2012年度7月定例会 4.ファシリテーションの質を高めるプロセス〜「振り返りを振り返る」東京支部

事業内容 調査研究:東京支部7月度定例会
テーマ テーマ4:『ファシリテーションの質を高めるプロセス〜「振り返りを振り返る」』
開催日 2012年7月28日
会 場 アカデミー茗台 7F活動室
講師・ファシリテーター 浅羽 雄介(FAJ会員) 1
企画運営担当 佐藤成臣、飯島邦子(FAJ会員) 2
参加者数(会員) 17名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
協働作業のあと “振り返り”。
そもそも、“振り返り”とは、何のためにするのか?どうやったら、より有意義にできるのか?
このテーマでは、グループワークという“体験”の振り返りと、さらには、その“振返りという体験”を振り返るという『体験学習サイクル(体験→同定→分析→概念化)』を通して、
・自分たちの振り返り方を客観的に見つめ、
・より質の高い振り返り方を一緒に学び、
よりよい“振り返り”について、考える企画である。
※このプログラムは、現FAJフェローの堀公俊さんがデザインし、これまで関西、中部、新潟などで繰り返し行われてきた人気のワーク。東京支部では昨年4月の実施に引き続き2回目の実施である。
(参照:FAJニュースレター『Our Zoo!』Vol.39の同プログラムに関する記事)

【プログラム内容】
13:10 オリエンテーション

ワークショップの全体像や目的、ルールなど場の共有。
「振り返りを振り返る」の説明。

13:20 ミニ講義

・体験学習サイクルの説明
・コンテンツとプロセスの説明

13:40 チェックイン

・ラインナップでグループ分け
・ペア自己紹介で振り返りプチ体験

14:05 ワーク1 "模擬会議"

正解のある問いで、論理的な話し合いをすることで、チームで正解を出し、合意する。
(正解に最も近いチームに景品を出した)

14:25 会議の振り返り

模擬会議を振り返る。

14:45 振り返りを振り返る

振り返りをさらに振り返り、よりよい気づきのある振り返りになっていたか確認する。

15:05 全体シェア

グループごとに発表
−−休憩−−

15:15 休憩

15:20 ワーク2 "模擬会議"

正解のない、ある種、価値観や異なる考え方の中でグループとしての合意を得る話し合いをする。

15:35 会議の振り返り

模擬会議を振り返る。

15:55 振り返りを振り返る

振り返りをさらに振り返り、よりよい気づきのある振り返りになっていたか確認する。

16:15 全体シェア

グループごとに発表

16:25 まとめ "グループ討議"

参加者が「良い振り返り」をするための条件を出し合い、互いに学びを共有する。

16:45 全体共有

16:55 MFからのまとめとQA

・再度、体験学習法での振り返りを確認する
・MFがその日の自分のファシリテーターを軽く振り返る

【ファシリテーター振り返り】
  • 振り返り方の方法が予定の時間内で全員に理解してもらえなかった。「自分のことば」になっていないものでの説明はしない、もしくは、ことばで説明よりもとにかく「やってみる(体験する)」ことを優先させればよかった。実際、Q&Aに丁寧に答えるよりも一度、参加者に体験してもらうと疑問はでなくなった。
  • 企画の意図を理解して、振り返りを楽しそうにやっていたグループ、逆に振り返りの進め方や問いかけに疑問や戸惑いを持っているグループ両方あった。今回の振り返りの方法は「そこで起きたこと」(体験)を素材に振り返ることなので、疑問や戸惑いも振り返りの素材とすることはできたと思われる。そこをファシリテーターとして充分に関わることができなかった。
【運営振り返り】
  • 8ヶ月のお子さん連れの参加者がいたが、適宜退出などしていただいたり、企画メンバーがフォローする等して、ワークには影響なく進めることができた。
  • ワークに集中できるようもう少し意識を高めてMFをサポートすべきだった。
報告作成者 飯島 邦子
報告日 2012年8月6日
その他特記事項  
←前のレポート 一覧表へ 次のレポート→