2018年09月定例会3『職場をイキイキ前向きな場にするための知恵やマインド』東京支部

調査研究:東京支部 2018年09月度定例会

テーマ

『職場をイキイキ前向きな場にするための知恵やマインド』

開催日

2019年09月22日(土)

会 場

スクエア荏原イベントホールC

講師・ファシリテーター

加藤朝史 1名

企画運営担当

飛永満、柴田千晶、佐藤のりこ、後藤雄三(中野功、加藤博敏)(以上、FAJ会員) 4名

参加者数(会員)

10名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【プログラム内容】

参加者が抱いている職場における不満を出し合い、他の参加者との対話を通じ、今までとは違った視点に気づくことによって、自分の職場をイキイキ前向きな場にするためのヒントをつかんでもらうワーク。
<プログラム>
●オリエンテーション
●アイスブレークを兼ねたグループ分け/自己紹介
~職場のイキイキ度合いが均等になるようチーム分け

●ワーク1
①自分の職場のイキイキしてない思っている人(達)の言動について出し合う
②チーム内で深堀したい事例を1つ選ぶ
③選ばれた事例についてチーム内でじっくり話す
~事実中心に掘り下げる(傾聴)
●ワーク2
①視点を変えて話す
~今まで自分が「この人のせいで職場がイキイキしない」と思っていた張本人の視点で見てみる
②気づいたことをチーム毎に発表
●各自の持ち帰りを全体で共有
●プログラムフィードバック

【MF振り返り】

今回3度目の実施であったが、前2回から以下の点を変更

①ワーク2での視点の転換をよりスムーズにするため、ワーク1において言いたいことを十分に言ってもらうことを重視
前2回ともに3つの問によって参加者は視点の転換が図れたとの回答であったが、3つの問の前に自分の思いを十分吐き出せたかどうかも重要ではないかとの仮説
②ワーク2において、相談者への助言者という役割をサポーターに変更
寄り添ってくれる人がいると相談者も安心して自己開示や視点の転換ができるのではないかとの仮説
③場の変化を捕捉するためスタッフが俯瞰者としてテーブルに入る
新しいチャレンジ入れたことで、参加者が話しづらくなったりしないかといった心配あったが、参加者意見にあるとおりワーク全体としてはスムーズに流れ、前2回と同様十分な気づきを得てもらえた。一方下記スタッフ振り返りのとおり課題もいくつか浮き彫りになり、今後のレベルアップにつなげたい。

【スタッフ振り返り】

①言いたいことを言ってもらうことで視点の転換をしやすくする
<テーブルAの例>
相談者はがんがん話すタイプなので、言いたいこと言っていた。場の転換は「あなた結構できてるじゃないですか」の一言。相談者は承認してもらえたという気持ちになった。
また最初は組織の話になりぼやっとしてしまったが、ワーク2で「誰」を意識することで焦点が絞りやすくなった。
<テーブルBの例>
相談者はずっと話続けていたが転換点はなかった。その部署全員に対する不満があり、話があっちへ行った入り、こっちへ行ったした。
具体的な事実を聞き出すということができていなかったため、感情に流されたまま。
⇒次回は4W(誰が/誰を/いつ/どこで~何故は感情入りやすいので除外)を提示する
②サポーターとしたことについて
・サポーターとはしたのは、相談者に寄り添い、相談者本人の視点の転換を促すことを狙ったが、自分の体験からのアドバイスをする人も多く、自分で気づいてもらうという形にはできなかった
誰のサポート(相談者/相手)なのか不明確
・サポーターとしたことで、相談者寄りになりすぎ相手の視点に向きにくかったのでは
⇒次回はより中立性を確保
③俯瞰者について
何を見るのかが難しかったが、
相談者の動きや表情をずっと見ていたところ、表情/行動から変化が見えた(目がぱっと開く=気づき/ペンを揺らし始める=イライラ)

【参加者コメント】

1.場が動いた瞬間という問いに対する回答
・問が多くなると場がほぐれた
・具体的に人をイメージしたとき
・気づいた時に表情が変わる「できてない」を連発していた相談者に対して、「できてるじゃないですか?」~メッセージによる感想
・「全然違う話ですが何で会社の人は健康診断も受けず働くんだろう。看護師出身の私には理解できない。身体が大事なんです。」~この感情のこもった訴えで新たな気づき
・グループになって話して初めて場があたたまった
2.〇〇な気づきという問いに対する回答
・俯瞰者は最初から入っておいた方がいい
・気づいた時に表情が変わる
・具体的な例示があったので、話すことのレベル感がわかった
・問いの立て方がよかった
・組織の話をずっとしていて、話しが大きくなりすぎていたので。3つの問で話しやすいレベルになった
・相談者が多く語ったことで盛り上がった
・話す形式が変わる⇒よかった
・タイムキーパ重要(どこからともなく聞こえる鐘)
・イキイキしない理由から話すことでゴールにつながる
・最初にどういう職場にしたいのかという話をするとよかった
・人をイメージする問がよい
・相手の立場にたった視点が有効

報告者

加藤朝史

報告日

2018/10/06