2009年度07月定例会 1.アナウンスファシリテーション〜アナタの声に最適な話し方を探る〜東京支部

テーマ1 アナウンサーファシリテーション
日時:7月25日(土) 13時−17時
会場:アカデミ−茗台
講師 染谷恵二氏(元ラジオ日本アナウンサー)
企画者兼コーディネーター 佐藤成臣
スタッフ 新開佐和子 舘野一喜

ねらい

伝わる話し方というものはあるでしょうか? 聞きやすい話し方と言うものはあるでしょうか?
プロアナウンサーをお呼びしてそれを研究します。
話し方のコツ、実は○○にあった。今回は実践を中心にその○○を参加者一人一人が探します。

1.事前準備(進め方)

受付段階で着席する場所を自己申告により
高音、中音、低音のいずれかにわかれて着席。
アンケート記入。
内容<1、ニックネーム 2、性別 3、年代 4、身長
5、体重 6、出身地 7、職種 8、声の高さ 9、参加目的
10、声にたいする悩み11、理想とする声12、カラオケの十八番>

2.セッション?60名全員が前から順番に起立して、「どこから来た○○です」と一言自己紹介を行なう。

講師より「御自分の声(地声)について誤って認識されている方が多くいます」との指摘ある。
目的はこの指摘を行なうため・・・

3.セッション?5つの文例からグループごとに1文例を選択し、全員に個別指導を実施。

・グループは机3台9名を目安に同じ声の高さの人で構成。
13時30分から15時。15時10分から16時50分まで個別指導。
*個別指導はアンケートの情報を確認しながら講師より全員に対して行なわれる。

4.振り返り
グループごとに今日の実習で感じたことを話し合い、30秒程度でグループ代表者により発表
*ファシリテーションの定例会に来ていることを思い出す。

{主な個別指導の内容}

・腹式呼吸の重要性
・地声を意識ししゃべると良い
(地声とは無理なくしゃべることが出来る音)
・句点、読点を強調してしゃべる
・人間の声は使うほど能力が高まる
(例150Kmのスピードがだせるのに50Kmしか走っていない人が多い。声を出す訓練をすれば、もっとしゃべれるようになる)
・音域をあげるとあらたに音域が広がる
・ゆっくり話しすることで聴きやすくなる
・声を前に出す(こもらないようにする工夫)
・息を完全に出し切ると次にしゃべる言葉は大きな声でしゃべれる
・少し高めの声で話しすると声がとおる
・大勢の人の前でしゅべる時はある人をターゲットに絞りその人に対し話しすると良い
・眉間をみて話しすると良い( 目を見続ける疲れるから)
・大声を張り上げるのではなく、複式呼吸でのどを大きく開くことで人に聞きやすい声を出す
・早口言葉は滑舌を良くすることではない


{訓練方法}
・アナウンサー仲間では高い声を良く出るようにするため「鬼太郎ごっこ」をする。
(目玉の親父の声でキタロウーという)
・フリートークを1分間ストップウォッチで測ってやると良い
・滑舌をよくするために「レロレロレロレロ」をやると良い
・声の力を高めるために「アー」を出来るだけ長く、息が苦しくなってから5秒続ける。通常25秒〜 30秒は誰でも出来るが、1時間トレイニングすると1分間
は「アー」を続けることが出来るようになる。
・ウーとハミングのように長く声を出し続ける(声に高低をつけてみる)