2012年度6月定例会 5.「聴いてますかっ!」ファシリテーションでいつもの話し合いが変わる!〜傾聴のススメ〜東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2012年6月度定例会
テーマ 「聴いてますかっ!」ファシリテーションでいつもの話し合いが変わる〜傾聴のススメ〜
開催日 2012年6月23日(土)
会 場 流山市生涯学習センター A103
講師・ファシリテーター 芦名洋二郎(FAJ会員) 1名
企画運営担当 千葉和江、新井弘、榎本裕、小関真、中平拓司、(小藤輝正)(以上FAJ会員) 5名
参加者数(会員) 11名
一般・見学者数 2名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【プログラム内容】

12:30-12:45 開催の挨拶、諸注意
12:45-12:55 自己紹介
グループで互いに自己紹介
呼ばれたい名前・育ったところ・今の気持ち・参加理由
12:55-13:05 傾聴について
ファシリテーターからの問いかけにより、傾聴のイメージを共有する。
「ファシリテーションってどういうものでしょう?」
「『聞く』と『聴く』の違いは何でしょう?」
13:05-13:25 ウォーミングアップ
「傾聴するとは具体的にどのように聞くことなのか?」
グループで話し合い、全体でシェアする。
13:25-14:00 体験タイム
個人に対する傾聴を実践する。
3人1組になり、話す人、聴く人、観察する人を決める。
「私にとって○○とは」を3分間話してもらい、その後3分間振り返る。
役割を交代して3ラウンド実施する。

 

[振り返りのポイント]

  • 「聴き手は何を意識した?」
  • 「話し手はどんな時に傾聴されたと感じた?」
  • 「どんなことが二人の間に起こっていた?」
14:00-14:15 休憩
14:15-15:55 実験タイム

「場が傾聴的になる、ということはあるのか?それはどういうことか?」を
ファシリテーターから問いかけ、グループで実験する時間とする。
次のテーマから一つ選んでもらい、仮説を立てて実験、検証する。
話し合いの時間は15分、2ラウンド実施する。
2ラウンド目は、物理的なレイアウトなどを含めて自由に仮説を立ててもらう。

 

[テーマ候補]

  • 男女間における友情と恋愛の違いは?
  • 小学校において、罰は必要か
  • 大人と子どもの境目は?
[仮説を立てる上でのポイント]

「どうすればより深い対話が生まれるか。意識したい傾聴の要素を各自1つ以上心の中に決めてみてください」

[検証のポイント]

  • 「今、何を意識して臨みましたか?」
  • 「場は傾聴的と感じましたか?それはなぜですか?」
  • 「どうすればより深い対話が生まれそうですか?」
15:55-16:05 休憩
16:05-16:25 ファシリテーションにおける傾聴とは?
「ファシリテーション(または話し合い)における傾聴とは?」
自分の言葉で付箋に書き出し、コメントを付けながら壁に貼る。
それを見てあるいは聞いて気づいたことをさらに話し合う。
16:25-16:30 自分の心を傾聴する
「実は傾聴には自分の声を聴くこともあるのでは?」と問いかけ、今の自分の声を聴いてもらう。

 

【担当者振り返り】

[ファシリテーターから]
  • 紙ポは使える(手作り感、注目、貼ればいつでも参照できる、サムネイルになっているなど)
  • ファシリテーターの受容が場を安全な場所にする。
  • 自由度の高い実験をお勧めすることは、失敗も学びにしてくれるという意味で満足度が高くなるのでは?
  • 参加者を誘導してしまったようだ。「MFのちょっとした言葉,例示などで、相当に誘導/操作できてしまいまっせ」というリスクを感じた。

[企画運営担当から]

  • 同じプログラムであっても、参加者・ファシリテーター・場が異なれば違うことが起きるのを実感できた。これがワークショップの醍醐味。
  • ファシリテーターが時間管理をしっかりしていたので、時間通りに進んだのが良かった。

 

【参加者コメント】

[参加理由]
  • 最近傾聴できてないと思ったので
  • 人の話を聴いていないので
  • おしゃべりで聴くことが苦手なので

[参加してみて]

  • ロジカルに決を取ろうとしたが、結果として場は傾聴的にならなかった。これも気づきと思う。
  • 壁に模造紙を貼ってそれを見ながら話してみると、意見出しはできて情報共有できたが、聴いてもらった感は下がった。意見をどんどん出すのに適したレイアウトではないだろうか。
報告作成者 中平拓司
報告日 2012年7月3日(火)
その他特記事項 本プログラムは、2011年10月東京支部定例会 テーマ4「ファシリテーションにおける傾聴って?」のブラッシュアップ版
当日は流山市民2名参加
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