2009年度02月定例会 1.対立を楽しむ議論の進め方 〜TOC対立解消図を活用したファシリテーション〜東京支部

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テーマ1:「『対立を楽しむ議論の進め方 〜TOC対立解消図を活用したファシリテーション〜』」
日時: 2009年2月28日(土) 13:00〜17:20
場所: NOMA 2階
参加人数: 82名
ファシリテーター: 西原 隆, 小笠原 剛, 小林 亮, 普天間 敏, 奥田 和弘
スタッフ: 上村 健一, 松尾 貴寛
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【概要】

FAJ会員、西原さんの企画提供により実現した例会です。

エリヤフ・ゴールドラットが提唱する「制約条件の理論(TOC)」の思考プロセスは、
強力なファシリテーションツールとして利用することが出来ます。
その中の対立解消図を取り上げて、対立解消のファシリテーションツールとして学び、
体験するワークショップを開催しました。

このワークショップ自体は関西FAJ定例会、
ファシリテーションフォーラム2007と実施してきたものです。

【プログラム】

1.TOCの紹介と、取り上げるテーマ選択( 1時間 )

・今回取り上げるTOCについてのプレゼン
・ワークショップの題材につかうテーマの選択


2.対立解消図の紹介とワークショップ( 3時間 )

・対立解消図の説明とワークショップの手順説明
・対立解消図の作成


3.発表とまとめ( 1時間 )

・各チームが作成した対立解消図の発表
・講師によるまとめのプレゼン


4.振り返りとエンディング( 20分 )

・ペーパーワークによる振り返り
・エンディング

【内容】


1.TOCの紹介と取り上げるテーマ選択

1-1. 西原さんから、TOCについてのプレゼン。

TOCと、西原さんご自身の紹介をプレゼンしていただきました。

1-2. テーマ決め

参加者個々人が持つジレンマを上げてもらい、
その中から投票で上位のものをテーマとして決定しました。

選択されたテーマは、例えば以下のようなものでした。
・家族にFAJの活動が理解してもらえない
・従業員のモチベーションをUPしたい
・ミーティングの出席率が良くない

やりたいテーマごとに着席しなおして、ワークショップへと続きます。

2. 対立解消図の紹介とワークショップ

2-1. 対立解消図の紹介と、作成方法の指示

対立解消図の紹介をプレゼンで行い、
作成方法の説明を挟みながらのワークが進行しました。

2-2. 対立解消図の作成

テーマの発案者から、実際の状況をヒアリングしながら
グループごとに対立解消図の作成を進めて行きました。

詰まっているグループに対しては、
企画メンバーにより個別にフォローが入っていました。

3. 発表とまとめ

3-1.発表

各グループが作成した対立解消図を順番に発表していただきました。
対立解消図が完成したところ、解決策までたどり着けたところと進捗は様々だったが、
出来ているものをベースにして発表していただきました。

一通り発表が終わったところで、質疑応答を行いました。

3-2.まとめ

西原さんにより、思考プロセスの他のツールの紹介と、
今日のまとめとしてのお話がありました。

4.振り返りとエンディング


4-1.振り返り

「今日学んだことで、どんなサクセスストーリーを描くことが出来るか?」という
ペーパーワークに取り組んでいただき、その結果をグループごとに共有していただきました。


4-2. エンディング

スタッフを再度紹介してエンディングとしました。
この後、アンケートの配布と各種告知を実施しました。

【アンケートより】

TOCに興味を持ってくれた参加者が圧倒的に多く、企画の目標は達成されたと言えよう。
全体的に好感を持ったという意見が多い。

・スタッフの介入で助かったという意見が多数ある一方、煩わしかったという意見も有った。
・後半に休憩を取ることが出来無かったという意見が複数見られた。
( ワーク中に、自由に取ることは出来たのだが )

そのほか、いくつかピックアップします

・西原さんの声が良かった
・TOCで恋愛を考えるところが面白かった
・他責ではなく、自責から考え始める

 

【スタッフ所感】

・TOCに興味を持ってくれた方がたくさん居てくれて嬉しい限り。
この後は、参加できなかった人も、参加できた人も、TOCの全体像に触れて欲しい。
TOCの根っこにある考えに触れてもらいたい、と思います。

・教室内のテーブルをグループ化するために、配布する模造紙のカラーを統一したせいで
色による効果( 青・緑・黄色 )が出てしまったように思う。

・序盤に書き込まれたPostitを模造紙の上に残しっぱなしにしている所ほど
難航していたように思う。書き出すことも大事だけど、
消すことも大事だと改めて思いました。

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