2012年度9月定例会 4.ファシリテーション入門「たんぽぽワークショップ」東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 9月度定例会
テーマ テーマ4『ファシリテーション入門「たんぽぽワークショップ」
〜みんな主役、体感しようファシリテーションのちから〜』
開催日 2012年9月22日
会 場 日東紡ユニオンプラザ 会議室
講師・
ファシリテーター
増平貴之、尾上昌毅(以上FAJ会員) 2名
企画運営担当 木村和郎、松木治子(以上FAJ会員) 2名
参加者数(会員) 6名
一般・見学者数 10名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
「ファシリテーションってどんなもの??」という初心者対象に、体験と解説を通して、 なんとなくよさそう、使えそうという「話し合いを進めるためのヒント」 を見つけるワークショップです。
【目標(ゴール)】
参加者のみなさんが
ファシリテーションって良さそう、おもしろそう、もっと知りたくなる!
自分の現場に使えるヒントを得て、○○は使えそう、使ってみよう!
という気持ちになっている
【プログラム】MF:増平貴之
13:00〜 オープニング
  • 諸注意、MFにバトンタッチ
13:05〜 MF挨拶・グループ分け
  • ファシリテーション歴によるラインナップでグループ分け
13:11〜 たんぽぽとは?
  • OARR(アウトカム・スケジュール・グランドルール・役割)の説明
13:14〜 レクチャー
  • ファシリテーションとは?
  • ファシリテーションターとは?
  • 話し合いの流れ(プロセス)
  • 共有と発散
13:16〜 プロッキーの持ち方練習
13:21〜 他己紹介
  • A4にお名前/誕生月日/お仕事(普段の活動)を書いて相手に渡す
  • ペアインタビュー(3分/1人)後、グループ内で他己紹介(1分半/1人)
    お題:あなたにとってゆかりの地とは?/それはなぜですか?
※”ゆかりの地”がわかりにくそうだったので、即興でデモを入れた
14:47〜 「たんぽぽの種シート」(振り返りシート)記入
  • 「たんぽぽの種シート」(振り返りシート)記入(起こったこと/気づいたこと/感じたこと)
13:51〜 話し合いのテーマのインストラクション
テーマ:私たちが伝えたい日本の良いところは?/対象:ベトナム人、30歳女性
FG(グラフィッカー)は9/22から誕生日の早い順で交代する。
14:00〜 話し合い1
狙い:広げる発散を体験する。ゴール:良いところがたくさんでている
  • 話し合い(15分)
    FGを1番目と2番目の人が担当。途中の合図で交代。
    ※ポストイットを使いたいというテーブルが1テーブルあり、渡す。
  • 「たんぽぽの種シート」記入
14:22〜 話し合い2
狙い:深める発散を体験する。ゴール:自分たちも良さを再発見し、どうしても伝えたくなっている
※質問が出て対象の設定を追加する(独身か既婚か?→独身/民間派遣か国からの派遣か?→民間派遣)
  • 話し合い(15分)
    FGを3番目と4番目の人が担当。途中の合図で交代。
    話し合いが途切れたテーブルは、次の6枚のカードより1枚引き、その問いで話し合いを続ける
    あなたの半径5メートル以内(職場や家庭)に隠れている良さはないか?
    )限られた時期にしか見られない/経験できないレア物の良さはないか?
    古い日本(昭和、もっと前、古代など)、新しい日本、サブカルチャーの日本、近未来の日本で紹介したい良さは?
    「これがなくなるともう日本とは言えない」とあなたが個人的に思うモノは良さにならないか?
    「日本の悪さ」って何だろう?その隣に良さは隠れていないかな?
    子供向け、老人向け、男性向けなど、本人にはいまひとつかもしれないが、「是非ベトナムに帰って紹介したい」と思ってくれそうな良さは?
  • 「たんぽぽの種シート」記入
14:48〜 (休憩)
  • 休憩前にグループ替えの飴を引き、飴のテーブルで始められるように促す。
【振り返り】MF:尾上昌毅
15:00〜 振り返りのインストラクション
  • MF自己紹介
  • グループで自己紹介(最初の他己紹介の紙を使って)
  • 狙いとゴールの説明
    狙い:気付いたこと、感じたことを共有する
    ゴール:経験したことお互いに共有できている
15:15〜 振り返り1
  • 問い:何がおきましたが?どう感じましたか?
15:39〜 振り返り2
  • 問い:話し合いやコミュニケーションを促したものはありますか?
15:59〜 コンテンツ・プロセスの説明
16:05〜 特派員報告(グループ共有)
  • 特派員として取材に出る
    自国(テーブル)に1名を残し、残りの特派員(3?4名)が別の国(テーブル)に取材
  • 自国(テーブル)で共有
16:15〜 意図開き
話し合いの方向付け、もやしのお約束(目的、役割、進行、ルール)、見える化
場づくり、グループサイズ、アイスブレイク、プロセス(共有→発散→収束→共有)
16:34〜 現場への橋渡し
  • 持ち帰るものをたんぽぽ種シートに記入(5分)
    問い:自分の現場に持ち帰って使ってみたいと思うことは?
