【概要】(告知文より)
「ファシリテーターとして実践をするキッカケをつかみたい」
「メインファシリテーターのお手伝いならやってみたい」
「多人数を相手にするのは厳しいけれど、小グループ相手のファシリテーションならば取り組みたい」
といった方にこのテーマがおすすめです。
私たちは、定例会やワークショップなどで数多くのファシリテーションに接しています。
ある時は参加者として、ある時はファシリテーターとして。
けれども、多くの方々から
「なかなか自分の現場で実施する機会が無い」
「実際の社会や地域で取り組んだ経験が無い」
「仲間うちでファシリテーターをやることはあるが、知らない人の間でやったことがない」
というお話を伺います。
反面、地域や行政では住民や市民の「話し合いに基づいて意見を集約する」機会が増えて、ファシリテーターの必要性はどんどん高まっています。
また、話し合いの規模が大きくなり、一人のファシリテーターでは話し合いを促進することが難しい事案も増えてきています。
テーブルファシリテーター(=少人数のグループをファシリテーションする役割の人)が求められているのです。
このテーマでは、少人数の話し合いをファシリテーションする機会に、何をすれば良いか、困ったときどうするかを、実際にテーブルファシリテーターを実践体験しながら掴んでいきます。
終わる頃には
「私にもテーブルファシリテーターができる!」
「ぜひ、やってみたい!」
という気になっているはず。
日常でも、少人数の打ち合わせ進行をされる方には、自分の掴んだノウハウをそのまま活かしていくことができます。
既にテーブルファシリテーターの経験がある方には、あらためて役割を整理する機会となるでしょう。
「FAJ実践プロジェクト」が提供する全国展開ワークショップ、東京支部では2回目の再演です。
今回は、事後に「実際のTF体験の機会」も組み合わせて、「学習+体験」というスキルアップの仕掛け、事後フォローシステムも用意しています。
ぜひ、本気の実践にチャレンジしてみてください。
プログラムをご体験いただいた方には、同プログラムをご自身で開催していただくことも可能なように、資料提供も用意しています。
【プログラム】
12:30 FAJとは(説明)
12:55 OARR(説明)
12:45 アイスブレイク
13:05 ミニレクチャー
13:15 TF体験(1) “こんなTFがよさげ”
13:40 ミニレクチャー
13:55 TF体験(2) “TFの役割とは?”
14:30 TF体験(3) “TFこんな時どうする3-1”
14:55 TF体験(4) “TFこんな時どうする3-2 “
15:15 TF体験(5) “TFこんな時どうする3-3”
15:45 ふりかえり
15:55 チェックアウト
【参加者ふりかえりコメントより抜粋】
こんな気づきがあった…
「テーブルファシリテータはテーブルに寄り添う存在だ」
「気負って自分で何とかしようとするより、メンバーに任せればよいんだ」
「テーブルファシリテータはまず、しっかりとワークに参加することが大事」
「メインファシリテータを尊重して、意思疎通しておくのが重要」
こんな経験ができた…
「色んな人のファシリテーションのやり方を見ることができた」
「他の参加者から、参考になる意見がたくさん聞けた」
「テーブルファシリテーターなら実生活でも実践できそう」
【メインファシリテーター振り返り】
2016年6月定例会とほぼ同一のプログラムで、2回目のワークショップ展開を行いました。
前回に大きな課題が発見できなかったため、大きな変更を加えずに「安定的なプログラム」になっているかどうかを試してみました。
参加者の方々に「地域や社会でのファシリテーターの実際」が十分にイメージできなかったこともあり、「テーブルファシリテーターはどんな役割なのか」が伝わりにくいことがわかりました。
また、TFを請け負う際にある「十分には進行予定や細かい目標設定がわからないで担当する」という状態での当日環境を設定していたのですが、ここを求める参加者がおり、「定例会の場での環境設定」をより厳密に考えておく必要があると感じました。
幅広く普及をしていくためのプログラムになるように、細かい改定等を加えていくことが必要であると感じた次第です。
なお、「ファシリテーションという言葉も知ったばかり」という方から「各種のWSを企画してきた経験者」まで参加者の経験度の差が大きかったことがあり、教育的効果は生まれたものの、ワークとしての焦点が少しあやふやになるという状態が生まれました。「日常の小チームのファシリテーション」への配慮をするのか「社会で求められるテーブルファシ」に対象を戻すのか、考えを整理するとより良いワークショップになるように思えました。
とは言え、プログラムの特徴である「一人一人へのフィードバック」などは大きな効果があり、相互の気づきも生むことができたため、当初の狙いを実現できたと思います。
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