2017年11月定例会 2『デビルズアドボケイトとファシリテーター』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2017年11月度定例会
テーマ テーマ2『デビルズアドボケイトとファシリテーター
開催日 2017年11月25日(土)
会 場 スクエア荏原 イベントホールB
講師・
ファシリテーター
星野利夫、河村学、島田聖子(FAJ会員) 3名
企画運営担当 小野澤薫、時久剛、早川鋭(以上FAJ会員) 3名
参加者数(会員) 23名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】

ファシリテータ(以下F)はプロセスに介入 しますが、デビルズアドボケイト(以下DA )はコンテンツに介入します。話し合いにF とDAがどのように関われば、同調圧力等の 解決困難な問題が解決できるのか、調査・研 究します。ファシリテーションの知識やスキ ルをある程度身に付けている方が対象です。


【プログラム内容】

「アクマが会議室にやってくる。」

プロセスに介入する「ファシリテーター」
コンテンツに介入する「デビルズアドボケイト」
二人で解決困難な会議に問題に立ち向かえ

デビルズアドボケイトは、議論の中で常に反対を唱える存在である。
デビルズアドボケイトは、十分な議論を尽くさない予定調和や、浅い議論での合意形成を許さない。
デビルズアドボケイトは、参加メンバの思考や感情を活性化させ、深い議論を狙う。

歴史は古い。
かつてローマ・カトリック教会の聖人認定時に、候補者が聖人に相応しいかを尋問した。
この尋問する役割「列聖調査尋問検事」の俗称がデビルズアドボケイトである。

わたしたちは確信した。
手法は違うが、デビルズアドボケイトはファシリテーションであることを。

しかし、わたしたちは戸惑う。
デビルズアドボケイトがコンテンツに介入することは、ファシリテーションの歴史に逆行するのではないか。

定例会では、デビルズアドボケイトを復活させ、現代のファシリテーターとのコラボレーションを実現する。
そして、会議の合意がどのぐらい納得できるものになるか、検討不足や同調圧力を回避できるか、このときにデビルズアドボケイトとファシリテーターは何に気をつけなければならないか、様々な角度から研究する。

本定例会は、研究の場となる。
これら趣旨にご賛同頂ける方、かつ、ファシリテーションの知識やスキルをある程度身に付けている方に、ご参加頂きたい。
uid000008_20171231125457da3ceb55.png


【参加者の声】
  • 日常的に使っていることだけど、切り分けて使う方法が、より良いと感じました。
  • 本来Fの役割の中に含まれる部分が多いはずだが、あえてデビルの存在を認めることでよりMESEに議論ができる。
  • 話し合いのDAタイムを作ることは有効かと思った。
  • DAタイムの副次的効果として一体感が高まると感じた。
  • DAの意義の共有「建設的な批判はヒトに向けずあくまで意見に!」という考えの共有は常に、ぜひ取り入れていたいと思いました。
  • 「デビる」この概念が共有された場は話し合いが促進される場だと思います。
  • ツボなテーマ!!NICE.レクチャー内容はnewというよりremindになった。
  • 倫理観に触れる模擬会議のテーマは良い。
  • 課題はあるが、「千年ラザニア」というフィクションの設定が良かった。
  • "今、DAの要素をやっている"と意図したファシリテーションを行うきっかけになりました。
  • 意図的にDAタイムを設ける手法などを知り、取り入れてみたいと思いました。
  • DAにより、議論が広がり・・・・・・感ができることが体感できた。
  • デビルズアドボケイトとクリティカルシンキングは同じものかな?
  • 今から〇分は建設的な批判をしましょう!とするのは良いかもなーと思いました!
  • DA機能を様々なスタイルで活用してみたい。"デビる"は取り入れてみたい。

uid000008_20171231124800679e6ae7.png


【担当者振り返り】
今回は実験的な要素を多く含む話題提供であった。
企画には半年近く時間をかけたものの、十分に練りきれていない部分があったのも否めない。
一方でそのせいもあって場に違った意味の一体感が生まれ、結果として参加者、企画ともに多くの学びがあったと考えている。
今回試すことができなかった部分も多く、ブラッシュアップして再演したい。

報告者

早川 鋭

報告日 2017年12月9日
その他特記事項
←前のレポート レポート一覧 次のレポート→