2023年10月 定例会レポート『IDGsが照らす私たちの新たな可能性 ~ファシリテーションの価値を再考する~』東京支部

調査研究:東京支部 2023年10月度定例会

テーマ IDGsが照らす私たちの新たな可能性 ~ファシリテーションの価値を再考する~

開催日

 2023年 10月28日(土)13:30~17:00

会 場

 オンライン開催

講師・ファシリテータ

 佐藤 彰(非会員)

企画運営担当

 立花浩司、岡本久義、宍倉一起、山崎努、永野直樹(以上、FAJ会員)

参加者数(会員)
 *会員  : 28
 *非会員 : 2
 *企画者 : 5
テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど
本テーマの主旨】
SDGsは今や認知度が高まり、私たちの行動が紐付けられて、指針になっていますが、一方、なかなか変革が目に見えていないのも事実です。
本当に持続可能な世界を実現ためには、今の世界を生み出している私たちの意識そのものの変革が必要となってきます。
SDGsがDoingだとすれば、世界を生み出している私たちのBeingも同時に問われるわけです。
では、SDGsを実現するために、私たちに必要な能力、資質、スキルとは何なのか?
それをスウェーデンが中心となって推進し、様々な国や、アカデミックでは、ハーバード大学やストックホルム大学など、実業界からはGoogle、IKEAなどの世界的な企業もパートナーとして参画し、昨年に誕生したのがIDGsになります。
今回は、「IDGs 変容する組織」著者の一人である佐藤彰氏をお招きして、IDGsを通じて、私たち一人一人の内面の成長を通じて、よりよい世界を創っていくことができるのか?をファシリテーターとしての視点を持って、参加者の皆様と一緒に探求した。

【アンケート結果】
・テーマの満足度 ★★★★☆(4.3)
・ファシリテーション・進行について ★★★★☆(4.2)
・プログラムの構成、内容について ★★★★☆(4.0)
 

【参加者の声】
・ファシリテーションの未来が感じられた
・問いの抽象度が高いので、グループワークが上手く行くか少し不安になった。結果はさすがみなさんファシリテーター、上手にまとまりました。 
・IDGsが生まれた背景やその使い方等が丁寧にご紹介いただけたので活用の仕方を理解することができました。また、私自身狭い世界でのファシリテーションしか経験したことがなく、ブレイクアウトセッションで多様な職種の方と議論する時間を頂けたことが大変うれしく思っております。
・IDGsの本は買ったものの、なかなか読み進められなかったのですが、今回の定例会に参加して、IDGsの出自や趣旨について理解が深まったので、一気に読めそうです。 また、IDGsは、定期的&継続的に自分を見つめ直すツールとして、とても有効だと思いました。 ただ、ブレイクアウトルームの時間が短く、特に前半は発言の機会が一人1回づつでタイムアップとなり、他の方の発言に質問すらできなかったのが残念でした。
(参加しての気づき)
・IDGsの完成度は20%程度、考えるきっかけとして使う!
・個人的にコーチングの仕事をしているので、IDGsは、その人の成長を内省してもらうためのツールとして使えそうだと感じました。
・内面変容をどのようにしていくか、自分の具体的なポイントがわかりました。
・世界は繋がっている、私が起点である。という話がやはりこれからの社会においては非常に重要であろうと思います。しかしながら、ファシリテーターとしてどのようにこの実感を提供できるかは課題であろうと思いますし、解決しなければ琵琶湖が睡蓮になってしまうので尽力したいと考えます。

【企画側の気づき】
私たちの内面をどのように変容させるという難しい課題に対して、一石と投じるものとしてIDGsをテーマに取り上げ、佐藤彰氏に話題提供していただき、参加者全員で対話をして言った。これは、ファシリテータにとっても場に関わるあり方を考え、自らの変容を必要する必要があると日々から感じているためである。佐藤氏は、環境問題の現場で、仕事をされ、そこからSDGsを推進する立場になり。それを実現するためにIDGsに関わるようになった。2022年にスタートしたばかりの活動なので、完成したものでないが、逆に皆でそれを考えて行くことに意味がある事の気づきを得た。

報告者

 永野直樹

報告日

 2023/11/23