」というスタッフからの投げかけを、ゲストとともに謎解きしたのが新鮮でした

■取り上げてほしいテーマや招待したい外部の話題提供者
・対話
・比嘉さんのような人、いいな!

■定例会企画・運営全体について
・とても楽しく、あっという間でした。今夜ゆっくり咀嚼して、自分の中で言語化してみたいと思います。
・ワークの性格上仕方がなかったのだと思いますが、今月は1テーマしかないので参加者を増やすか、別テーマを設けていただければ良かったかなと思います。

【企画側の気付き】
・「場での存在を消す」ことはできなくても、『存在を常に意識する』ことによって場に与える影響を最小限にすることの可能性が感じられた。
・場に影響を与えていることを常に意識することによって(=『存在を常に意識する』)、場と一体化している自分を認識できるのではないかと感じた。
・その結果、場の変化に応じて柔軟な対応(臨機応変)できるようになるのではないかという気づきを得ることができた。

報告者

 山崎努

報告日

 2023/05/08