2009年度08月定例会 2.公立の学校にファシリテーションを!〜ファシリテーターとしての核を再確認する東京支部

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■テーマ2 『公立の学校にファシリテーションを! 〜ファシリテーターとしての核を再確認する』
■日時 2009年8月22日(土)13:00〜17:00
■場所 文京シビックセンター学習室
■参加者 22名(話題提供者・スタッフ除く)
■話題提供者 : 大橋邦吉さん(している(株))、長尾彰さん(している(株))、岩瀬直樹さん(小学校教員)
■企画運営スタッフ : 叶陽介、浦山絵里、杉村郁雄、後藤恭子(以上、FAJ会員)

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 ◆概要

公立小学校で行われた職員室のチームビルディングのプロジェクトを題材として、そのプロジェクトを担当したファシリテーターと、学校の教員をお招きし、プロジェクトの内容やそこで行われたアドベンチャーラーニング(R)の手法について学んだ。
また、後半では質疑応答をベースとした非構成ワークを通し、プロジェクト、学校教育、ファシリテーション等について深掘りをした。
(アドベンチャーラーニング(R)は、している株式会社の登録商標です。)

 

 ◆ゴール
○「学校や地域等の教育分野に関わる中で、自分もファシリテーターとして何かできる」ということがわかるようになる。
○その前提として、 「自分にとってのファシリテーションの核は何か?自分は何をやりかいか?」ということを主体的に考えられるようになる。
○上記2点に対して答えが明確に得られずモヤモヤしたものを感じると思うが、そのモヤモヤをそのまま持ち帰る。


◆プログラム概要
●プロジェクトの概要紹介(13:00〜13:30)
プロジェクトの概要紹介を行った。
叶から、大橋さん、岩瀬さんへのインタビューし、公立の小学校で行われたファシリテーションの事例を紹介した。
また、参加者からの質問を受け付け、質疑応答を行った。

●アドベンチャーラーニングの体験(13:30〜14:30)
職員室のプロジェクトで使われた、アドベンチャーラーニングを体験した。
まず、アイスブレーク、コミュニケーション、自己紹介等のアクティビティを組み合わせながら、リラックスした場を作っていった。
その後、2チームに分かれて問題解決のアクティビティ(ヘリウムリング)を行い、活動の振り返りを行った。
振り返りでは、「活動中に何を感じていたか?」「このチームのの良いところは?」等、自分自身やチームについて振り返った。

●話題提供者への質問事項の書き出し(14:30〜15:00)
休憩を取った後、「プロジェクトの内容」「ファシリテーション」「アドベンチャーラーニング」等について、参加者が聞きたいことをポストイットに書き、壁に貼った。

●質疑応答&非構成プログラム(15:00〜16:45)
ポストイットに書かれた内容を話題提供者が答えつつ、長尾さんより参加者へ「この時間をどうしたいのか?」を問いかけ、参加者と一緒の場を作っていった。

●全体振り返り(16:45〜17:00)
最後に皆で円になって「今日一日のワークショップを体験して、今感じていること」を共有した。


◆参加者の感想(アンケートより抜粋・編集)
●「今回の定例会で一番印象に残ったものは何ですか?」
・アキラさんのファシリテーションが、自分のファシリテーターとしての学びになった。
参加者がモヤモヤしていることを感じていても、自分の意図を見せずに振舞うことや、そのことが場にもたらした影響を目の当たりにできた。
・「まとめると学んだ気になってしまう(だから、必ずしもまとめることが良いわけではない)」ということ。

●「今回の定例会を通して、気付き学んだことは何ですか?」
・参加者の当惑や不満に耐える目力。
・(チームビルディングやコミュニケーションの過程で発生する)Stormingをおそれれちゃいけないということ。
・自分で。自分たちでかえる。ということ。

●「今日の定例会の感想を教えてください。」
・心地よいモヤモヤ(宙吊り状態?)をありがとうございました。
・勇気をもらった気がします。
・モヤモヤ95% スッキリと気づき5%
本当に参加してよかったです。ありがとうございました。


◆話題提供者からのコメント
モヤモヤ度0%方から95%の方まで様々いると思いますが、そのモヤモヤを家に持ち帰ってもらい、そのモヤモヤをモヤモヤのままで終わりにせず、少しでも解消するように自分自身で考えたり、いろいろな人と話したりすることによって、ファシリテーターとして一歩も二歩も成長してもらえると思います。
学校教育に関わりたいと思っている方、一緒にアドベンチャーしましょう!



以上