  • 質疑応答(5分)
  • 持ち帰ること、最初の他己紹介のペアで話す(3分)
16:47〜 全体シェア
【告知】
16:40〜 アンケート記入
16:55〜 10月定例会の告知
17:00 終了
【参加者コメント】(アンケートより抜粋)
■ファシリテーションっておもしろそう、使ってみたいと思えましたか?
  • 思った!!明日からさっそく使いたいと思います。
  • 使ってみたいと思う。又、奥が深いと感じた。
  • 思えた。特に、ラインナップや他己紹介の時の質問項目はすごいと思った。
  • 使ってみたいというか、、、考え方をスキルとして身につけたいと思いました。
  • 思いました。おもしろそうよりも、実際に使ってみたいと思います。
■ご自身の仕事や活動に活かせそうなことはありましたか?
1.かなりあった 2.少しあった 3.あまりなかった 4.ほとんどなかった
10 6 0 0
  • 意見の集約にあたってすべき(できる)こと→発散の方法等は参考になった。
  • 目標や約束事を「見える化」すること、タイムキーパーを準備すること、アイスブレークをすることなどは今まで話し合いでやってこなかったことなので、ぜひ取り入れたいと思いました。
  • 話し合いの場づくり、グラフィッカー等の役割分担を決めるだけで、意見がたくさん出て、参考になった。
  • 活用している手法は知っているものが多かったが、それをより良くする手法がわかりました。
  • 経験上でうまくいかなかった場面で、今日の振り返りで出たことが使えるのではないかと感じることが多々あった。
  • 今まで実践していても意識をしておらず、やり続ける、自分のものにするということができていなかったことに気付けた。(場づくり、見える化、方向付け)
  • 忘れてはいけない基本がここにあると思う。
  • もやしのお約束、紙ポは使える。
■わかりにくかった点、気になった点はどこでしたか?
<コンテンツ>
  • 発散の部分までだったので少し戸惑った。あとで追加の説明があったので意図は理解できた。
  • 発散と収束の定義。難しいと思った。
  • 最終的に自分が(皆が)満足できる収束を見つけることは可能なのか???気持ちよくなりたいのだが、、、
  • 「深める」段階で、結局「広げる」ことをしてしまったのではないかと思います。また収束についての技術ももっと知りたいです。
  • 「深める」というところ、「深める」難しさ
  • 今日のテーマでは、発散→収束のイメージがよくつかめなかった。
  • もやしのも(目的・目標)はどうやって決めるの?
<プロセス>
  • 今から何をどのように話し合うのか、より具体的に示してもらえるとありがたい。
  • 各話し合いをする際のゴールが、それぞれの開始時にわかりづらかった。
  • グラフィッカーの交代するタイミング。
  • 休憩時間がもう1,2回欲しかった。
■この次に進むとしたら、どんなことが知りたいですか?
  • 収束。発散以降のステップ
  • 収束や共有をどのように行ったらよいか。
  • 収束ももちろん、ファシリテーション、ファシリテーターの全容を学びたい
  • とことん傾聴。とことん収束
  • まとめ方。人数が少し多めの場合のするめ方
  • もう少しスキル的なものを知ることができたらよいと思った
  • 実際にスキルアップできるような会に参加したい
  • プロセスの設計
  • プロセスの回し方
  • 話し合いの時間の設定。各テーマに対する適度な時間はどうやって決めるのか
  • 実践でどう活かすか
  • 活用事例の報告
【担当者振り返り】
  • 各ワークのインストラクションについて、うまく伝わらない部分があったのでもっと工夫があるとよかったと感じたので、次回までにブラッシュアップしたい!
  • 書き方の部分の説明方法を実際にやってみた方がよかったと思うので今後はそうしたい。
  • 振り返りの「問い」はもう少し洗練させたい。「問い:話し合いやコミュニケーションを促したものはありますか?」この問いでは、道具とかスキルの焦点が当てられ過ぎやしないかという心配がある。実際に出てきた意見は必ずしもスキルに偏ってはいなかったと思うが、問いとしては「促したもの」に狭さを感じた。
  • 最後のペアでの共有を、最初のペアインタビューでの相手と組んでしてもらった。「ペアインタビューの相手と最後にまたやるんだ」、という驚きの表情が参加者に見て取れ、その相手を見つけるというのが一種のワークにもなった。単純に隣の人とペアになってというよりも、他己紹介をした・されたという旧知の相手に今回のハイライト部分を自己開示するという構成が必然性をもって受け取られたのでないか。
報告作成者 松木 治子
報告日 2012年10月4日
その他特記事項  
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