2023年 5月27日(土)9:00~12:30
オンライン(Zoom)
ファシリテーター:地主光太郎(FAJ会員)
(いっぽチーム)伊東瑞穂、今井祐子、宍倉一起、永井則子、干田尾恵子(以上、FAJ会員)5名
1名
1名
【プログラム】
■サマリー
「対立と同意形成」をテーマとするお題/ケースに基づき模擬会議を実施した。参加者が少ないため、企画者の参加を含めて1チームでの模擬会議開催となった。
時間内で同意形成は達成されなかった。ただ、対立の顕在化と合意形成に向かってのファシリテーションはされたと感じる。
■講座の目的と形態
「本やセミナーで学んだけど実践の機会がない」「経験やスキルが足りない」と感じている方に、模擬会議という実践の場を提供するのがこのプログラムの目的だ。
4−5名が1つのチームになって提示されたお題についての模擬会議を行う。参加者は順番にファシリテーターとして15分程度、それぞれ割り当てられたコマの会議を運営する。4−5回そのコマを繰り返して割り当てられたお題に対して、議論する。通常の会議と違うのは、自分がファシリテーターをした後に8分ほどの振り返りの時間があることだ。この時間ではファシリテーターとしての自分の意図を他の会議の参加者に説明し、その意図が達成されたか、皆で振り返る。その場には経験を積んだ企画チームの人間がはいることでスムースな振り返りをサポートする。このプロセスを通じて他の参加者がどう感じたかを共有し合い、多くの気付きを得ることができる。今回は特に、ファシリテーター役の人が自分の担当のコマの前にその意図を紙に書き留めるなどを求め、振り返りの効率化を狙ってみた。
お題は、「本学の教育方針に基づいて生徒の学習においてAIを積極的に活用するよう指導すべきかどうか」の合意形成として会議をお願いした。
■振り返り
今回は、参加者が2名、うち1名が先日、ファシリテーション基礎講座を受講したばかりの非会員の方、もう一人が会員の方であった。そのため、企画者が会議参加者として3名参加し、5コマで一つの模擬会議を実行した。会員の参加者の方が模擬会議直前に参加したため、ケース/お題の読み合わせに手間取るなどあり、模擬会議はややスローな進行となった。発散が3、4回めにあり、十分発散を促したが、5回目収束時にコンフリクトが表面化して時間切れ。当初のお題の合意形成をまとめるまでには至らなかった。ただ、参加者間のコンフリクトが表面化し、それを議論できたことは当初のお題を選択した際の意図に合致し、意味があったと思う。
干田尾恵子
2023/06/17