2018年08月定例会1『ふりかえりを振り返る〜リフレクティブな学び方を学び合おう』東京支部

調査研究:東京支部 2018年08月度定例会

テーマ

『テーマ_1『ふりかえりを振り返る〜リフレクティブな学び方を学び合おう』』

開催日

2018年8月25日(土)

会 場

台東区民館 第二会議室

講師・ファシリテーター

浅羽 雄介(FAJ会員) 1名

企画運営担当

立花 浩司,今井 祐子(以上FAJ会員)2名

参加者数(会員)

37名

一般・見学者数

2名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【企画概要】
「リフレクション」、「省察」、と呼ばれることもある「ふりかえり」は、ファシリテーションを学ぶ私たちFAJでも、ビジネスや教育の場でも役に立つ考え方・スキルです。
『ふりかえりを振り返る』では、数多あるふりかえり方法の中でも"プロセス"に焦点を当てたものを学び合います。
グループで話し合う→話し合いを振り返る→話し合いのふりかえりを振り返る──。
これを繰り返すことで、自分たちのふりかえり方を客観視し、効果的な進め方を知り、さらにそれぞれの"コツ"を探っていきます。
ベテランの方も初心者の方も楽しめる内容です。

【プログラム内容】
●開始・オリエンテーション
 浅場挨拶,自己紹介
 狙い,アジェンダ,お約束,役割の説明
●グループをつくる
 FAJ歴でラインナップ(5,6名x7グループ)
●振り返りの進め方
 ミニレクチャー(これからやってみる「振り返り」を理解する)
●知り合いタイム
 参加しやすい場をつくる(自己紹介,自己紹介の話し合いをふりかえる,自己紹介の振り返りをふりかえる)
●演習1
 振り返りをふりかえり方を知る
 話し合う(テーマ「浅草駅(都営線,東武線および東京メトロ)の1日平均乗降客数は?」)
 振り返る
 振り返りをふりかえる
●感想共有
●情報提供
〜休憩〜
●演習2
 インストラクション
 話し合う(テーマ「ファシリテータとして最も大切にしなければならないことの優先順位づけ」)
 振り返る
 振り返りをふりかえる
●まとめと質疑
●フィードバックタイム

【参加者の声(ワークショップのふりかえりコメント)】
・ファシリテーションのポイントの難しさを改めて学んだ.
・より工夫することがあるよ!と多くの課題が生まれた.
・振り返りが重要であることが理解できた.
・振り返りを振り返ることが良かった.アイデア勝ちですね.
・あさばんの進行から多くを学べた.
・とても良い定例会でした.
・話してみたら楽しかった.
・""振り返り""の重要性と,その際にプロセスに光をあてることの大切さを感じた.さらに言えば,通常の議論の中で「起きていること」を分かち合い,議論の中で振り返りをしたいと思う.
・壁にポイントが張り出されていたことが良かった.
・どこに座ったら良いか困っていたら,MFの人がアナウンスしてくれた.
・ファシリテータの方の細やかな心遣いが良かった.
・備品がたっぷり用意されていてやりたいだけ書けた.
・スライドのデータを後でもらえると嬉しい.
・ロジの抜けが多い(予備の名札がないなど).スタッフ募集しては?

【話題提供者・メインファシリテーターのふりかえり】
定例会中は,このプログラムの狙いでもある,プロセスに焦点をあてて振り返る,ということがいくつかのグループでなされていたように見受けました.「その時,どんな気持ちでしたか?」,「私は〜と感じました」というように自己開示を促す働きかけやそれに対する答えが聞けました.これは,今回,プログラムの流れや説明のポイントを若干変えたのが少しは影響したのかもしれませんが,もしかしたら,MFである私自身が,多少の失敗は笑って許して...,という感じでいたため,場全体がリラックスしていたのが良かったのかもしれません.自己開示できるような場づくりには緩さも必要なのかも...と考えた次第です。

【参加者からのプログラムフィードバックコメント】
・シンプルなのに強力なプログラムだと思った(定例会としては理想的なプログラム).
・テーマが深い!これから考えさせられるテーマだ.
・進行の時間配分がとても良かった.きつきつでもなくだらだらでもなく,とても楽しめた.
・あさばんの緩やかな雰囲気.
・体験会が2回あってよかった.1回目はもやもやでしたが,2回目は良いふりかえりの機会をいただけた.
・二巡したので場が深まった.
・時間,ファシリテータの介入など,ちょうど良かったと思う.
・お題が答えのあるものとないもの.
・運営/手順は特に問題なくこのまま継続していただければと思う.
・グループの人数もちょうど良い.
・グループワークは難しい内容であったが,自分のファシリテーションスキルの向上の必要性を体験できたことは良かった.
・最初に体験学習のレクをするよりも,もっと簡単な演習をやって,その中でプロセスに関係するものを出し合い,その後に体験学習のレクをするほうがいいかも.
・今回のテーマの狙い/意義はプログラムすべてやり終えた時に初めて実感できるものなので,案内の方法が難しい.
・「演習・振り返り・振り返りの振り返り」とずっと書いていると,今何の話をしているか迷子になりにくそう.
・時間の制約上難しいと思うが,他のグループのふりかえりのふりかえりで出た気づきが共有できるとさらに良かった.
・タイムマネジメントを改善してほしい.
・ワークの時間が足りない.
・もう30分あったら良かったかも。

【CO振り返り】
「振り返りを振り返る」というコンセプトに興味を持ち,運営委員会の中で公募があったためCOに挙手しました.MFと協議の上,ハンドリング可能な範囲で定員枠を増やしたにも関わらず概ね好評で,「正解のない問いについて考え振り返りを繰り返す」一見捉えどころのないワークであったにも関わらず,熱気あふれる定例会になったかと思います.
先生と生徒という立場ではなく,トライアルワークの提議者と,参加しながらともにワークを育んでいこうというモニターという立ち位置で定例会をともにつくっていこうという雰囲気が感じられ,反応をみながら即興でプログラムそのものを微修正していったところも伺えて,定例会として相応しいものであったかと思います。

報告者

立花 浩司

報告日

2018/9/3