2016年度1月定例会 2『テーブルファシリテーターの振る舞いと心得』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2017年1月度定例会
テーマ テーブルファシリテーターの振る舞いと心得
開催日 2017年1月28日(土)
会 場 北とぴあ 7階 701会議室
講師・
ファシリテーター
向山聡(FAJ会員) 1名
企画運営担当
実践プロジェクト(FAJ会員)
1名
参加者数(会員) 24名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】(告知文より)

「ファシリテーターとして実践をするキッカケをつかみたい」
「メインファシリテーターのお手伝いならやってみたい」
「多人数を相手にするのは厳しいけれど、小グループ相手のファシリテーションならば取り組みたい」
といった方にこのテーマがおすすめです。

私たちは、定例会やワークショップなどで数多くのファシリテーションに接しています。
ある時は参加者として、ある時はファシリテーターとして。

けれども、多くの方々から
「なかなか自分の現場で実施する機会が無い」
「実際の社会や地域で取り組んだ経験が無い」
「仲間うちでファシリテーターをやることはあるが、知らない人の間でやったことがない」
というお話を伺います。

反面、地域や行政では住民や市民の「話し合いに基づいて意見を集約する」機会が増えて、ファシリテーターの必要性はどんどん高まっています。
また、話し合いの規模が大きくなり、一人のファシリテーターでは話し合いを促進することが難しい事案も増えてきています。
テーブルファシリテーター(=少人数のグループをファシリテーションする役割の人)が求められているのです。

このテーマでは、少人数の話し合いをファシリテーションする機会に、何をすれば良いか、困ったときどうするかを、実際にテーブルファシリテーターを実践体験しながら掴んでいきます。
終わる頃には
「私にもテーブルファシリテーターができる!」
「ぜひ、やってみたい!」
という気になっているはず。

日常でも、少人数の打ち合わせ進行をされる方には、自分の掴んだノウハウをそのまま活かしていくことができます。
既にテーブルファシリテーターの経験がある方には、あらためて役割を整理する機会となるでしょう。

「FAJ実践プロジェクト」が提供する全国展開ワークショップ、東京支部では2回目の再演です。
今回は、事後に「実際のTF体験の機会」も組み合わせて、「学習+体験」というスキルアップの仕掛け、事後フォローシステムも用意しています。
ぜひ、本気の実践にチャレンジしてみてください。

プログラムをご体験いただいた方には、同プログラムをご自身で開催していただくことも可能なように、資料提供も用意しています。

【プログラム】
12:30 FAJとは(説明)
12:55 OARR(説明)
12:45 アイスブレイク
13:05 ミニレクチャー
13:15 TF体験(1) “こんなTFがよさげ”
13:40 ミニレクチャー
13:55 TF体験(2) “TFの役割とは?”
14:30 TF体験(3) “TFこんな時どうする3-1”
14:55 TF体験(4) “TFこんな時どうする3-2 “
15:15 TF体験(5) “TFこんな時どうする3-3”
15:45 ふりかえり
15:55 チェックアウト

【参加者ふりかえりコメントより抜粋】
こんな気づきがあった…
「テーブルファシリテータはテーブルに寄り添う存在だ」
「気負って自分で何とかしようとするより、メンバーに任せればよいんだ」
「テーブルファシリテータはまず、しっかりとワークに参加することが大事」
「メインファシリテータを尊重して、意思疎通しておくのが重要」
こんな経験ができた…
「色んな人のファシリテーションのやり方を見ることができた」
「他の参加者から、参考になる意見がたくさん聞けた」
「テーブルファシリテーターなら実生活でも実践できそう」

【メインファシリテーター振り返り】
2016年6月定例会とほぼ同一のプログラムで、2回目のワークショップ展開を行いました。
前回に大きな課題が発見できなかったため、大きな変更を加えずに「安定的なプログラム」になっているかどうかを試してみました。
参加者の方々に「地域や社会でのファシリテーターの実際」が十分にイメージできなかったこともあり、「テーブルファシリテーターはどんな役割なのか」が伝わりにくいことがわかりました。
また、TFを請け負う際にある「十分には進行予定や細かい目標設定がわからないで担当する」という状態での当日環境を設定していたのですが、ここを求める参加者がおり、「定例会の場での環境設定」をより厳密に考えておく必要があると感じました。
幅広く普及をしていくためのプログラムになるように、細かい改定等を加えていくことが必要であると感じた次第です。
なお、「ファシリテーションという言葉も知ったばかり」という方から「各種のWSを企画してきた経験者」まで参加者の経験度の差が大きかったことがあり、教育的効果は生まれたものの、ワークとしての焦点が少しあやふやになるという状態が生まれました。「日常の小チームのファシリテーション」への配慮をするのか「社会で求められるテーブルファシ」に対象を戻すのか、考えを整理するとより良いワークショップになるように思えました。

とは言え、プログラムの特徴である「一人一人へのフィードバック」などは大きな効果があり、相互の気づきも生むことができたため、当初の狙いを実現できたと思います。 

報告者 野口砂絵子
報告日 2017年2月18日
その他特記事項
 
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