2010年度2月定例会 2.夢の架け橋 〜ネパールのファシリテーターから学ぶ実現物語〜東京支部

事業内容: 東京支部 定例会
テーマ: 夢の架け橋 〜ネパールのファシリテーターから学ぶ実現物語〜
開催日: 2011年2月26日(土)13:00〜17:30
会 場: 流山市生涯学習センターA103
講師・
ファシリテーター:
スクマン ティン タマン (SUKUMAN THING TAMANG)
(非会員)
1名
企画運営担当: 安倍能行、尼子洋、大沢珠巳、太田哲二、筒井康志、
野村学、増平貴之 (以上会員)
7名
参加者数(会員): - 10名
一般・見学者数: 流山共催でご参加の方:2名、ネパール国籍の方:3名 5名
『今日のねらい』 ネパールの素晴らしさ(魅力)を知り、
スクマンさんの成し遂げた夢を共有し、
それぞれの気づきを持ち帰ってもらう。
『今日のゴール』 ?ネパール観光年「ネパール観光年 Visit Nepal Year」
(http://www.nepalvisit2011.org/)のキャッチコピーの作成。
?キャッチコピー入りネパール観光PR広告(仮想)と、
映画「仮題)スクマンさん物語」の宣伝(仮想)を、新聞全面広告として作成。
『今日のお約束』
(グランドルール)
よく聴いて(上手に問いかけて)
よく聴いて(耳をしっかり傾けて)
想いをはせよう
準備 〜開始前
・ポスター展示:スクマンさん「吊り橋」「高校」作り実績。
・生写真展示:グーセル村(スクマンさんの故郷)高校の歓迎式典。
・ネパール公式観光パンフの設置。
・ネパール音楽CDのBGM演奏。
・男性スタッフ:ダカトピ帽子(ネパールの正装),女性スタッフ:ストール着用。
・手作りネパール国旗×10点弱を、各島に設置。
・市販のネパール製クッキーやお菓子を、各島に設置。
オープニング 13:00
・進行役からの挨拶・スタッフ紹介(会釈のみ)
・写真と記録のエクスキューズ。
・各島(グーセル、パタン、ポカラ)の名称と名づけ理由を説明。
・『今日のねらい』『今日のゴール?&?』『今日のお約束』と一日の流れを案内。
(?についてはジョハリの窓を使って、相手のことを良く知るワークを行ない、各島でとりまとめる。
?については、傾聴や質問スキルを使って夢の実現の方法を、スクマンさんから引き出し、各島の意見を模造紙に表現する。
各島で作成していただいた??は今年ネパールが観光年なので、参考意見として、スクマンさんやネパールの皆様にお持ち帰り頂く。)
ワーク1 13:10
・各島で、参加者による自己紹介。
・「ジョハリの窓」をスライドで参加者全員に説明。
・≪ジョハリワーク1≫参加者が、自己紹介時で使用した現在ネパールについて知っていること(ポストイット記載)を、ジョハリシートの「1」に貼る。
ワーク2 13:35
・スクマンさんに対する他己紹介。
「出会いの経緯」「ファシリテーション実績」「ファシリテーターとしてのお人柄」
・≪ジョハリワーク2≫スクマンさん・ネパールの方が語るネパールの魅力を、参加者がききながらポストイットに記入し、ジョハリシート「2」に貼る。
ワーク3 13:45
・参加者がもっと聞きたい疑問・質問を投げかける
・各島で1つだけ質問を作りスクマンさんやネパールの方に投げかける
・≪ジョハリワーク3≫スクマンさん・ネパールの方から聞き出したネパールの魅力を、参加者がポストイットに記入し、ジョハリシート「3」に貼る。
対談 14:00
スクマンさんと尼子との対談(1対1,5分×4トピック)
トピック1:「苦学時代:山村の農家に生まれて」
Q:どんな家庭環境に育ったのか?
A:どのような勉強方法だったのか?
トピック2:「橋づくり:地権者との交渉」
Q:なぜ橋を作りたいと思ったのか?
A:どのようにして橋をつくったのか?
トピック3:「来日:日本語弁論大会で優勝」
Q:なにが日本語とのきっかけだったのか?
