2017年11月定例会 3『ファシリテーション基礎スキルワークアウト Vo.3 構造化』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2017年11月度定例会
テーマ ファシリテーション基礎スキルワークアウト Vo.3 構造化
開催日 2017年11月26日(土)
会 場 スクエア荏原 ホールC
講師・
ファシリテーター
中野功 、横田克彦、井上寛美(FAJ会員) 3名
企画運営担当
中野功 、横田克彦、井上寛美、大川雷電、田代翼 (時久剛、並河隆行、小野沢薫) (以上、FAJ会員)
5名
参加者数(会員) 23名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【プログラム概要】

ファシリテーターに求められるスキルは広範囲に及び、活用分野によっても変わってきますが、基礎的なスキルとして次の4つのスキルが提唱されています。

1. 場のデザインのスキル 〜場をつくり、つなげる〜
2. 対人関係のスキル 〜受け止め、引き出す〜
3. 構造化のスキル 〜かみ合わせ、整理する〜
4. 合意形成のスキル 〜まとめて、分かち合う〜

本セッションでは、ファシリテーターの4つの基礎スキルについて参加者の組織での実践を目指します。

今回のテーマは「構造化スキル」
場の意見を「要約」「整理」し、集合知を"マトリクス"など「フレーム」で見える化
議論の質を高める為、場の論点を噛み合わせるスキルを基本的なフレームワークを用いながら、練習します。

そして後半は、プログラムの内容について振り返り、話し合い、一緒に考えて、参加者全員が、「構造化スキル」を使いこなし、職場などで実践できるプログラムが出来上がることを目指します。

【プログラム内容】

1. 場づくり(挨拶/4つの基礎スキルの説明)
2. チェックイン
3. ワーク1(バラバラなものを整理するワーク)
4. 代表的なフレームワーク説明
5. ワーク2(フレームワークをつかってみるワーク)
6. 振り返り
7. プログラム公開、振り返り
8. グループでプログラム改善ワーク
9. ぐるぐるシェア"

【参加者感想】
<Keep>
・楽しめるワーク・ワークは楽しい・楽しめた・楽しそうにやっている点
・欲しいものになじみがあって、アイスブレイクいい・アイスブレイクの似顔絵楽しかったです・欲しいもの→ひととなりがわかる、楽しいワーク
・テーマ自体はよかったです・構造化をとりあげたこと・久しぶりの構造化のテーマ、参加できてよかった・フレームワークの効用が理解できた・フレームワークの組み替えはよかった・率直に意見がいえる雰囲気は良いと思います・自由な発想を活かすこと・「構造化」手強いけどチャレンジ精神素晴らしい、つづけて・MFがチャレンジできる環境素敵です。これからも頑張ってください・初心者でも慣れてても参加できる雰囲気・3人の役割がはっきりしている点・プログラムをよくする振り返り

<Problem>
・目的はあってる?・ワークの目的は明確に・目的:背景の重要性を示すこと、言葉の構造化⇄意見の構造化
・構造化ワークと、テーマ3全体のアウトカムの違いは?
・目的の絞り込み・アウトカムがわかりにくかった・時間が短い場合の方法、手法→もう少し制限を持った方がよいのでは?
・分類に特化(収束?)・収束には合意が必要では?・「とりあえずやってみましょう」はNG・構造化のテーマゆえか、全体的に場作りと対人関係が保てていたかな・・・もっと関与しようと思いました。・もやもや超えた、何か提案、アナウンスあると・・・・MFがサンドバックにならない工夫(振り返りの仕組み)・FAJ定例会の前提説明してない

<Try>
・最終目的はっきりと・アウトカムの説明最初に・最初と入れ子構造の説明をしてから入る・収束のさせかた?ツールの説明?どっちに主軸・これはプログラムデザイン経験者向け定例会にしたほうがよい

【担当者振り返り】
・今回のプログラムデザインのうち前半の2時間ワークのアウトカムでは、話合いに構造化で何が有効か?という観点でいうと、「バラバラな意見を、同じ軸で前提をそろえること(フレームに当てはめること)で、意見のくい違いや、認識の違いが浮かび上がる」、とするとしっくりするのではと思った。構造化というキーワードを実際のケース(スッキリ感)で具体的にどういう状態かまで落とし込み、もう少し深めてからのアウトカムを設定するとよかったのかもしれない。
全体の構成としては、後半、今回初めて公開振り返りのような形で、企画チームがどのようなプロセスでプログラムを考えていったのかを参加者に知ってもらったうえでプログラムデザインを考えてもらうことにしたので、批評的にはならなかったのではないかと感じている。途中、皆さんの意見をもらった後で、出た意見を構造化するという提案があったが時間の都合でできなかった。このことから前半ワーク自体で概要を学び、その後企画者視点から再プログラムする過程でさらに学びを深めるという形ができると、全体としては今までにない定例会の形になるのではと思った。
(中野)

今回は担当者がそれぞれのパートに別れる事で、各々の役割に集中出来た事はよかったと思う。
しかし、前半・後半のアウトカムを含むプログラム全体の流れを前段に説明する等、参加者に対して考慮が要すべき点はあったかと感じる。
また、前半2時間の中で「構造化」を体感してもらう事を念頭においたワークを2つ行ったが、コンテンツの中身は分類に終始した感があり、収束の手掛かりを得るには至らなかったとの意見も出た。構造化の学びを期待していた参加者にとっては物足りなさが出てしまったと思う。
トライとして、構造化プロセスを入れた場合と入れない場合の収束の違いなどを体感できる様なワークを取り入れるなどの工夫があれば、参加者の理解と職場での実践に近付けると感じる。
(横田)

報告者 井上寛美
報告日 2017年11月27日
その他特記事項
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