2023年7月定例会レポート テーマ4『本×WS カフェから時代は創られる~オンライン~』東京支部

調査研究:東京支部 2023年7月度定例会

テーマ4 『本×WS カフェから時代は創られる~オンライン~』

開催日

 2023年 7月23日(日)9:00~12:30

会 場

 オンライン(Zoom)

ファシリテーター・企画担当

 ファシリテーター:大島友秀、東憲治(FAJ会員)

企画運営担当

 大島友秀、東憲治(以上、FAJ会員)2名

参加者数(会員)

 5名

一般・見学者数

 2名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【プログラム】

あなたは最近、自分が読んだ本について深く語りあったことはありますか?
私たちが企画する「本×ワークショップ」では、心が動かされた本について、ファシリテーションの視点から対話をする場を作っています。
本を読んで語り合うワークショップも色々あります。ファシリテーターの人にはよく知られているABDなど、やり方も視点も様々です。
私たちが行なっているのは至ってシンプルです。課題本を選んだ後、参加する人にも事前に読んできてもらいます。その上で、対話を行います。参加者が事前に読んでいることで集まった時間をまるまる対話に当てることができます。オーソドックスな方法ですが、これまでの経験からも深い洞察と新しい気づきや学びが生まれてきています。
今回テーマとして取り上げる本は、飯田美樹 著 「カフェから時代は創くられる」です。
カフェという場が持つ潜在的な力とは何か。フランスのカフェ事情を探求することで、
当時存在したサロン(お酒を飲みながら話し合う場)があったにもかかわらず、カフェという場が、フランス革命や
ロシアの革命などにも勢いをつけていったというのです。それはなぜでしょうか。
サロンに集う、芸術家、思考家、詩人、政治家などどのようにつながり、どのような力が結集されていったのでしょうか。
また、そういう人たちの考えや思いを醸成した、カフェという場とはなんなのでしょうか。
ファシリテーターは、いつも場をつくります。どうすれば、生成的な場になるのか、そんなヒントが隠れているようです。
それを参加者と共に、対話をして探求してみましたので報告します。
【プログラム】
・オープニング
・ストーリーテリング
・対話1
・対話2
・対話3
・振り返り
【アンケート結果】
・テーマの満足度 ★★★★☆(4.3)
・ファシリテーション・進行について ★★★★☆(4.3)
・プログラムの構成、内容について ★★★★☆(4.7)
 
【参加者の声】
・本の選択が良かったと思います。ページ数が多かったですが。
・場の流れに応じて粘り強さが素晴らしいです。
・最初の前提知識の共有(本の内容理解)をどこまでするのか、気になっていましたが、最初のambpardで測られてしたうようで、自分なりに納得しています。
・参加者からの質問でスタートする手法が興味深かったです。
・サードプレイスの積極的活用
・「場」の大切さやコツになりそうなヒントが得られました
・店主をファイシリテータの視点で見ていきたいと思います。それを自分のファシリテーションの肥やしにしていきたいと考えました。ありがとうございます。
・コンテンツから、ゆるくて創造性のある場を考える機会をいただいたと思っています。
【企画側の気づき】
・対話の質問づくりをみんなで実施しましたが、それが予想を超えて良かった。
・参加者の関心がどんなところにあるのかがわかったこともあり、また、参加者が他の人たちの関心を知ることもできた。その結果もあってか、対話がゆったりとスムーズに流れていった。
・本を読んで参加してもらうことで、その内容を深く対話することができたと感じた
【ファシリテーターの感想】
・オンラインでの開催ではありましたが、全体を通じて、スムーズに展開していけたと考えました。大きな流れを、質問を出してもらった上で、作りましたので、それに沿って、対話を進めていきました。
・思っていた以上に、活発に参加者がコメントをしてくれました。オンラインで十分に対話ができるなと感じました。
・Jumboを使うことで、話を繋ぎ対話をスムーズ進めることができた。

報告者

 東 憲治

報告日

 2023/07/29