2018年10月定例会2『コミュニティの可能性を発見する  〜組織のしがらみから解き放つリベレイティングストラクチャー〜』東京支部

調査研究:東京支部 2018年10月度定例会

テーマ

『テーマ2:コミュニティの可能性を発見する~組織のしがらみから解き放つリベレイティングストラクチャー~』

 開催日

2018年10月27日(土)

会 場

ちょだプラットホームスクエア 本館 504+505

講師・ファシリテーター

伊藤 保 1名

企画運営担当

太田信之・河村洋子 以上PD Japan 2名

山田竜也・小野沢薫・増平貴之 以上FAJ会員  3名

参加者数(会員)

30名

一般・見学者数

5名

テーマ詳細
【概要】
所属する組織や地域で、何かの話し合いをしたときに、こんなことはありませんか?
・参加者からの発言が少なく、当事者意識を高めるのが難しい。
・参加者に意見を求めても、いつも同じ人が話をしていて、新しいアイデアが出てこない。
・多様な職種や役割、様々な立場の人たちとの話し合いを、どう進めてよいか分からなくなる。
・一方的に話を聞かされて発言の機会も無く、せっかく参加したのに残念な思いをした。
そんな時には、リベレイティングストラクチャー(LS: Liberating Structures)・『何にも囚われない関係性構築の道具箱』を活用して、
小さな工夫でコミュニケーションの質を高めましょう!
リベレイティングストラクチャーは、組織や地域の人たちが自分自身でアイデアを創造し、新しいことにチャレンジし、革新的になることを
可能にするフレームワーク(考え方と道具箱)です。この考え方と道具箱は、普段のミーティングから現場を離れたオフサイト・ミーティング、
コミュニティの集まり、そして全員が参加することこそが重要なイベントなどで、相互作用を高めることを目指して幅広く適用されています。
そして、これらの話し合いは、組織や地域の人たちと一緒に容易に目的を達成できるよう、単純明快なルールに基づいて進められます。
このテーマでは、今、多くの企業や組織で取り組まれている『働き方改革』を題材に、リベレイティングストラクチャーのいくつかの
ファシリテーション・ツールを体験します。多様な200名の参加者による『働き方改革』の大規模な話し合いを、ひとりのファシリテーターで
実施した事例や、企業内での業務改善・社会課題解決などでの適用例なども併せて紹介します。
リベレイティングストラクチャー(何にも囚われない関係性構築の道具箱)を使って、内気で人と目を合わせるのが苦手な人も、
もっと話し合いを盛り上げたい人も、大きな成果を挙げることができます。地域や組織の人たちが自分自身でアイデアを創造し、
新しいことにチャレンジしたくなるファシリテーションの方法を体験してみましょう!
プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【プログラム内容】
1.  LSについての概要説明
2. 「働き方改革」を題材にした、LSの手法を学ぶワーク
  - Impromotu networking
- 1-2-4-All
- Troika consulting
- 25/10 Crowd Sourcing
3. 1-2-4-All による振り返り

【担当者振り返り】 (外部講師の方からのコメント)
・良かった点
 - 元々、話し合いの方法に関してモチベーションの高い人たちが集まっているので、WSはやりやすかった。
- 当日に集まった様々なバックグラウンドの人たちの共通のテーマとして、「働き方改革」はうまく適合していた。
- LSは誰もが使えるツールですが、テーマや問いの設定こそが成功の鍵だと再確認しました。この辺りはPDのフィロソフィー
であるinvitational approach等も含めて伝える時間があると良いですね。
- 紹介したLSツール、PDのコンセプトについて、多くの参加者に利益実感を持ってもらい、実践してもらえる手応えがあった。
- LSのページとPDのページへの「いいね!」がそれぞれ10程度の増加と、PDメーリングリストへの申し込みが4名あった。
- FAJ東京支部の運営も素晴らしく、時間通りに気持ちよくWSを実施できた。
当日の資料共有の対応についても、迅速に対応していただいた。
   !(^^)! ありがとうございました (^^)!

・改善が必要な点
- 1-2-4-Allで、共有ではなく一方的に話し続けるおじさんが散見されたので、話す側・聴く側の切り替えも、状況次第でベルを
鳴らして介入するようにする必要があった。
- シフト&シェアでは、本来はグループを作って、グループ単位ですべてのステーションを巡るのが基本であるが、時間短縮
のため、オープンスペース的に自由に発表ステーションを選ぶスタイルにした結果、
変わったアイデアの特定のステーションに人が集まり、点数の高い、しかしよくありそうなアイデアに人が集まらなかったので、
人がある程度は均等に分散する仕掛けが必要であった。
- 次回は「ファシリテーション」をテーマに、25/10 Crowd Sourcing -> Open Spaceの代わりに、TRIZ -> Conversation Caféで
実施してもいいかもしれない。

・今後のアイデア
- ご好評をいただいたこともあり(^^)、2019年3月くらいを目途に、もう一度開催してはどうか?
- 可能であれば、半年に1回くらい実施してもいいかもしれない
- より多くの開催要望を集めて、考案者のHenriさん・KeithさんによるFull Agenda(2~2.5日)での
WSの日本開催を実施するのはどうか?!(^^)! 共催等ができればと思います !(^^)!
【CO振り返り】
・ワークはとても盛り上がり、参加者一人一人がとても楽しそうであったのが印象的であった。
・開催時間を勘違いしていたため、遅刻した参加者が数名あった。開催時間が13時前のものについては、告知の際に
 開催時間を太字にする等、工夫した方がよいかもしれない。
・募集人数が多かったこともあるが、無断キャンセルが3名あったのが少し気になった。

報告者

小野沢 薫

報告日

2018/10/27