2009年度08月定例会 1.戦略的ファシリテーション東京支部

■テーマ名:戦略的ファシリテーション

■日時:2009年8月22日(土)13:00〜17:00

■場所:NOMA 2F

■講師:三谷宏治氏:K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授

         (ビジネスアーキテクト専攻)

■スタッフ:奥田、新開、富士、中野、西岡 
 

■当日の内容

 13:00 ■三谷さんへのセミナー依頼経緯と、経歴の紹介(西岡) 
 

 13:05 ■三谷さんへバトンタッチし、セミナー開始

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    ■今まで見てきた議論の進め方で分かったことや、三谷さんなりのファシリテーションの方法について説明

     

 13:40 サバイバル演習

     ■第1回目課題「墜落、そして・・・」

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     ■答え合わせと解説

     議論は価値観がまずはそろっていないと進まない。

     また、重要思考(大事なことから3段階で考えること)が大事。

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     ■第2回目課題「沈没、そして・・・」

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     ■答え合わせと解説

     戦略に沿って、選択と集中を行わねばならない。

        但し、チームで議論して、尖がった答えが通ることは難しい。

     

 15:00 ■休憩 
 

 15:10 2×2演習

        ■フレームワーク(FW)の使い方について

     多くのFWは分類的な整理用の枠組みに過ぎない。例えばSWOT分析自体には重み付けがなく、つながりもない。FWを使いこなすには、その成立背景を知ることが大事。

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     ■思考ツールとしての2×2マトリクス

     重要なものに軸を2つに絞っていることが大事。

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       ■ミニケース「経営企画室をつくる」

     ・問題:あなたの会社が100人になった。今の悩みは「経営企画室」を作るかどうか?

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     ■解説

     まずは軸について候補を挙げて絞り込み、2×2で整理して、空白部分についても考慮する。経営企画室を作る・作らないという話しに突っ込んではいけない。

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     ■戦略的ファシリテーションについて

     ・発見や探究のための視点を与える

     ・議論をまとめるためのフレームワークを与える

     ・結論に至るためのガイド役 
 

      強い組織について「考え方が揃っている組織は強い」 
 

 16:20 ■質疑応答

 1650 ■終了 
 
 

■講師からのコメント

・参加者の皆さんは、流石に議論推進(ファシリテーション)慣れしているだけあって、スムーズにディスカッションを進めていた。必ず誰かがリード役となり、結論に導こうとする姿勢が見られた。

・しかしながら最初の「墜落」では、議論時間を大幅に過ぎても結論に至れなかったり、中途半端な折衷案的答えに留まったりするチームが多かった。これは、ファシリテーターを目指すものとして、大いに反省すべき点であろう。

2度目の「沈没」では、これらの点は大いに改善されたように思う。

・後半のフレームワーク演習は、簡単ではないテーマながら、各チーム熱心に議論されていた。

・今後の継続的な研鑽を期待したい。 
 

以上