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■テーマ3 『トコトン使い倒すアイスブレイク@東京支部定例会』
■日時 2009年6月27日(土)13:00〜17:00
■場所 品川スポーツヒルズ
■参加者 71名(うちスタッフ5名、見学者9名を含む)
■話題提供者 : 加留部 貴行(FAJ会員)
■企画運営スタッフ : 知花紀子、室谷恵美、高橋哲雄、喜多豊(記録)(以上、FAJ会員)
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◆概要
アイスブレイクといえば、参加者や自分自身の緊張をほぐしていくためのもの。目的にあわせて使いこなせるよう、アイスブレイクを因数分解してトコトン使い倒す術を考える。
◆内容
○13:00〜 オープニング
・「アイスブレイク8番勝負」を行い、身体で感じていただくところから始めます。
○13:10〜
【1】手挙げアンケート
・「東京から来た人」「東京以外から来た人」などの質問をして、該当する人に手をあげてもらう。
○13:12〜
【2】人間マトリクス
・まず、「FAJとのかかわりの深さ(深い⇔浅い)」と「今の気分(落ち着いている⇔ドキドキしている)」などと縦軸と横軸を決める。
・会場のフロア上に縦軸と横軸を仮想して、該当する位置に移動してもらう。
・近い位置に立った人と会話してもらう。
○13:15〜
【3】隣人の証言
・全員で大きな輪をつくり、両隣の人とそれぞれ話し込まない程度に自己紹介をしてもらう(1回目)。
・両サイドの人が全く違う人になるように、輪を組み替え、自己紹介(2回目)。これを3回目、4回目と繰り返し、結局、8人と挨拶をした状態にする。
・1回目の輪に戻って再会を祝して両隣の人と握手。これを2回目の輪、3回目の輪、4回目の輪で繰り返し行う。
○13:30〜
【4】めかくしマスゲーム
・3つの輪に分かれる。ひとつの輪が20名程度。それぞれの輪で手をつなぐ。
・全員が目をつむり、手をつないだ状態で声を掛け合いながら長方形をつくる。
○13:45〜
【5】ラインナップ(バースデーラインナップ)
・全員で、誕生日順(月日のみ)に並んで時計回りの輪をつくってもらう。どこからスタートかの指示なし、声出しOK。
・輪ができあがったら、全員が順に「○月○日生まれ。○○から来た○○です」と挨拶していく。
・1月から順に、それぞれの月に生まれた人たちに手をあげていってもらう。
・まもなく誕生日が来る人を確認し、みんなで拍手。
・全員の番号が決まるように、一人一つずつ、順番に番号をいっていく。1〜10を繰り返す。同じ番号の人で集まり、グループをつくる。計10グループ。
○13:55〜
【6】流れ星
・一人1枚ずつA4の紙を持つ、指示に従い、以下の順番で各々絵を描いていく。
・流れ星→月→木→家→自分→右上に名前(フルネーム)
・グループ内で見せ合ってもらう。
・それぞれの絵を見てもらいながら、以下の点を確認していく。
・流れ星の数と向き→月の形(満月、半月、三日月)→木の形(とがった、まるい、葉の量、花や実の有無など)→家の形(屋根、窓、ドア、エントツなど)→自分のいる場所(家の中、木の横、星の上、月の上など)→名前の書き方(ニックネーム、ひらがな、漢字、縦書き、横書き、左上に書いた人など)
○14:05〜
【7】ワンワード(ひとこと自己紹介)
・2枚目のA4の紙を四つ折りにする。
・紙の4箇所にそれぞれ「名前」「どこから」「ニックネーム」「自分を動物に例えると」を書いてもらう。書いたものを使って、グループ内で自己紹介。
○14:15〜
【8】トレード
・グループ内からトレード要員を一人出す。ただし、「ジャンケン」「指名」「くじ引き」「立候補」による決定は禁止。納得のいく理由を見つけて、要員を決めてください。15分で。
○14:30〜 休憩
○14:40〜 解説&グループ分け
・「アイスブレイク8番勝負」のそれぞれについての解説
・個人で、8つのうち一番関心をもった一つを選んでもらう。結果は以下のとおり。
・【1】0グループ、【4】3グループ、【8】2グループ、その他は各1グループ。計10グループに分かれる。
○14:50〜 グループワーク(約60分)
・グループごとに選んだアイスブレイクの手法(○○)について、「○○とは何か?」について議論してもらう。たとえば、「何が起こったのか?」「何を感じたか?」「いろいろな目線で」「強みや弱み」について。
・さらに、「○○とは何か?」を明らかにしたうえで、「さて、どのように使っていきましょう」について議論してもらう。
○16:00〜 共有の時間
・他グループの議論の結果を見て回ってもらう。
○16:30〜 加留部さんからの意図開き
・アイスブレイクを分類すると、大きくは3つ。「紹介系」「ほぐし系(体を動かす系)」「悟り系(気づき系)」。それぞれの手法の中に、これらの要素が混じり合っている。
・それぞれの手法について。
【1】年配の方も手ぐらいなら挙げてくれるのでは。これもアイスブレイク。
【2】軸の持ち方がポイント。次に来るワークの前振りにも使える。
【3】身一つでできるアイスブレイク。20人くらいいれば年代など関係なくできる。
【4】作ってもらう形は、正方形でも、二等辺三角形でもいい。声を掛け合って、お互いを意識し合わないと狙った形にならない。
【5】結果的に参加者が輪になるため、続けてグループ分けをよく行う。
【6】書いたことによって多様性を確認し合うことができる。
【7】自己紹介といえば名前と所属くらいは出るが、3つ目と4つ目に何をいってもらうかがポイント。話ベタの人にとっては話しやすさ(お題)を提供し、話好きの人が話しすぎないようにすることもできる。
【8】4つの禁じ手は日本でよく使われる意思決定方法。これを禁じることにより、話し合いが始まる。また、トレードというのがポイント。トレードという言葉をどうとらえるかで、前向きな議論にも後ろ向きな議論にもなる。不思議と、トレードを出すといわれた瞬間に、グループ内の帰属意識が高まる。
・今日は8つを紹介したが、アイスブレイクのマニアにならずに、限られた手法を目的に合わせていかに使いこなし、使い倒すかを考えていただきたい。
・たとえば、初対面向きもあれば、よく知っている者同士向きもある。途中や最後で遣ったほうがいいこともあるかもしれない。
・自分が感じたことを大切にし、一つ一つを目的に合わせて使っていただきたい。意図を持っていないと、参加者が戸惑ってしまい、逆にアイスメイクにもなる可能性がある。
○16:50〜 近くの人たちと数名のグループをつくって、今日を振り返る
○17:00〜17:05 クロージング
以上