2018年11月定例会1『「場が暖まる」ってどういう事?~NLPでファシリテーション用語を解読しよう』東京支部

調査研究:東京支部 2018年11月度定例会

テーマ1

『テーマ1:「場が暖まる」ってどういう事?~NLPでファシリテーション用語を解読しよう

開催日

2018年11月24日(土)

会 場

大橋会館201-203会議室

講師・ファシリテーター

楯岡 かおる(FAJ会員)

企画運営担当

早川 鋭、永野 直樹、木村 和郎、安倍 能行、東 憲治 (以上FAJ会員)

参加者数(会員)

27

一般・見学者数

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど
概要
話し合いの中で、お互いわかっていると思ってたら、わかっていなかった、等 様々な行き違いがあることってありませんか?
こういった言葉の行き違い、コミュニケーションのギャップは、 立場や経験、考え方や常識の違いからくることもありますが、 もっと奥の、人間の認知、無意識にやっている
情報処理のやり方自体に理由があったりします。
私たちは無意識に、外界から入ってくる映像・音・感覚等の情報を省略して、言葉にしています。 そのさいに、大量の情報が失われています。
また、普段私たちが使っている言葉には、五感情報を表している言葉と、そうでないものがあります。
今回は、NLPにおけるコミュニケーションモデルを通して、言葉によるコミュニケーションギャップの原因となる、立場や考え方、価値観の違いの更に奥にある、人間の認知のレベルでの情報処理のやり方を学びます。
そして、五感情報を表現する言葉や、失われた情報を回復させる言葉の使い方を、練習してコミュニケーションギャップを少なくすることを学びます。
その上で、私たちが使っている言葉と、五感で受け取った情報にギャップがあることを理解し、ファシリテーションの世界で良く使われる言葉について考えます。
* NLPとは?
NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略。
人間が見たり聞いたり体験したことを、各人がどのように認識し、 どう考え行動するかを研究し、体系化したもの。
元々は欧米を中心にセラピー(心理療法)の分野で急速に広がり、 現在では、ビジネスシーンでも幅広く活用されています。
プログラム前半はNLPについてのインストをしてから、意図的にフィルターを入れないように目に見えるものだけ集中観察するワークをしました。
そこで、参加者は、フィルターが入ることと入らないことで、人の振る舞いに差が出ることをしる。
また、「発散しつくした」時に何が見えますか?どんな声が聞こえますか?
体のどこにどんな感触を感じますか?を文章で書くWSしましたが、どのグループも活発な意見を交換している姿が見え、狙いである「私たちが使っている言葉と、五感で受け取った情報にギャップがあること」を理解して頂けたと思います。
参加者の声
報告書用 アンケートから
 参加者の声
・五感を使ったアイスブレイク?新鮮でした!
・五感を使ったペアワークがまさにマインドフルネス的
・自分の情報処理に多くの欠損で出ている事、それをメタモデルで補える事に気づいた
・Fのあるあるを題材に使ってて、はっきり認識できてない事を話せたのがよかった、
・流れがわかりやすく、最後のワークまで違和感なくじっくり取り組めた
・MFの都度の例示がとてもわかりやすかったです
・自分が普段からなんとなく感じてる事が体系化されていた
・五感で感じた事を解釈なしに言葉にするのが、非常に難しいと気づいた
・メタモデルをうまく使って確認要約しながら進めるともっとうまくファシリテートできるのではと思った。
MF・企画チームの振り返り
ワーク中、何度も笑い声が聞こえたり、休憩中でも本テーマの内容について語りあっていたり、と非常に盛り上がってる様子が見えました。
NLP自体のトレーニングでは、メタモデルでこういった姿はあまり見られないので、今回の参加者たちは、
日ごろから、ファシリテーションで良く使う言葉についての意識が高いのだと感じました。
全体共有のさいには、新たに定例会でやって欲しいというテーマについてもリクエストが出ました。

報告者

東 憲治

報告日

2018年12月8日