2016年度9月定例会 2『あなたの知らないクリティカル・シンキング〜共感だけがファシリテーションじゃない〜』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2016年9月度定例会
テーマ 『あなたの知らないクリティカル・シンキング〜共感だけがファシリテーションじゃない〜』
開催日 2016年9月24日(土)
会 場 LMJ東京研修センター 4階大会議室
講師・
ファシリテーター
小田めぐみ(国際短期大学 専任講師) 1名
企画運営担当
ダイクリ企画チーム(飯島邦子、野口砂絵子、花田孝之、松尾貴寛、森田悟 :五十音順)(以上FAJ会員)
5名
参加者数(会員) 42名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
<テーマ詳細>
【概要(告知文より)】
クリティカル・シンキングとは、一言で言うなら「鵜呑みにしない思考」のこと。

「AならばBである」と語られた時、語る時、本当にそうなのか?と立ち止まって疑ってみる能力と態度のことです。
他人の意見だけでなく、自分の意見も含めて、見えない前提や思考のプロセスを明らかにし、論点をかみ合わせながら、話を前に進めていくために必須な能力と態度なのです。

残念ながら、日本の文化、社会は、クリティカル・シンキングを得意としていません。
日本人はクリティカル・シンキングの訓練を受けずに育っているのです。
だから、もしあなたがクリティカル・シンキングを苦手としていても不思議ではありません。
この定例会テーマでは、一見、ファシリテーションとは無関係に思える「英語教育」の専門家である小田めぐみ先生(国際短期大学 専任講師)をお招きして、クリティカル・シンキングとは何なのか、なぜ私たちはクリティカル・シンキングを苦手としているのか、そして、クリティカル・シンキングがファシリテーターとしてどう役立つのかを探求します。

クリティカル・シンキングを直訳するなら「批判的思考」となります。
「批判的思考」と聞いて「明晰な論理でもって、様々な話を論破していく冷徹な議論家」の印象を持たれるかも知れません。

この定例会を通じて、それがクリティカル・シンキングの一面にすぎないことを知って頂ければ幸いです。

あなたがファシリテーターの時、参加者同士の意見の対立にオロオロした経験があるなら、今回の定例会はこのテーマにぜひ!
論点の噛み合わせ方のヒントが得られるかもですよ。

【プログラム内容】
1.導入
2.学び合いのグループ分け、自己紹介
3.小田め先生レクチャー(1)
4.クリシン練習(入り口編)
5.小田め先生レクチャー(2)
6.「クリシンとは何か」対話
7.小田め先生レクチャー(3)&Q&Aタイム
8.「クリシンとファシリテーション」対話
9.共有・ふりかえり

【参加者の声ピックアップ】
クリティカル・シンキングは面白い!
もう少し体系的に身につけるにはどうしたら良いか考え始めている。
具体的に活かせる機会があるので意識していきたい。
クリティカル・シンキングの基礎がわかった。次回日本でクリシンを活用するケーススタディなどをやってほしいです。

【話題提供者(小田めぐみ先生)振り返り】
今回は話題提供者という立場で参加させて頂きましたが、参加者の方々のニーズやクリシンに対する解釈を学ぶことができた大変有意義な機会でした。
英語圏ではこうだけど、ではジャパニーズはどうしたらいいの?またどうするべきなのか、そしてどうしたいの?という様な大きいテーマと次の課題へ導いてくれた価値的なディスカッションの場であったと思います。
次の機会があるのであれば、皆さまと同じく、ワークとの関連性がはっきりと見える、もう少し腑に落ちるものを創ってみたいと思いました。
ファシリテーションという皆さまが創りあげてきた世界、そしてその中で生きている、対話を活性化・顕在化させるさまざまなメソッドやツールに出会えてとても勉強になりました。有難うございました。

◆プログラムデザイン・当日の進め方
「クリシンに対する抵抗感を和らげ、必須スキルという認識を高める」という狙いが早い段階で決まったにも関わらず、プログラムデザインは難航しました。企画チーム内では「クリシンは必須」という前提があり、それを伝える形にかみ砕くのが難しかったのです。
最終的には、愚直に、丁寧に、ゆっくりとクリティカル・シンキングについての理解を深めていくことと、参加者間の対話の中で気づきを深めていくことに重点を置きました。 盛り込みすぎた内容をそこまでシンプルにする際には、企画チーム自身でもクリティカル・シンキングなアプローチが役立ちました。

小田め先生の登壇がワサビのように全体を引き締め、緊張感ある進行に繋がったと思います。プログラムは、ダイクリという新しい概念を徐々に浸透させていく狙いが叶っていました。
阿吽の呼吸でそれぞれが臨機応変にいい動きをすることができました。最後の最後まであきらめずにデザインを考え、当日の最善は尽くしました。最初のチェックインの言葉を掲示して俯瞰できたのは良かったです。

おだめ先生のコンテンツは散りばめる方式を取りましたが、その内容とリンクするワークを入れるのが難しかったです。やり直すなら、話題提供は一つにまとめて、その話を受けて対話に繋げる方法も考えられます。

◆企画
今回は企画会議から当日まで、改めてじっくりとクリシンについて、話して考えることができてよかったです。
一方で、事前企画では、せっかくだから、もっとクリティカルに迫る議論が可能だったのではないだろうか、もっとクリティカルに議論を進めてみたかったという意見もありました。
自らのクリティカル度やロジカル度をもっと高めたい…と、実はやや悔しい思いが残ってます。

◆運営
1)飴は舐め上がるのに時間がかかり、回転率が低い?
2)飴一個あたりの単価がやすく、持ち帰り率が低い?
3)飴を舐めてる間は話しにくく、WSに参加者は手を出しにくい?
4)「飴」は、他に何も無いと売れる。「チョコ」があると売れ行きが悪い?

人数
名簿:48名 連絡ありキャンセル:4名 連絡なしキャンセル:2名 遅刻:2名  参加者人数:42名
報告者 野口砂絵子
報告日 2016年10月15日
その他特記事項  
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