2019年01月定例会3『本×ワークショップ;本を使い学びを促進するWS第6弾;「うしろめたさの人類学」 より、ファシリテーターとしての価値観を皆で語り合い学びを深める~』東京支部

調査研究:東京支部 2019年01月度定例会

テーマ3

本×ワークショップ;本を使い学びを促進するWS第6弾;「うしろめたさの人類学」より、ファシリテーターとしての価値観を皆で語り合い学びを深める~』

開催日

2019年1月26日(土)

会 場

葛飾シンフォニーヒルズ「ラベンダー」

講師・ファシリテーター

大嶋友秀、岡本淳行、東憲治(以上FAJ会員) 3名

企画運営担当

本×ワークショップチーム(以上FAJ会員) 1名

参加者数(会員)

9名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

■テーマ詳細

あなたがファシリテーターとして、場に参加して自分の振る舞いに"うしろめたい''と思ったことはありませんか?そこには、自身のファシリテーターの価値観があるかもしれません。
なぜなら、"うしろめたい"と思う根底に自分が思うファシリテーターの価値観が隠れているかもしれないからです。今回の本×WSは松村 圭一郎 著「うしろめたさの人類学」を主題本に取りあげ、自分の思う場におけるファシリテーターの価値観を考えます。

【Agenda】

アイスブレーク。
インスピレーショントーク
ダイアローグ
ラウンド1
ラウンド2
ラウンド3
ハーベスト
ふりかえり

【ワークショップ内容】
狙いの一つである、本日FAJ初のファシリテーター岡本さんより、自分が2回目の定例会参加でMFをすることと、「うしろめたさの人類学」を自らがこの本を選択した想いと理由を場に伝えることから始めた。
また、大嶋さんよりダイアローグのルールを場に共有して、心理的安全な場を作り対話をしやすくした。
今回メインの狙いである、ダイアローグで'うしれろめたさ'を深堀して、各々の'うしれろめたさ'と思う根底に自分が思うファシリテーターの価値観ってなんだろう?を具体的に考えることができるかを、3つのラウンドに分け且つそラウンドごとに、ファシリテーターを変えて実施した。
最後のハーベストは、各々の'うしろめたさ'をグラッフィックで表現して成果物とした。

■担当者振り返り

初MFチャレンジ岡本さんのコメント;はじめてファシリテーターをさせていただく機会となりました。
(1)最初は10人のサークルで、「固い雰囲気」のスタートとなりました(参加者も「固かった」と休憩時間につぶやかれていました)。「インスピレーショントーク」で、もう少し場をなごやかにする話も交えられればよかったと思いました。
(2)「ラウンド1」のファシリテーターを務めました。最初の「問い」は、打ち合わせどおりのもので、参加者の献身的な姿勢のおかげで対話はうまくスタートし、進んでもいったのですが、ほぼ参加者に任せっきりの結果となってしまいました。「ラウンド2」の次の「問い」につながっていくような問いを発したり、介入できたりすることがあってもよかったかもしれません。ずっと悩みながらのファシリテーターとなってしまいました(結果的に何もしてません...)
3人のファシリテーターで3セッションを行いましたが、ダアローグの流れは変わらず進みました。
・参加者の中に、ABDと勘違いしている人がいました。途中の休みで確認をされたことがあります。
・ダイアログのセッションをわけて行いましたが、どこまでをやるのかをはっきりと確認できていなかった(だと思ったんだけ)こと。何分ぐらいやるのか、次につなげるようにどこでだれが終えるように声かけをするのか。きっと、どうセッションを終えるのがよいのか、どのタイミングなのか迷っていたんじゃないかと思います。
・ファシリテーターは、ダイアログのなかで、活性化するような質問を投げ入れることもありだと思います。そのままのお任せがいい場合と、ちょっと物足りなくなる場合があります。そのあたりへの意識の向け方がもう少しあってもよいかと。もちろん、これは場がなまものなので難しいところではありますが。
・本の内容にもう少しクロスさせる工夫もあってもいいなあと考えました。

T:挑戦点(次回やりたいこと)
・質問を考えるのも、その場のワークやりたい。本なので、読んだ人たちがどんなことを話し合いたいか、質問をだしてもらって、そこから、はなしはじめる質問を、3つ4つ絞り込む(これは、私がブックカフェでけっこうやっていて、効果的です。ただし人数が多いとやりにくい)
・申し込み募集のときに、但し書きをつけたい。(これは、ABDではありませんという一言は入れが方が親切。前回も今回も、本をつかってやるのは全部が、ABDだと思っているひとがいるから)
・企画メンバー募集ですと、最後ではっきりいってもいいかなと。
・次回の企画を進めていきたいですね。次回は、対話型組織開発やティール組織を考えるのに良さそうな小説なんか面白いかなと。

■参加者コメント

【フィードバックタイム】
意図開き;本日は'うしろめたさ'を題材としてダイアローグを実施して、参加者各々のファシリテーターとして価値観を考え、学びを促進することと伝え始めました。
参加者より頂いた意見として、学びを促進したことをKeep・もっとこうしたら学びを促進できたことをProblemとして以下に記載します。
1.Keep
1)最初にダイアローグのルールを丁寧にしたことで話しやすい場が出来た。
2)会話は自然に繋げることが大切とのコメントがとても響いた。
3)ファシリテーターとしての'うしろめたさ'の問いから、そのことの結論をすぐに出さずに、ファシリテーターの問題点から共有したのが良かった。
4)ハーベストが使いグラッフィックにしたので、自分の描いたものが見れる・人の比べることが出来るのが良かった。
5)全体の雰囲気が良く、受け止め・投げ掛けしやすかった。
6)ワークが対話中心なので、しっかり本を読んでなくても入りやすいハードルの低いワークで良かった。
2.Problem
1)本を読んで参加したので、その内容(気になるところなど)関連の問いがあるといい。
2)ハーベストで'うしろめたさ'のグラッフィックを描くのであれば、その前のどこかのセッションで'うしろめたさ'のグラッフィックを描いて終ったあとと見比べてもいるかも知れません。

報告者

東憲治(FAJ会員)

報告日

2019/01/30