2016年度3月定例会 2『ワークショップのシェアのあり方を考える 〜グループ発表を自分事にする手法を探求しよう!〜』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2017年3月度定例会
テーマ ワークショップのシェアのあり方を考える〜グループ発表を自分事にする手法を探求しよう!〜」
開催日 2017年3月25日(土)
会 場 大橋会館 大教室
講師・
ファシリテーター
飯島邦子・河野恵・津田壮彦(以上、FAJ会員・五十音順) 3名
企画運営担当 同上 3名
参加者数(会員) 20名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】
ワークショップでよくある『では最後に全体にシェアしましょう〜』っていう時間。参加者にとってはどんな時間になっているだろうか。誰かやって〜、と押し付け合ったり。ワークの最中に、どうまとめようかと焦ってしまったり。発表のためのワークになってしまって、そもそものワークの目的を見失ってしまったり。模造紙があるとそこに何かを綺麗に書いて、グループを代表して発表することが参加者のプレッシャーや負担になっていることもある。
でも、せっかくの多様な各グループのアウトプット。できれば相互に分かちあい、新たな視点や気づきとして参加者の皆さんに持ち帰ってもらいたい。そして、ファシリテーターとしては、参加者の発表というプレッシャーや嫌悪感を取り除き、より集団としての思考が進むような場が作りたいものである。
このテーマでは、ぐるぐるシェアという、ワークショップ等でチームで創り上げたそのワークショップのアウトプット(物理的なものだったり、話し合った結果だったり)を、そのワークショップの参加者全体で共有(シェア)する時の手法について掘り下げると共に、ワークショップでシェアをすることそのものについても深める定例会である。

【プログラム】
12:30〜
1)オリエンテーション
2)みんぐるで共通点探し
3)グループワーク?
・シェアとは何か?
・ぐるぐるシェア
・ぐるぐるシェアをやってみて・・・
・バザールでシェア&休憩
4)グループワーク?
・ぐるぐるシェアについてのアイデア出し
・ぐるぐるシェア
5)気づきの言語化タイム
・個人で考える時間
・グループにシェアする時間
・全体にシェアする時間
6)クロージング
7)定例会フィードバックタイム

【ワークショップのシェアについて】
・WSの成果物を共有し、相互に気づきを共有すること。
・他のグループのアイデアや気づきを得て、参加者自身がお土産を持ち帰ること。
・時間であり、活動そのものであり、場である。
・そして、企画者はそのシェアをみて、WSのアウトプットの一つとして、コンテンツの成果を確認することが出来る。
というような意見が出てきた。

【ぐるぐるシェアについて】
・効果的な方法+発表の方法と思った。
・全員参加で必ず一言は話している。
・全員が発表するので、WSへの参加度も上がるかも。
・平等に発言し、いろい色な人と一斉に意見を交換できる。
・ぐるぐるシェアが使える時と使えない時(あるいはテーマ等)等の分析も必要かもしれない。
・全ての場ではないかもしれませんが、とても面白いし、有効な方法だと思った。
・新しい試みに参加できて勉強になった。今後も新しい事へチャレンジできる機会を作って下さい。
というような意見が出てきた。

【その他の参加者からのフィードバック】
◎プログラム進行について
・WSにわかりやすく入りこめたのでぐるぐるシェアの理解が早かった。
・2回やったのは、1回目でやり方がわかり2回目で学びが深まるのでよい。
・チームとしての一体感が得られるぐるぐるワークを体験できたこと。
・あまり深く考えたことのないテーマでシェアについて見直すいい機会になりました。
・最初がふわっとした問いで次が具体的な問いと言う流れがよかったと思います。
・時間を気にしていましたが、いい具合のゆとりがありました。
・当たり前にしていたシェアを見直すきっかけになりました。
・シェアについて考えることができた(普段あまり考えていなかったかも)
・シェアを何気なく使っていたことに気づき、これからは目的をもってシェアをやっていきたい。
・ぐるぐるのグランドルールのひな型を是非作って欲しいです。
・最後、皆で立って振り返りした事。全員説明(話す)する機会があった事。参加意識(参加度)が今までで一番高かった。
・プログラム内容(問い)シェアは掘り下げるのに適したテーマだった。
・プログラムのタイムライン(休憩時間含めてよく練られていた。ぐぐるぐ2回は適切だった)。ワークの回数・時間配分はGOOD

◎運営面について
・参加人数が丁度よい。→ので発言しやすいスペース。
・グループ内の活発な話が出来た。
・動きが多いのでやや広めのスペースが必要(えんたくんを使うとか)
・広さはもう少し広い方がよかった。

◎その他
・今日のプログラムは、Frのチームワークが良くて、安定感を感じました。
・プロセスも詰め込み感がなく、落ち着いて参加できました。
・新しい"やり方"について経験できたのがとても良かったです。
・楽しい雰囲気。

【話題提供・企画運営チーム振り返り】
・ぐるぐるシェアの有効性を参加者に感じてもらう機会になった。
・まさに調査研究的な定例会が出来て、企画としての醍醐味があった。
・ネガティブなフィードバックも含め、掘り下げることが出来た。
・時間的な関係でカットした過去の事例の話は、やはり入れた方がよかったかも。プログラムのストーリーが繋がるということが分かった。
・想定外だったのは、ワールドカフェと比較している方が多かったこと。プログラム構成上、ぐるぐるシェアをするために何らかのグループワークが必要だったので、シェアするコンテンツを対話にしたことが影響していると思われる。
・しかし、ここから読み取れる事象として、ワールドカフェの体験値が対話ではなくシェアになってしまっているという可能性を示唆しているのかもしれない。

報告者 飯島邦子
報告日 2017年7月2日)>
その他特記事項  
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