A:どのようにして日本語を学んだのか?
トピック4:「高校づくり:富永先生とのご縁」
Q:なぜ高校を作りたいと思ったのか?
A:どのようにして高校をつくったのか?
参加者からの質問はこの場では受けず、メモ取りだけして頂く。
休憩 14:20
ワーク4 14:30
・スクマンさん来島&インタビュー
1巡目(10分×3島)&2巡目(5分×3島)
・≪ジョハリワーク4≫スクマンさん・ネパールとの方との対話で気づいたネパールの魅力やスクマンさんの魅力を、参加者がポストイットに記入し、ジョハリシート「4」に貼る。
成果物完成 15:40
今日のゴール「?ネパール観光年のキャッチコピー」と
「?キャッチコピー入りネパール観光PR広告(仮想)と、
映画「仮題)スクマンさん物語」の宣伝(仮想)」を、新聞全面広告として作成。
成果物発表 16:00
・各島で代表の方から「成果物」発表。
・1島宛の質問、全体で1つ(1分)
全員振り返り 16:25
・スクマンさん・ネパールの方・企画者・参加者の方が全員で一重の円座になり、1人1分ずつ考えや気持ちを語る。
▼【ネパールの方から(抜粋)】
・日本人がネパールのことを考えてくれて嬉しかった。
・皆で力を合わせると大きなアウトプットが出てくると実感した。
・忙しい日本で、(日本人が)貴重な時間を割いてくれたことに感謝している。
・(観光の)キャッチコピー(等)、実際に使うべき言葉をもらった。
・毎週のように(スクマンさんに)お会いしてるのに、橋や学校を作ったことを知らず、(本日は)スクマンのことを初めてよく知った。
・キャッチコピー『星の海』のこと(等)、(普段では)知らないことを得た。
・ネパールでは本日のようなファシリテーションは実施されていない。自分で創造的に考えて行動することがない。星の海、自然など、(ネパールの)価値を再発見でき、うれしかった。
▼【非ネパールの方から(抜粋)】
・ネパールという題材が良かった。もし米国など知っている国が題材であったなら、先入観も多く、多くを素直に聞けなかったかも。
・(ネパールに対する)初めのイメージは『雪山』だったが、今は『温かさ』。
・忘れていたことを思い出させてくれた感じ。
・「人を巻き込むには自分を小さくする」という言葉に感銘を受けた。
・実際に困難に立ち向かった方のクリアのヒントを得た。
・行きたい国ができた。ネパールに行きたくなった。
全員で歓談 残った時間で
Q1:FAJの方にネパールについて感動して頂けたようだが、実際にネパールへ行くということがあるか?
A1:今後(ネパールの方と)関係を積み重ねて行く中で起こりうることだと思う。
→(ネパールの方は)日本にいながらネパールのために小さくてもできることを模索しておられる。
8月6日に日比谷公園にて(仮称)ネパールフェア)を開催するので、FAJ(関係者)とコラボできれば嬉しい。
Q2:今日のような(定例)会に、(ネパールの方も)またご協力いただけるか。
A2:今日の企画について、こういう組み立てはネパール人にとってとても勉強になるので、多くのネパール人が参加を希望すると思う。
クロージング 17:20
・3月定例会の告知。
・本日の懇親会の告知。
・フォーラム2011(北海道)の告知。
Co振り返り ・今回の企画に関心をもって頂いた皆様には、言い表すことのできない感謝の念を申し上げたい。
・?ファシリテーターの「優れた行動特性」、?「町づくり系」「教育系」ファシリテーションの「事例研究」を訴求した企画であったが、参加者・企画者全員が感動を得られたことに安堵している。
・プラビン・ラマさん(在日ネパール人会会長)や、ラジーブ・シュレスタさん(ハテマロ会事務局長)は、FAJと初めてのご縁であったが、好印象を抱かれたのであれば嬉しく思う。
報告作成者 尼子洋
報告日 2011年3月6日
その他特記事項 流山共催に加え、ネパール大使館に後援も依頼しておりましたが、
時間的な事情により間に合わなかったことをあわせてご報告いたします。
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