2020年04月定例会3レポート『オンラインで哲学カフェに挑戦! 〜集まったみんなで楽しく考える哲学カフェを通じて,ファシリテーションに必要な場のデザインと対人関係のスキルを体験しよう〜』東京支部

調査研究:東京支部 2020年04月度定例会

テーマ3

『テーマ3:オンラインで哲学カフェに挑戦! 〜集まったみんなで楽しく考える哲学カフェを通じて,ファシリテーションに必要な場のデザインと対人関係のスキルを体験しよう〜』

開催日

2020年4月25日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

チームソクラテス・サンバ・カフェ(立花浩司,田代翼(以上FAJ会員),五十嵐沙千子(非会員)

企画運営担当

品田拓眞(非会員)

参加者数(会員)

21名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【概要】
目的:「哲学カフェ」形式の対話をオンラインで体験しファシリテーションとの協働の可能性を探求する
目標:「哲学カフェ」形式の対話において,ファシリテーションに必要な4つのスキルのうち,主に
   ・場のデザインのスキル
   ・対人関係のスキル
   の2つを経験しながら,俯瞰的な視点から物事を捉えるきっかけをつくるオンラインの哲学カフェでの対話を通じ,特に場のデザインと対人関係のスキル向上の2つの適用可能性について調査研究する.
【プログラム】
1.オープニング
2.チェックイン
3.テーマ出し
4.グループ・ダイアログ1
5.全体共有
6.グループ・ダイアログ2
7.全体セッション
8.まとめ
9.チェックアウト
【参加者のコメント】
当初,オンラインの哲学カフェでの対話を通じ,特に場のデザインと対人関係のスキル向上の2つの適用可能性について調査研究することを意図していたが,実際に定例会を実施する中で構造化,合意形成のスキルについても哲学カフェがカバーしていることに気づかされた.特に合意形成のスキルに関しては,従来のFAJの定例会等で話されているものと時間軸が異なるだけで合意形成を目指していないわけではないことを知り得たのは重要な気づきと捉えている.多視点のファシリテーションのアンテナを張ることによって,思考のリフレーミングの重要性について気づく良い機会となった.
【話題提供者のコメント】
哲学カフェでは,各人が思っている「正しさ」の違いを議論を通じてぶつけあい,ひっくり返すことによって敢えてもやもやを引き起こすことを意図している.哲学者のファシリテーションの主目的はもやもやを生み出すこと.具体的に何を起こしたいかによってファシリテーションの手法は変えていく必要がある.哲学カフェでは合意形成を目指していないわけではなく,目指している合意形成の時間軸が長いというだけ.プロセスを重視しているのは哲学カフェでも同じこと.今回のオンライン哲学カフェを通じて参加者のみなさんとともに,私自身も学習し変わったと感じることができた.結果的に新型コロナウイルスの感染拡大がこういう場を強制的に提供してくれたというのはありがたいと感じた.
【スタッフの振り返り】
・話題提供者のネット環境までは時節柄介入しづらい部分もあるが,可能な範囲で改善したい(部分的に音声が途切れることがあり,参加者コメントでも指摘があった).
・今回の哲学カフェ以外にも,荒削りでも構わないので多視点からのファシリテーションの見方や手法に関する話題提供の機会があって良い.
【1.申込前のお仕事】
枠を作って分担。
WEB担MLに、各URLを貼り付けたメールで担当者に作成を依頼する。

報告者

XXXXXXXXXX

報告日

2020/MM/DD