2020年04月定例会4レポート『ざわざわしている今だからこそ、自分の軸を見直そう ~ライフヒストリー曼荼羅ワークショップで語り聞く時間〜』東京支部

調査研究:東京支部 2020年04月度定例会

テーマ

『テーマ4:ざわざわしている今だからこそ、自分の軸を見直そう ~ライフヒストリー曼荼羅ワークショップで語り聞く時間〜』

開催日

2020年4月25日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

野菜さらだ(三田地真実)、ともどん(長橋良智)(以上FAJ会員) 日笑(浦崎雅代;タイ在住 仏教研究者)

企画運営担当

東憲治(FAJ会員) 

参加者数(会員)

26名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど


【概要】
4月に入ってコロナウィルスの影響は収まるどころか、遂には緊急事態宣言が出されるまでの状況になっています。しかもこれが「いつ」収まるか誰にも予測できない中で、誰もが不安定な心持で日々を過ごしています。そういう中においてもファシリテーターは様々な場面でのコミュニケーションを促進していく役割を担うことが責務です。
 今回のワークショップでは、このような危機的局面に直面してもファシリテーターがその場に「居続けられる(being)」ための軸を自らのヒストリーを見直すことで改めて探し確認すること、またお互いのそのヒストリーをしっかり聴き合うことで、様々なふるまいをする他者をその人のヒストリーから理解することを目的として行います。
 元々はプログラムデザインのツールとして中野民夫氏が開発されたものを、過去を見直すために「ライフヒストリー曼荼羅図」として応用しています。
 プログラムの構成は至ってシンプルで、自らのヒストリーを見直し、他者のヒストリーをしっかり聴くというものです。
本ワークショップの理論基盤やこれまでの実践例などについては、慶應三田哲学(2019)の論文でまとめていますので、ご参加予定の方は事前に目を通していただければ幸いです。
文献:三田地真実. (2019). ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ: 他者を理解するということ. 哲學(慶應義塾大学), (142), 187-219.  https://ci.nii.ac.jp/naid/120006651255 (全文DL可)
【プログラム】
・FAJとは(説明)
・Zoomミニ講座
・ファシリテーターチーム紹介
・今日のスケジュール
・企画趣旨説明「なぜ、今、ライフヒストリー曼荼羅ワークショップなのか?」
・個人作業(ライフヒストリー曼荼羅シートに各自のヒストリーを書き込む)
・【ミニマインドフルネス】「心を整える」
・休憩
・ブレークアウトセッション(3〜4名)で各自のヒストリーを語り、しっかり聴き合う。
・【ミニマインドフルネスワーク】心を整える
・一人で今の時間を振り返る(Webアンケート)
・ブレークアウトセッション:先のメンバーで振り返りを行う
・メインファシリテーターから、本ワークショップの背景・実践例説明
・一言「チャット」アウト:皆がチャット機能を使ってチェックアウト⇒新活動!
【スタッフの振り返り】
・WS開催にあたって、心配していたことは、自筆で書いた曼荼羅シートをお互いにどうやって見せ合えるかということであったが、(1)事前説明書にそのやり方を具体的に書いておいたこと、(2)WS中も繰り返し説明したことで、大きなトラブルなく進行できた。一人だけ、事前に曼荼羅シートをダウンロードしていなかった(おそらく説明文をしっかり読んでいなかった模様)参加者のみ、何を言われているのか・・・と戸惑っている様子があったが、うまく溶け込んで実践してくれた模様。
・かなりゆるい場なので、きちきちとした進め方に慣れている方には不思議な体験だったのではないかと思われる。
・支部運営委員のあずさんには本当に細やかにご配慮いただきました。おかげさまで事前準備も本番もスムーズに運営できました。心より感謝申し上げます。
報告者

野菜さらだ(三田地真実)

報告日

2020/4/26